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第7話 鑑定が生えた

コッソリ投稿。



うっはぁー!経験値ウマウマだぜぇえ!!!



………失礼。



現在私たちは簡単な討伐クエストを受けています。



ダークエルフの色を薄くしたversionみたいな配色したイズミ・カエデさんが切り込み敵の体勢を崩し、黒髪に近い蒼髪に黒目おかっぱというぶっちゃけイズミさんより日本人っぽいファルル・ルーシィさんが体力を削り、最後に銀髪碧眼という完全ファンタジーの住人であるところの我が主人(マスター)、エルティ・ライムハートが仕留める。


こんなパターンが出来上がってます。ほら、今も私の埋め込まれた鉄扇がマスターの腕によって敵の喉元に抉り込まれました。当然ながら、敵は死にました。私はかなり経験値的においしい思いしてます。


どうやら、人間より魔物の方が経験値が多いと思ったのは間違ってなかったようです。……あ、レベルが8になりました。早い。



「ここら辺は終わったかな?」



「はい〜。殲滅完了です〜」



「意外と粘りましたね」



因みに倒してたのはただのゴブリンです。なんでも最近繁殖が盛んで女性冒険者が依頼を受けたがらないそうです。お陰で村がよく襲われるんだとか。

まぁ、ゴブリンに捕まった女の人の末路なんて使い古されて困るくらい定番ですので当たり前ですか。



あ、それと、8レベルになった事で新しい事ができるようになったようです。さっそくマスターに報告しましょう。



『マスター、ご報告が。レベルアップに伴い【鑑定】スキルを手に入れました』



「えっ!?」



「お前それ、宝石じゃなくて、宝石を観る人が手に入れるべきスキルだろ」



マスターは驚き、カエデ氏は呆れました。ファルル氏は私の報告を聞いた瞬間頭を働かせ考え込んでしまいました。そんなに珍しい事ですか?



「あのね?それ……特殊な魔道具じゃないと今はもう使えない遺失スキルなんだよ?」



『……レアスキルというわけですか。よかったです。これでまたマスターに貢献できる訳ですね』



「いや、そうじゃなくて……」



正直遺失スキルがどうとか言われても知らんとしか言いようがありません。小難しいことはわからないと初めから理解しているので、考えるのは人に任せましょう。丁度、私は機械のように振舞っていて、ファルルさんという如何にも頭良さそうな人がいるんですから。



「ファルルも何か言ってやれよ、黙ってないでさ」



「……もしかして〜、宝石は鑑定するものだから【鑑定】スキルを得たとかいうオチ?」



「ファルル!?」



あらら、ファルル氏が思考停止しちゃいました。まぁ、進化する石なんて現状私だけでしょうし、わからないのも仕方ない……のかな?

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