表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/53

多分異世界だと思う

異世界。

気がついたら、そこは異世界だった。


見慣れない植物、果てが見えない街道、一飲みにされそうな巨大なカエル。

ゲコゲコ。


とりあえず、地球ではない。


ステータス、と念じてみた。


名前:〈未設定〉

種族:人間

レベル:1

職業:無し

ステータス:

 筋力:C

 体力:C

 敏捷:C

 器用:C

 魔力:C

 幸運:C

固有スキル:

 色欲増魔(デウスブースト) 0/3

 鑑定F

 異世界言語理解F

スキル:

 魔力操作C

 剣術C

魔法適正:

 攻撃魔法C

 補助魔法C

 回復魔法Z

属性適正:

 火C

 水C

 風C

 地C

 光C

 闇C


よく分からないけど、回復魔法以外普通っぽい?

カエルが近づいてる気がする。

ゲコゲコ。

ステータス確認しながらも、さり気なく下がる。

でも、距離が少しずつ縮まってるんだよね。


魔法を試そう。

駄目だ、出来そうにない。


剣術が有るな。

良し・・・うん、剣を持っていない。

昼寝してた、Tシャツ短パンのままだよね。


スキル・・・鑑定と異世界言語理解は分かる。

分かる。


色欲増魔(デウスブースト)

 ・感情をチャージしておく事により、

  次に行使する魔法の威力を増加させる。

 ・異性との間に性的行為を行う事でチャージ出来る。

 ・双方の好意度、及び行為の程度により、

  効果が増減する。


ふむ。

俺は魔法タイプのようだ。

そして、今は恐らくチャージが無い状態。

多分、そこのカエルとではチャージ出来ないだろうな。

きっとハーレムとか作れば強いはず。

後、魔法の使い方分からない。


ゲコゲコ。

アレ結構足速いよね。

こっち早歩きにしたら、気のせいか向こうも早くなってるよね。

ヌメッとした肌、体は毒が有りそうな鮮やかな緑。


パシュ


嫌な予感を感じ、飛び退いた場所を、カエルの舌が襲う。

10メートルくらい伸びたよね。

ずるいよね。


カエルが飛び上がる。

当然、一気に距離を詰められる。

攻撃は、距離が遠い程減衰する。

距離を詰めればそれだけ有利となる。

口を開けた、舌が見える。

奴が落下する頃には、自分は胃の中だろう。

詰んだ。


ザシュッ


緑の光が無数に飛び、カエルが細切れになる。

なむなむ。

これはきっと俺の秘められた力が覚醒した。


「キミ、大丈夫?」


違った。

声をかけてきたのは、エルフの青年。

超美形だ、妬ましい。


「助けてくれて有難う。・・・男かあ」


美しい金色の髪、鋭く蒼い瞳、尖った可愛い耳、鈴を転がした様な美しい声。

これで女性ならなあ。

人によっては男性でも構わないのかなってくらい美形だけど。


青年は困ったような表情を浮かべると、髪を揺らしつつ頭を振り、


「びっくりする程失礼だね、キミは」


気分を害したようだ。

謝っておこう。


「申し訳無い。こういう異世界転移物の約束として、直後に可愛い女の子に出会って、そのままねんごろな関係になれるっていうのが一般的だからさ。つい」


青年は溜息をつくと、


「頭の悪いラノベだか、アニメだかの見過ぎだよ。現実の異世界転移や転生は残酷なものさ」


ラノベやアニメが通じるのか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ