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其の玖「袁紹、我が儘をいいまくるのこと」

一刀達がシ水関を制圧してから数時間後、ようやく連合軍がシ水関の目の前までやって来た。


各者の反応はというと


公孫賛「無事かー!北郷! 」


心配する者…


袁紹「おーほっほっ!あのブ男さんの醜態が見れますわよ 」


相変わらず馬鹿にする者…


曹操「あの男はどうしたのかしら?。もし四人で乗り切ったとしたら… 」


一刀達に興味を抱くもの…


孫権「死なないでくれよ!…はっ!今私は何を言ったのだ? 」


恋におちたのを拒否する者…


など様々であった。


そんな中連合がシ水関を見てみると。見知らぬ旗が立っていた。


公孫賛「何だあの旗は?…まさかっ! 」


公孫賛が旗をよく見てみるとそこには、


一刀「オーイ!皆 」


鈴々「遅すぎなのだ 」


門の上で手を振る一刀達の姿があった。


曹操「あの男、ホントにたった四人でやったというの 」


これには曹操も驚いた。


いや、その場にいた全員が驚いたであろう。何せたった四人で五万を越す敵を退けたのだ驚かない方がおかしい。


しかしこの人はそう思っていなかった。


袁紹「(成程、そういう事ですわね。) 」


むしろあきらかに別の事を考えていた。


一刀達が連合軍に合流した日の夜


一刀達の天幕


一刀「みんな本当にご苦労様! 」


一刀が言うとみんなは


愛紗「いえいえ、ご主人様の命ならばこの関羽火の中、水の中。どこまでもついて行きます! 」


鈴々「鈴々だって食料庫や台所にだってついて行くのだ 」


朱里「鈴々ちゃん。それは違いますよ 」


賑やかになる天幕、そこへ一人の兵が入ってきた。


兵「失礼します。只今より軍議を始めますので代表者は集まってください 」


一刀は答える。


一刀「わかりました。今すぐ行きます。朱里、行くよ 」


朱里「はいでしゅっ 」


一刀は朱里を連れて出ていった。


天幕・本部


一刀達が入るなりいきなり袁紹の声が聞こえてきた。


袁紹「えー、この度の戦いで北郷さん達が偶然、奇跡的に、運がよく、惜しくも、生意気に勝利したことについてですが 」


あきらかに嫌味の連発である。


袁紹「わたくしの考えた所、董卓軍の皆様は… 」


次の袁紹の一言に全員が反応した。


袁紹「めちゃめちゃ弱いという事が分かりましたわ 」


これには全員が呆れた。


各人の反応はというと…


公孫賛「(まだ分からないのか!まぁ、あいつ昔から負けず嫌いだったしな。) 」


曹操「(あの馬鹿は死ななきゃ治りそうにないわね。) 」


孫権「(こいつが総大将で本当にいいのだろうか?) 」


一刀「(この人、やっぱり馬鹿だ。) 」


全員が呆れていた。


この一言にはさすがに袁紹の部下でさえ呆れていた。


?「姫―!頭大丈夫ですか? 」


緑の髪の女が言うと、


?「文ちゃん。さすがにそれは直球すぎるよ 」


黒髪のボブカットが答えた。しかも全然フォローにならないセリフを。


袁紹「何か言いましたか?文醜さん、顔良さん 」


この時、袁紹の頭には青筋が立っていた。


文醜・顔良『ひっ!!何でも(無いですよ・ありません) 』


脅える二人であった。


そんな中、顔良の口が開いた。


顔良「でも姫!そんなことを言う根拠はなんですか? 」


袁紹は


袁紹「根拠ですって、そんなこと分かるじゃありませんかたった四人の小さな・最弱・ブ男の北郷さん達が勝つなんてそれ以外には考えられないですもの 」


仲間を馬鹿にされてまたキレかけた一刀だがここはグッと我慢していた。


顔良は言う


顔良「でも!次の虎牢関にはあの呂布と合流した張遼がいるんですよ! 」


この時一刀は思った。


一刀「(こんな馬鹿にも必死でついて行く顔良さんはいい人だな。) 」


しかし、当の袁紹はというと…


袁紹「呂布?張遼?が何だといいますの? 」


顔良は


顔良「だって!天下無双の呂布と神速の張遼ですよ! 」


この一言に袁紹は


袁紹「はぁ?たかが噂ではありませんか。噂に左右されるなんて貴方は大変お子ちゃまですわね 」


それでも喰らい付く顔良


顔良「でもっ!でもっ! 」


そんな顔良を停めた人がいた。同じ側近の文醜だ。


文醜「斗詩!もう諦めようぜ 」


斗詩とは顔良の真名である。


斗詩「でも!文ちゃん… 」


文醜「あぁなった姫はもう誰にも止められないよ 」


斗詩「文ちゃん…。ヒック 」


親友の優しさに涙を流す斗詩


文醜「斗詩、泣くんだったらあたいの胸でおもいっきり泣きな! 」


そして斗詩は文醜の胸で泣いた。


曹操「それで話が大分飛んだけど貴方は何が言いたいのよ 」


曹操が話を戻した。


袁紹「決まってるではありませんこと。それは勿論。次の虎牢関ではこのわたくし自らが先陣をきりますわよ 」


この発言に対して全員は


全員『はぁっ!? 』


驚いた。


それもそのはず一番殺られてはいけない総大将が先陣をきっていい筈がない。


しかし当の本人はそんなことをおかまいなしに


袁紹「どうしてですの?北郷さんの所で相手ができるのならわたくしが相手をしても同じじゃありませんか。だって董卓軍ははっきり言って雑魚ですもの 」


この一言に曹操がキレた。

曹操「貴方ねぇ!馬鹿にもほどがあ… 」


曹操が最後まで言おうとすると


一刀「それっていいかもな 」


一刀が口をはさんできた。


すると


袁紹「おーほっほっ!やはり小さな所は物分かりが良くていいですわね、それではこれにて軍議はお開きですわよ 」


袁紹が去って行った後、


皆が一刀に詰めかかった。


公孫賛「北郷!お前正気かよ!なんであんな事を 」


曹操「そうよ!あなた馬鹿じゃないの 」


孫権「今からでも遅くはないから止めてこい! 」


詰め寄る皆だが一刀は


一刀「いいじゃん。あの馬鹿に任しておけばさ 」


もはや知らん顔だった。


曹操「もし万が一あの馬鹿が死んだら、私達全軍の敗けなのよ分かってるの? 」


一刀は答える。


一刀「大丈夫。あの袁紹(馬鹿)は簡単には死なないよ。行くぞっ!朱里 」


一刀は去ろうとする。


朱里「はひっ!分かりました 」


朱里も驚いた。


一刀達が去った後、本部では


公孫賛「あぁ!北郷め一体どうしたというんだよ 」


悩む者…


曹操「あいつを高く評価した私が馬鹿だったわ 」


自らを責めるもの…


孫権「大丈夫なのか北郷よ 」


心配する者など様々であった。


一刀の天幕


天幕に帰ってきた朱里が愛紗達に話をすると。


愛紗「どういうつもりですかご主人様! 」


鈴々「あんなのが先に出たら負けてしまうのだ 」


さすがに一刀を責める二人。


一刀は答える。


一刀「大丈夫!あいつは死なないよ 」


呆れた答えに愛紗は


愛紗「何故そう言いきれるのですか!? 」


一刀は答える。


一刀「俺が天の御遣いだからさ 」


変わらず呆れた答えを返す一刀に愛紗達はもう諦めたようだ。


一刀自身、袁紹への今までの恨みも込められていた。


翌日、袁紹を先陣にした連合軍は呂布の手により返り打ちにあったというが奇跡的に袁紹が無事であったのだ。


天幕・本部


袁紹「えーっ、この度わたくしの華麗な出撃を奇跡的に逆転した董卓軍によってわたくしは大怪我をしました 」


そういうが袁紹にはかすり傷一つついてなかった。


袁紹「わたくしの判断で虎牢関の相手は北郷軍に任せますわ 」


次回、北郷軍対呂布の虎牢関での戦いが始まる。


次回、遂に呂布が登場します。

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