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リーン、君に決めた!

「慰めてくれてたのかなあ・・・」


リーンがぽふ、と俺に頭を寄せてきた。

く・・・可愛いなあ・・・


書き込んだ?

ステータスだろうか。


名前:リョータ

種族:人間

レベル:672

職業:アークウォーロック

ステータス:

 筋力:SS

 体力:S

 敏捷:S

 器用:S

 魔力:EX++

 幸運:C

固有スキル:

 色欲増魔(デウスブースト) 1/3

 鑑定SS

 異世界言語理解SS

スキル:

 魔力操作EX++

 剣術C

 杖術SS

魔法適正:

 攻撃魔法EX++

 補助魔法SS

 回復魔法Z

属性適正:

 火EX

 水SSS

 風SSS

 地SSS

 光SSS

 闇SSS

 聖SSS

 魔SSS

 羊EX++

 時EX

契約:

 契約の山羊の召喚(サモンバフォメット)


「王女様、さっきの山羊の言う事は信用出来そうです。恐らく、反故には出来ないでしょう」


「ふえ?!」


リーンが驚いて見上げる。

・・・可愛そうに、羊の皮を被った何とやら、と契約させられてたのか。

そりゃ破れないし、契約得意だよね。

というか、ノーリスクで美味しい所だけ持って行っただけだよね。


--


エルフの里に、助けたエルフ達を送り届ける。

行きは3時間程だったのに、帰りは3日。

やはり人が増えると大変だ。


エルフの王女様とも会い、感謝され。

ラフィエル夫妻にも感謝された。

く・・・旦那もイケメン。


エルフの間で、軽く英雄扱いだ。

これなら王女様もワンチャンあるんじゃないだろうか?


リーンと二人きりになれるタイミングを作り・・・いよいよ・・・

あー、でも此処で良く失敗するからな。

慎重に。


「王女様」


リーンに呼びかける。


「リョータ・・・二人の時は、名前で呼んで欲しいな?」


・・・くっ。

早くも脈なしの気配がしてきた・・・だが、めげない。


「リーン・・・」


リーンの肩を掴み、ゆっくりと言葉を紡ぐ。


「うん・・・」


覚悟を決めた様な顔で、こちらを見上げるリーン。

単刀直入に。


「俺のハーレムに入り、その美しい身体を好きにさせて欲しい。その柔らかい唇で、俺を受け入れてくれ。身体さえ差し出せば、心は不要だ」


リーンが困った様な顔をする。

駄目っぽい。


「えっと・・・多分、キスさせろって事だよね。良いよ。後、最後のは多分気を遣って言ってるんだよね。ちゃんと心も向けるよ。後・・・妾はもって良いので、正式に結婚して、王になるか、僕が女王になって横で支えてくれないと困る、よ。僕は唯一の王位継承者だからね。言動も、公の場では少し気をつけて欲しい」


えっと・・・要約すると・・・


「・・・駄目か」


がっくりと膝をつく。


「駄目じゃないよ?!」


リーンが跪き、俺の肩を揺らす。


「リーン・・・」


「う・・・?」


「今は脈が無いようだが・・・俺はきっと、お前に気に入られてみせる。お前が自分からハーレムの一員にして欲しいと言うまでな」


「脈有るよ?!むしろ脈しかないよ?!今すぐでも言うよ?!」


リーンは理解が追いついていない様子だ。

涙目で俺の肩をぐらぐら揺らす。

いくら魔法使いタイプでも、この程度の攻撃なら耐えられる。


「誓おう。リーン、キミを絶対に俺のハーレム第一号にしてみせる・・・だから、それまで待ってて欲しい」


「待てないよ?!」


やべ、待てないらしい。

頑張ってどんどん大きな偉業達成しないと。


「また会いに来るよ、羊に乗って。リーンの心を動かせるような大きな事をして、ね」


そう言うと、立ち去る。


「ちょ、リョータ、待って、待って?!」


リーンの心地良い声音を聴きながら。

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