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第4話 驚愕!魔石は喋る!?



「いや、確かにそう考える事もできるが……」



「やっぱり無理がありますか?」



今、冒険者ギルドのギルドマスターの部屋では、(くだん)の魔石の件で、ギルマスとあのBランク冒険者《黒兎》が話していた。



「うむ。仮に善意の第三者が騒動の原因を始末したとしても、魔核だけ残すのは不自然だろう」



「それはそうですけど……でも、私にはこれしか思い浮かばないし……もともと頭脳労働はニガテだし……」



「とりあえず、魔石の所有権はお前のものでいい。冒険者の規則だからな。……それにしても、ギルド唯一のBランク冒険者も頭脳労働では形無しか……専門の者が必要だな」



「………はい。すみません、失礼します」



頭を下げて退室する《黒兎》。その姿は、どこかしょんぼりしているようだった。










◆◇◆◇




うぅ、……丸裸にされた。……もうお嫁にいけません。



「お、エル!加工できたよ!」



「ランゼさん。もう?」



「おう、ついでに『念話』も付与したからな。さっそく話しかけてみろ」



「はい」



そう言ってランゼさんとやらが差し出してきたのは、綺麗な宝石の埋め込まれた鉄扇です。

実はこの宝石が私だったりするんです。魔法で原石状態からこの綺麗な珠に加工する工程は素早く正確で、端的に言って見事でした。

でも、私的には丸裸にされた挙句、身体を隅々までお手入れされた気分でして。………ちょっと、新たな扉が開きそうでした。危なかった……。


それにしても、『念話』を付与したとか何の話ですかね?



「聞こえてますか?私はエルティです。今日からあなたの主人ですよ」



うん?この娘はエルティって言うんですか。でも、何でいきなり虚空に自己紹介したんでしょう?



「……………」



「……………」



……なんでこちらをじっと見るんですか。



「……………」



「……………」



……………………。



………あっ、もしかして私に話しかけてます!?

ええ!?この世界の魔石って喋るんですか!?

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