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Elsaleo ~世界を巡る風~  作者: 馬鷹
登場人物紹介
1/120

登場人物




   ◇履歴◇

・初投稿

・二章(エルヴィラ)四章(アイナ、ライナス、アム)魔物(ダグ)

・四章(ジャンニ、クルト)魔族(シアン)

・四章(ムライヨ、)五章(コンラド、プルム、テオドール)魔物(ラザシール)

・大海の巫女、五章(ケクゴア)魔族(ネイルリ、ユオンゼ)

・五章(イデア、ミレイユ、ナザリオ)

・六章(リカルド、ソフィア、ヌイス)魔族(スノ、ニライ)

・大空の巫女、七章(クスタヴィ、ミドガ)、魔獣(アグワラス)

・ネタバレとキャラの削除(ホレイシオ、チーモ、ピックス、アム)

・八章(ヘルヴィ、パーラ、リリー、ヤヤン)、魔族(ヘイム)、過去(ロフィリア、)




   ◇キャラクター紹介◇


 レオ・テスティ(十七歳/風属性、魔法剣士、C+)

 元魔王でクロノセイドの二学生。学園では教師や友人以外の生徒からも目立たない存在で、エルザの相方としての認識の方が強い。

 裏でこそこそと謀を行うのが好きで、エルザの企みに乗って計画を立てることもある。


 エルザ・アニエッリ(十七歳/風属性、魔闘士、B-)

 元大空の巫女でクロノセイドの二学生。明るく活発で学園でも知らない人はいないほどの有名人。それは良い意味でも悪い意味でも。

 演技をするのは得意なのだが、想定外のことを突っ込まれると途端にボロが出てしまう。ある意味正直者。




   ◇大地の巫女◇


 マリア・ワイズ・エレット(十八歳/土属性、魔術師、なし)

 温和で純粋な性格の大地の巫女。年齢を低く見られがちで、そのことにややコンプレックスをもっている。エルザのことは自然体に接してくれる、初めて出来た一般人の友達として大切に思っている。


 イーリス・ネルンスト(二十二歳/土属性、魔法剣士、S)

 冷静で落ち着きのある大地近衛師団の団長。グウィードとは父親が親友で、亡くなってからは後見人として一緒に暮らしていた。その恩返しとして巫女を目指し、マリアとはそこで知り合う。


 グウィード・セラーノ(三十九歳/火属性、剣士、M)

 近衛師団の副団長、イーリスの後見人。気さくな性格で筋骨隆々な身体を持ち、年齢を感じさせない若さを持つ。

 愛妻家であり、二人の娘も可愛がっている良き父でもある。世界でも十本の指に入るほどに強い。


 タウノ・ホルマ(二十五歳/水属性、魔術師、S+)

 近衛師団の魔法部隊統括長。性格は落ち着いていて見た目も優男だが、覚えている魔法は攻撃系に特化している。

 クロノセイドの卒業生。在学中の事はいろいろと伝説になっていて、それでエルザにからかわれていた。


 キルルキ・ミトウ・ナーブ(二十七歳/火属性、符術師、S+)

 近衛師団の副総括長。冷静沈着な美青年で、レオ達が別行動をする切っ掛けとなった。修院側の人間であり、マリア達の状況を報告している。東方の出身者。




   ◇大陽の巫女◇


 バネッサ・ハル・セラーノ(十九歳/火属性、剣士、なし)

 サバサバとした男らしい性格の大陽の巫女。グウィードの娘でイーリスを姉と慕い、家族を尊敬し父を超えると公言している。

 戦うことが好きで、面白くなってくると歯止めが利かなくなるのはグウィードの血だろう。


 ピア・ララインサル・カルレオン(十四歳/火属性、魔術師、S-)

 小柄で動きが可愛らしい、大陽近衛師団の団長。とある国で代々騎士の家系に生まれ、礼儀作法は行き届いている。小さい頃から美少女三姉妹として国内でも有名だった。

 まだ普及していない魔銃を使い、調合が得意で植物などにも詳しい。


 ダルマツィオ・アランジ(六十三歳/風属性、魔術師、M)

 近衛師団の副団長。大陽の巫女に三代続けて仕えている。大師聖母に乞われて巫女候補生に講習を開くほど、魔法の技量や知識、戦闘経験が豊富であり、多くの魔術師に教えを乞われるが、現役に拘り弟子を取ったことがない。


 フォルカー・ダウム(二十四歳/土属性、槍士、S+)

 近衛師団の第一部隊隊長。怠け癖があり手を抜けるところは抜くが、戦いとなると槍を振るって勇猛果敢に戦う。

 かなりの大食漢で食費が掛かるが、太らない体質らしくピアから文句を言われている。




   ◇大海の巫女◇


 メーリ・メティー・ハララ(二十四歳/水属性、魔術師、なし)

 少し抜けたところのある大海の巫女。攻撃、妨害、補助、回復と苦手な系統が無く、高いレベルで扱うことが出来る。その反面、運動は苦手でよく転んだりしている。

 実は頭の回転は速く、テルヒよりも物事を見通す力がある。ただ、それを口にするまでに時間が掛かり、本人も面倒になって途中で止めることもある。


 テルヒ・エルヴァスティ(二十四歳/水属性、魔術師、S)

 少々強引なところもあるが、面倒見の良い大海近衛師団の団長。こうと決めたら、梃子でも動かない頑固な一面もある。

 メーリとは同い年だが、抜けてる彼女を放っておけず面倒を見ている内に仲良くなった。皆の厳しいお母さん。


 アロイス・ベーエ(三十二歳/土属性、武闘家、M)

 近衛師団の副団長。大柄な男性でありながら、女性口調で喋るオカマで、料理や裁縫なども得意な皆の優しいお母さん。

 武闘家としては初めてのMランクで、多くの人に慕われている。


 セスト・モルラッキ(二十六歳/風属性、槍士、S+)

 近衛師団の第一部隊隊長。真面目で律儀な性格から、突っ込み役になってしまう。

 最近の悩みは抜け毛が多くなってきたことと、パーティー内の清涼剤がアロイスだと思い始めたこと。




   ◇大空の巫女◇


 イヴェッタ・イシュア・ダンジェロ(二十九歳/風属性、魔法剣士、なし)

 今代で最も強い大空の巫女。自分の知りたいことに対して貪欲であり、かなりの自己本位。戦闘の腕はもちろん、政治内政などもそつなくこなす。巫女候補生の面接でいい子供を演じ、それで周囲を騙した実績を持つ。


 サラサ・ヤシュナ・ルファル(二十三歳/風属性、剣士、F)

 ここ百年近くいなかった、巫女候補生ではない大空近衛師団の団長。幼少の頃イヴに拾われてから、盲目的なまでに彼女に仕えている。目が見えないのか普段は目蓋を閉じているが、行動に支障はない。国連非加盟の東方出身で、ランクはイヴから貰った当初のまま。


 モイセス・マルロー(二十六歳/火属性、魔闘士、S+)

 実力は有るが、命令無視や上官侮辱など問題の多い近衛師団の一兵士。ハンマーを魔闘士の力で振り回し、豪快に戦う。自分の実力を信じて疑わないが努力を怠らず、それを周囲に見せることはしない。自慢したい時や上に立ちたいと思う時に、俺様と言っている。


 リュリュ・コイヴサーリ(十三歳/水属性、魔術師、S-)

 自分大好きなナルシスト人間で、実際にマリアやピア以上に可愛らしい見た目の一兵士。魔法の腕もかなりの物で、年齢の平均ランクを大きく上回っている。本当なら巫女になりたくて応募したのだが、男性ということで近衛師団に回されたことを不満に思っている。




   ◇第二章◇


 ウィズ(二十五歳/火属性、魔闘士、S)

 本名はバレンティナ・ハイメス。メロディ王女の近衛兵だが、任務でヨーセフ家のメイドをしている。魔法どころか魔力を使う魔道具すら扱えない。ただ、そこまでなると才能というよりも、精神的な問題だろう。


 エルヴィラ

 マリアの危機を救った、正体不明の女性。ヴィアラと呼んで欲しいらしい。顔には包帯が巻かれ目元には傷が見え、安物でボロボロの服と実力に見合わないロングソードで、マリアは何かしらの事情があると感じた。

 エンザーグとの戦いの後、誰に気付かれることなく姿を消した。




   ◇第三章◇


 ヨーセフ・オーストレーム(四十二歳)

 アゼラウィルを拠点とする豪商。様々な物を扱い、その売り上げで四聖会に多額の寄付を行っている。

 今回、マリアを自宅に招いたことで、ヨーセフの名は更に広まった。


 トマーゾ・バルトリ(四十五歳)

 メロディ王女の近衛兵長。ひょうひょうとしていて掴み所の無い性格。

 十七年前にテーゼでウィズを救護しユレルミ医師に預け、巫女になりたかったという夢を否定する必要ないと諭した。


 ユレルミ・ヒーデンマー(五十七歳)

 アゼラウィルの城に詰める医者。十数人は居る城の中で首座医師を務め、王族も神聖樹の使用許可をユレルミから貰わなければ使えない。


 メロディ・オーヴェ・ファーゲルホルム(十六歳)

 アゼラウィルの第一王女。マリアや他の巫女とも話すが、王族であるが故に友人になるまで親しくは出来ない。

 ティナとは主従だが友人とも呼べる関係で、ウィズという偽名を一緒に考えた。


 アンセルム・オーヴェ・ファーゲルホルム(三十七歳)

 アゼラウィルの王。エンザーグの襲来に頭を悩め、マリアが退治してくれたことを本当に感謝している。

 妻であるヨランダとは仲睦まじく、待望の長男が産まれそう。


 ハイモ(三十八歳)

 武器屋スピリートの店長。元冒険者でその時の伝を使って店を開いた。値引きで勝てる(一定以上引かせない)ように勉強中。




   ◇第四章◇


 アイナ・ララインサル・カルレオン(二十三歳/火属性、剣士、S)

 ピアの姉。カカイの騎士団第一軍団の副団長。生真面目でライナスの変わりように頭を悩ませている。

 修院から推薦で巫女候補生になれたほどの逸材であり、その話を断ってまで家の跡を継いだことで、その名声は高まった。


 ライナス・ベレスフォード・ジンデル(三十三歳)

 現カカイ王国の王。昔は大人しく控え目で、周囲との和を大切にしていて、賢兄賢弟とまで呼ばれていた。

 現在は我を通すことが多くなったが、今のところそれが悪いことには繋がっていない。


 ジャンニ・コロンナ(四十歳)

 カカイを中心に行動する行商人。ちょっと太った体系とにこやかな笑顔で癒される顧客が多い。

 少し気が弱く、戦う事はからっきしである。


 クルト・ハッペ(三十三歳/土属性、剣士、A)

 ラザシールの探索などを行っている第三部隊の分隊長。礼儀をそれほど重要視していないので、上から煙たがられている。しかし、小隊長は余裕で務まる実力者。

 昔、撤退を進言した時に「礼儀がなってない」と報告のやり直しなどで、即座に行動に移らない小隊長を殴って気絶させた過去を持つ。


 ムライヨ(五十五歳)

 メチッカ村で狩りを行う男達の隊長。昔ほど戦えなくなったが威厳は強まり、次の隊長選びが難航している。




   ◇第五章◇


 コンラド・パルラモン(十七歳/火属性、剣士、B-)

 アディルガン校に通う二年生。ギルドの仕事を終え、学校に帰る途中レオ達と知り合う。熱血漢で暑苦しく声が大きい。


 プルム・キュトラ(十六歳/水属性、魔術師、C-)

 人見知りで気が弱く、いつもオドオドしている。実力的にはCランクはあるが、試験などの本番に弱い。


 テオドール・デュカー(十六歳/土属性、魔術師、C+)

 プライドが高く、アディルガンに入学できた事を誇りに思っている。他校と比べて上下を作るのは、学校のやり方から当たり前と思っていて、特に悪気は無い。


 ケクゴア・キッカ(七十歳)

 薬剤師として名の知られた人物。悪戯好きで、人を驚かせることが好き。玄関前は趣味の場所として、孫に植え替えを頼まれても笑いながら拒否している。エルザとは近しいものを感じているらしい。


 イデア・カルリ(九歳)

 カルリの族長の孫娘。外の世界に興味はあるが、森から出て行こうとまでは思っていない。

 母はイデアを産んだ直後に亡くなり、父も幼いころに亡くなったが、一族が家族のようなものなので気にしてはいない。


 ナザリオ・カルリ(十五歳/風属性、魔闘士、F)

 イデアの兄。白滝の森は国連加盟国の中にあるがギルドはなく、森の外に出ることもないのでランクは最初のまま。実力的にA-はある。


 ミレイユ・セナ・ノスタリス(二十八歳/呪術師)

 魔王を崇める邪教の教徒。整った顔立ちで性格もおしとやか。邪教に入った理由は、家が代々邪教徒だったから。

 人の感情に好意を持ち、エルザの年齢や無名でありながら深みある感情を感知し興味を持つ。




   ◇第六章◇


 リカルド・ロイバル(三十歳/火属性、剣士、S+)

 レオの剣を教える傍ら、魔法を教わっている。故郷のギニワールでは有名人。

 女性好きだがだらしない訳ではなく、ただ単にモテたいと強く思っているだけである。ただ、富と名声があり容姿も性格も悪くないので、何をしなくても普通にモテている。


 ソフィア・メイクピース(三十三歳)

 商家の次女。両親のようになりたいと一からお店を構え、周囲の手助けもありそこそこの大きなになるまで成長させた。妹には甘い性格のようである。


 ヌイス・ユフィッド(三十六歳)

 ニールでエルザを家に泊めてくれた肝っ玉母ちゃん。

 性格は豪快で人の話を余り聞かずに勘違いすることも。子供が三人居て、長女はエルザより三つ下。結婚も子供を生んだのも早く、今の旦那さんは幼馴染である。




   ◇第七章◇


 クスタヴィ・レゾン(四十一歳/火属性、剣士、S+)

 カカイ王国の第一軍団の団長。派閥としては王子側に属しているが、本人はカカイの国民が一番なので、政を確りと行うのならどちらでも良いと考えている。人望、実力、性格を兼ね備えているが、部下のアイナの方が自分よりも大器だと見込み、成長を楽しみにしている。


 ミドガ・ポート(三十七歳/土属性、剣士、S+)

 カカイ王国の第二軍団の団長。派閥は特に誰とも接触がなく、活動もしていない中立派。余り感情を表に出さず、無表情であることが多い。




   ◇第八章◇


 ヘルヴィ・サンプサ(十七歳/水属性、剣士、B-)

 元大海の巫女。褐色の肌に身長百八十前後と大柄で、父親譲りの目付きは鋭い。本人はそれが原因で周囲に怖がられ、女性から頼られていると思っているが、問題は別のところにある。

 前世の頃に比べて魔力が無いにも等しいので、魔法を使うことはない。それは弱い魔法を覚えていなかったからである。


 パスクアラ・ララインサル・カルレオン(十七歳/火属性、魔法剣士、A+)

 元大陽の巫女。アイナの妹でピアの姉、二人の姉妹を溺愛している。美少女三姉妹と呼ばれる通り、パーラも可愛らしく幼い見た目をしている。

 カカイ王都で勉学に励んでいるが、姉妹と家名を恥ずかしめない程度にしか鍛えておらず、それよりも武器の開発に勤しんでいる。


 リリー・ラウ(十七歳/土属性、魔術師、なし)

 元大地の巫女。国連非加盟国の出身なのでランクは無い。口数は少ないが、感情が分かり辛いということはなく、友達からも可愛がられている。

 前世ほど術印や魔法陣の研究はしていないが、気が向いたときにパズルを解く感覚で遊んでいる。当然、夢練印は誰にも見せていない。


 ヤヤン(四十八歳)

 ダムスミリィの市長。秘書で妻のモニファと二人で業務をこなしている。マリア来訪に尽力を注ぎ、大会を盛り上げようと頑張っていた。




   ◇魔族◇


 ダナト・グランセット

 エンザーグとの決戦の時に現れた。マリア達が苦労していたエンザーグの鱗を呆気なく貫通させ、死体もほとんど残らないほど高温の黒炎を詠唱も無く放てる。


 ルヲーグ・グランセット

 ナイドリスでバネッサ達が遭遇。礼儀正しく可愛らしい外見をしている少年。

 人を魔者に変える実験をしていて、その瞳には罪悪感も残忍性も見られない。ピアの魔銃から放たれた魔力を吸収した。


 シアン

 ルヲーグがライナスに対して呼んだ名前。本来の姿を変えているのか、憑依しているのか、操っているのかは分からない。性格は気まぐれで残忍とのこと。


 ネイルリ

 魔王の側仕えの一人。普段は真面目で冷静な性格だが妄想癖があり、親しい間柄の中では顔を赤らめてブツブツ呟いている姿が目撃されている。


 ユオンゼ・アーガオ

 魔王の側仕えの一人。ネイルリとは友人で、妄想癖も知っている。

 植物系の魔族で、臓器が無く痛覚も自分で消すことが出来る。再生能力が高く、アロイスの技以外は効果が薄かった。


 スノ

 魔王の側仕えの一人。両腕に鱗とヒレが付いているが、陸上でも何ら問題なく動ける。自由気ままな二人の分も自分がしっかりせねば、と思っているが、他の二人からすれば考えすぎて動くのが遅いタイプである。


 ニライ

 中性的な魅力に溢れている女性。その美しさは眼帯をしていても損なわれず、男女問わずに見惚れるほど。

 レオの前世であるクロウの友人。人間の歴史では三貴将などと呼ばれ、エンザーグ偵察時に「レオの周りに居た人達」とエルザが言っていた内の一人である。


 ヘイム

 ダムスミリィを襲った魔族。竜の血を継いでいるらしく、人化を解けば青い鱗や逞しい角などが現れる。

 アホで愚直な性格だが実力はかなりのもので、シアン曰く「本気で暴れればダナトにしか抑えられない」らしい。




   ◇魔獣◇


 エンザーグドラゴン

 人間界の最強種ともいわれている種族。今まで確認された全長は最小でも三十メートルはあり、凶暴で残忍な性格とされ、過去にいくつもの国を滅ぼされた。美しい漆黒の鱗は、その希少性や芸術性からかなり高額で取引されている。

 通常とは違い赤黒い鱗をしていて、全長も十五メートルほどと小柄。人間の魔法を使い、傷を回復させる能力まで持っていた。


 アグワラス

 鱗状に堅く変形した体毛を持ち、爪と尻尾には強い毒がある。普段は地中で生活をしており、地表に出れば身体を丸めて転がって移動するという。魔法などは使わないが、堅い毛を逆立てて回転する一撃は攻防一体である。

 魔獣としては弱い部類に入るものの、熟練の冒険者からしてもやはり脅威である。ただ、高級食材として王侯貴族にも愛されている。




   ◇魔物◇


 ライオウルフ

 琥珀色の毛並みを持つ、狼型の魔物。警戒心は強いが、縄張りを荒らさない限り人間を襲うようなことはしない。

 群れのリーダーとしてグラフィットを警戒し、見回りをした時にレオと出会う。坑道に向かうマリア達の前に、魔物や動物が居かないよう仲間を使って制限していた。


 グラフィット

 凶暴な性格で巨体に見合わず俊敏である。

 レオ達と戦ったのは、実は縄張り争いに負けたグラフィット。胸元の傷はその時に出来て、短気に暴れまわっていたのは苛立っていたからである。


 ダグ

 ルヲーグが人間を魔者に変えようとして出来た元人間。ダグという種族ではなく、ルヲーグ曰く失敗作の総称。様々な姿をしていて、感覚が無いのか斬られても命が果てるまで命令どおりに戦い続ける。


 コバレノ

 武器を装備するほど知力は高く、集団で人や村を襲う。町や村など狙いを決めたら、近場に拠点を作って準備を整える習性があり、凶暴で執念深い。ただ、強くはないので倒すのは簡単だが、一匹でも逃がして別の場所に仲間が居れば、再び戻って来て近くにいる弱い奴からやり返す。


 ラザシール

 上半身が筋肉質な人型で、下半身は馬よりも太く確りとした四本の足を持つ。大きさの平均が人の二倍ほどと魔獣に分けるには小さく、人語を話さず行動が本能的なため魔物に認定されている。

 シアンによってカカイに連れて来られ、ルヲーグによって王都を襲うよう意識を植え付けさせられた。ただ、命令される前から、魔物に村を襲わせていたようである。




   ◇過去◇


 リア・イシュア・カルリ(二十一歳/風属性、魔闘士、なし)

 大空の巫女でエルザの前世。クラリサとは犬猿の仲だったらしいが、レオの見解では『ケンカ友達』とのこと。

 市民との交流を大事にして、よく町を視察していたらしい……一人で、後から近衛の人達が慌てた様子で探しに来たが。


 ヨハナ・ワイズ・ケンプフェル(十四歳/土属性、魔術師、なし)

 大地の巫女。巫女史上の才女、天の宝玉、神子などの異名がある。エルザ曰く純粋、レオが最強と自負していないと思った巫女。

 ヨハナが四年間で創った術印は、今ある術印の二割、簡易術印の四割に及ぶ。その死は他の巫女よりも悲しまれた。


 クラリサ・ハル・ドラード(二十四歳/火属性、魔法剣士、なし)

 大陽の巫女。RAAの元となった武器、リィズの設計者。魔玉の術印はヨハナにお願いした。

 リアとは犬猿の仲だったが、戦闘中のバランス調整が上手く前衛と後衛が一つになれるように戦った。


 ヴィルヘルミーナ・メティー・ハメーンニエミ(三十二歳/水属性、魔術師、なし)

 大海の巫女。魔力が多すぎて封印していないと悪影響が出るほど。

 リーダーとして巫女一行をまとめ、怒ると凄く怖い。リアも本気で怒らせることはしなかった。


 クロウ

 六番目に出現した魔王でレオの前世。


 ロフィリア

 クロウの恋人でニライの親友。三貴将の一人。






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