え、俺勇者なの?≪前編≫
「うぐぐぐぐ...」
エルムが祭壇で剣を引いている。
「全然抜けないよーこれ!」
「まあ、そう簡単に抜けたらこの世に勇者いくらでもいると思うよ。」
「冷めてるんだから!もう!」
やや怒りながらエルムは降りてきた。
これが当然なんだ、とひそかに俺は思う。
そして、俺も同じ結果になるだろう。そんな思いを胸に
俺は祭壇へと昇った。
「えいさっ!」
謎の掛け声とともに俺は剣を引いた。
そして次の瞬間―――!!
剣は抜けなかった。
「あははははははははははははは!!!」
なんか下でエルムが馬鹿笑いしている。
(そんな掛け声へんだったのか、それとも抜けないことに関して笑ってるのか...)
さすがにあんだけ馬鹿笑いされると、さすがにこちらもすこしは傷つく。
とりあえず降りるか。
祭壇の階段を降りようとした俺の手に、一本の金属棒が倒れてきた。
「...え?」
近くにいる人はみな、口を開けて呆けた顔をしている。
そして何よりも俺が、頭での理解が追い付いてない。
(え、俺が引き抜いたの?でもさ、抜けなかったような)
「お前が、勇者か?」
一人の老人が話しかけてきた。
「俺は、俺は!」
初めてのパソコン書き...
どうも、大月です。
今回は主人公の人生が動き出す瞬間、その半分をお送りしました。
前回の1000文字以上に比べれば、今回は450文字なのですこし物足りないかな?
とは思います。
さて、主人公と共に私もちょっと変わってみました。
みなさん読むのはパソコンなんだなーと思って、今回はパソコンで書いてみました。
いつもの!とか?とか覚えながらやっていたので今回は少ないです。
まあ、またすぐあげますよ(笑)
では、また次回お会いしましょう