アジツケルンジャー、調理開始!
マクドモス:ほーっほっほっ! ほーっほっほっ!
ヨシノマツ:けーっけっけっ! けーっけっけっ!
アジツケレッド:そこまでだ!
ヨシノマツ:誰だ?
アジツケレッド:それは、燃え盛る炎のごとき赤。ケチャップの化身、アジツケレッド!
アジツケホワイト:それは、降り積もる雪のごとき白。砂糖の化身、アジツケホワイト!
アジツケパープル:それは、闇のごとく暗く、夜明け前のごとくほの赤い。醬油の化身、アジツケパープル!
アジツケレッド:3人揃って!
アジツケホワイト:調味料戦隊!
アジツケパープル:アジツケルンジャー!
アジツケレッド:我々は、貴様らガイショッカーから、家庭の味を守る!
マクドモス:なるほど、そういうことか。
ヨシノマツ:ならば、我々も自己紹介しておこう。
マクドモス:私は、妖艶な悪の女幹部、マクドモスよ。
アジツケパープル:こいつ、自分のこと、「妖艶」って言ったぞ。
アジツケホワイト:痴女なんじゃないの?
マクドモス:分かりやすくするために、仕方なく言ったのよ!
ヨシノマツ:そして、俺様が、下賤な悪の男幹部、ヨシノマツ様だぁ~。
アジツケパープル:こいつ、自分のこと、「下賤」って言ったぞ。
アジツケホワイト:馬鹿なんじゃないの?
ヨシノマツ:分かりやすくするために、仕方なく言ったんだ!
マクドモス:許せないわね。
ヨシノマツ:戦闘員たち、こいつらをやってしまえ!
アジツケレッド:なんだ? こいつら?
アジツケホワイト:牛柄で、モーモー言ってる。
マクドモス:ちなみに、倒された戦闘員の肉は、私たちの店で使われるから、安心して。
アジツケパープル:えっ? マクドモスとヨシノマツの店で?
アジツケレッド:パープル! 考えたら負けだ!
アジツケホワイト:闘うわよ!
アジツケパープル:おうっ!
アジツケレッド:レッド、リコピンソード!
アジツケホワイト:ホワイト、照りだしリボン!
アジツケパープル:パープル、漬け込みロッド!
アジツケレッド:レッド、ケチャップで文字書きサービス!
アジツケホワイト:ホワイト、砂糖と塩、間違えちゃった攻撃!
アジツケパープル:パープル、さしすせその「せ」は正油だよ!
アジツケレッド:どうだ! 戦闘員は全員、倒したぞ!
マクドモス:なかなかやるようね。
ヨシノマツ:お前の出番だ! 外食獣ギュードン!
アジツケホワイト:なんだかとても強そうなのが出てきたわ!
アジツケパープル:どうする? レッド?
アジツケレッド:仕方ない。あれをやろう。
アジツケホワイト:あれって、まさか、必殺ビクトリー・フレーバー・ハリケーンを?
アジツケパープル:馬鹿野郎! お前は、あの技の使い過ぎで身体がボロボロ。もう一度、あの技を使ったら、命の保証はないって、ドクターに言われてるだろう?
マクドモス:あのー、盛り上がってるところ、大変恐縮なんですけど。
アジツケレッド:なんだよ?
ヨシノマツ:なんで、第1回目なのに、そんな最終回みたいなことになってるの?
アジツケホワイト:だって、これ、第1回でもあるし、最終回でもあるでしょ?
マクドモス:そりゃそうだけど。
ヨシノマツ:あまりにも唐突なような気がするんだけど。
アジツケレッド:うるさい! 止めないでくれ!
マクドモス:止めてるわけじゃないのよ。
アジツケレッド:行くぜ!
アジツケホワイト:必殺ビクトリー!
アジツケパープル:フレーバー・ハリケーン!
アジツケレッド:ゴワゴワゴワゴワ、ズンドコガッシャーン、バリバリドッカーン!
マクドモス:ああー! ギュードンが!
ヨシノマツ:やられたー!
アジツケレッド:が、がはっ!
アジツケホワイト:レッド!
アジツケパープル:大丈夫か!
ヨシノマツ:しかし、3人で技を出しているのに、どうして、レッドにだけ負担がかかるんだ?
アジツケホワイト:それは、レッドが技の効果音を言っているからです。
マクドモス:えっ? だったら、それ、かわりばんこで言えば良くない?
アジツケホワイト:えっ?
アジツケパープル:あー!
アジツケレッド:そ、そんな手があったとは。
ヨシノマツ:君たちも、結構、馬鹿だね。
マクドモス:そして、そんな苦労も無駄になるのさ。
ヨシノマツ:さぁ、ギュードンよ、復活して巨大化しろ!
アジツケレッド:ああっ! 知っていたけど!
アジツケホワイト:せっかく倒した外食獣が!
アジツケパープル:復活して巨大化したぞ!
ヨシノマツ:どうだ! 驚いたか?
アジツケレッド:いや、全然。
マクドモス:そこは、驚こうよ。
アジツケパープル:よし、あれを出すぞ!
アジツケホワイト:はいっ!
マクドモス:ん? なにそれ?
ヨシノマツ:使用済みの割りばし?
マクドモス:ああっ! 使用済みの割りばしが!
ヨシノマツ:見る見るうちに、巨大ロボットに変形していくぅ!
アジツケレッド:よし、乗り込むぞ!
アジツケホワイト:おうっ!
アジツケパープル:おうっ!
マクドモス:ちょっと待って!
アジツケレッド:なんだよ?
ヨシノマツ:いくらなんでも、割りばしが巨大ロボットに変形するのは、無理がないか?
アジツケホワイト:なっちゃったものは仕方ないでしょう?
マクドモス:いや、でも。
アジツケパープル:だって、今、変形するとこ、見たでしょう?
ヨシノマツ:見たけど。
アジツケレッド:だったら、ごちゃごちゃ言わない!
マクドモス:はーい。
アジツケレッド:搭乗!
アジツケホワイト:搭乗!
アジツケパープル:準備はいいぜ!
アジツケレッド:行くぜ!
アジツケホワイト:思ったより強いわね、あの外食獣。
アジツケパープル:どうする? レッド?
アジツケレッド:仕方ない、あれをやろう。
アジツケホワイト:あれって、まさか、スペシャル満漢全席フルコース・アタックを?
アジツケパープル:馬鹿野郎! お前の身体はあの技の使い過ぎでもうボロボロで、もう1度あの技を使ったら命の保証はないって、ドクターが!
マクドモス:ちょっと待って。
ヨシノマツ:それ、さっきやらなかった?
アジツケレッド:デジャヴだ!
マクドモス:噓つくな!
アジツケレッド:とにかく、行くぞ!
アジツケホワイト:スペシャル満漢全席!
アジツケパープル:フルコース・アタック!
アジツケレッド:ドッゴゴゴゴゴゴ、ズドワズドワズドワ、グルグルグル、ビュルリルリル、スドロケズボーン!
ヨシノマツ:ドッカ――――――ン!
マクドモス:ああー! ギュードンがやられたー!
アジツケレッド:か、かはっ!
アジツケホワイト:レッド!
アジツケパープル:レッド、大丈夫か!
アジツケレッド:あ、ああ、なんとか。
マクドモス:ちくしょう! ヨシノマツ、帰るよ!
ヨシノマツ:ぐ、う、ううう!
マクドモス:どうした? ヨシノマツ? 急に、苦しみだして?
ヨシノマツ:ぐわあぁ――――! か、覚醒した! 俺は、コショウの化身、アジツケグレイだ!
アジツケレッド:えー? 要らねー。
アジツケホワイト:要らない。
アジツケパープル:不採用。
ヨシノマツ:酷過ぎない?