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詩集

ネルスティラの甘思考

作者: 蒼山詩乃

狭い世界

心は醜く汚れてゆく

踊る世界

惨めにも体が荒んでゆく


不安定な足場では

今日もたかるモノ乞いの群衆

傷つく心が壊されると

勝手に想像しただけに


弱すぎた、脆すぎた心には

感情はなく

明日すら危ういな

箱庭での生活症状


息を止め

もがき苦しむことでさえ

ままならない

急所が今日も叫びだす


言葉でさえ、閉じ込めて


地下室の牢屋で冷たい塊

現状は維持、今も維持、変わらない

誰かの小言で血が抜かれてゆく

この感傷すら傷が広がってきた


刺し違えた ある世界

未熟なまま語りだし

未来さえ消えてゆく

望みもないままの


詰まる世界

喉からこみ上げてゆく暗示に

切れた世界

途切れながら日々を生きる


暗闇に手探りで沈みゆく

感触さえ

誰かの手で持って

引っ張り出されると信じていた


夢ならば夢ならば

私の望みを叶えさせて

注射器で抜かれてく

溢れ出す感情


絞り出した、消えた声で


鉄格子の冬は寒い

この庭で、この街で、浮浪者のように

息をして

地べたに横たわる私はどう映る?


死体さえままならない

妄想論振りかざして

結局心は弱いと知る

誰かに連れて行かれるよ


誰かねえ、助けてよ

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