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其の捌「北郷軍、シ水関を攻めるのこと」

感想にならって文を普段と変えてみました。

一刀達が朱里の作戦を聞いてから一日後、シ水関では、


華雄「くそっ!何も見えんではないか 」


この日シ水関に深い霧がかかっていた。


霞「まぁ、落ち着きや華雄 」


華雄「これが落ち着いていられるか! 」


中々来ない軍に苛立つ華雄であった。


すると霧の中から声が聞こえてきた。


『華雄将軍の臆病者! 』


『悔しかったら降りてこい 』


華雄「何を!! 」


霞「落ち着きて華雄!あんなんガキの遠吠えやんか 」


華雄「あぁ、そうだな 」


堪える華雄だがその頭にはしっかりと青筋が立っていた。そして止めの一言


『このバ華雄!! 』


この一言に華雄がブチキレた。


華雄「ふざけるな連合め!!華雄隊前進だ! 」


霞「なっ…ちょっと待ちいて華雄! 」


もはや霞の声は華雄の耳に入ってこなかった。


霞の制止を聞かずシ水関を出る華雄隊。すると行く途中で声が二ヶ所から聞こえてきた。『猪華雄! 』『大バ華雄! 』これを聞いて華雄は思った。


華雄「敵は二つに分かれているこちらも隊を二つに分けろ! 」


華雄隊は声のする二カ所に分かれていった。


別隊側


兵「敵は一体どこにいるんだ? 」


兵「こう霧が深くては探しようがないぞ 」


一人の兵が敵を探そうとした瞬間!


兵「んっ?『ザシュッ』 」


兵の首が飛んでいった。


兵「何が起こったんだ!? 」


急な出来事に驚く兵達、一方同じ頃、華雄が率いる部隊も同じ現象が起きていた。


華雄「くそっ!敵は一体どこにいる 」


探そうにも霧が深くて見えない、そんな中華雄は地面に小さな溝があるのに気が付いた。


華雄「何だ?この溝は? 」


しかも溝からは酒の臭いがしていた。しかし今は姿の見えない敵を何とかする方が先だったため無視をしといた。


別隊


兵「ぐわっ!! 」一人また一人と殺られていく兵達。そんな中一人の兵がついに兵を殺しまくる影に気付いた。


兵「貴様!何者だ 」


影は答える。


鈴々「あーぁ、見付かってしまったのだ 」


影の正体は鈴々だった。


同じ頃、華雄の方でも影の正体をつきとめていた。


愛紗「意外と見付かるのが早かったな 」


華雄「貴様は関羽! 」


兵「丁度いい。関羽をしとめれば俺達大出世だぜ。相手は一人だし殺ってしまえ 」


兵達が向かってくるが愛紗は平然としていた。


愛紗「愚か者め! 」


そう言うと愛紗は急に逃げ出した。


兵「はっ?あいつ逃げたぞ 」


兵「臆病者め 」


愛紗が逃げたことに笑う兵達、しかし華雄は考えていた。


華雄「(あの黒髪の山賊狩りが何故急に逃げ出す?) 」


やがて愛紗の姿が見えなくなると下の溝から液体が流れて流れてきた。


華雄「これはなんだ? 」


液体を恐る恐る舐めてみる華雄すると、


華雄「これは…酒か! 」


華雄の言う通り溝から流れる液体は酒である。


兵「酒なんかどうする気だ? 」


兵「こんなもん怖くもない 」


暫くすると、愛紗が消えた方角から急に火がでてきた。


兵「ギャー!! 」


火から逃げようとする兵、しかし同じく愛紗が消えた方角から今度は矢が飛んできた。


兵「ギャー!! 」


炎と矢に苦しめられていく華雄隊。その中で逃げていた華雄は理解した。これは敵の罠であると。


同じ頃別隊にも同じことが起きていた。


別隊


もはやこちらは全滅であった。そんな中、鈴々の後ろから朱里が出てきた。


鈴々「朱里、やったのだ 」


朱里「あとはご主人様達の方がうまくいけば作戦成功です 」


再び華雄側


此方も華雄以外は全滅だった。その華雄も傷が多くてすぐに動けそうになかった。


華雄「大体は理解したがいくつか分からないことがあるが一体? 」


華雄が首を傾げていると愛紗が現れた。


愛紗「分からぬようだな華雄よ 」


急に愛紗が出てきて驚く華雄。


華雄「貴様は関羽、一体この戦いに何をした! 」


愛紗は答える。


愛紗「これ等の策は全て我が軍師が考えだした策と我がご主人様の天界の道具によるものだ 」


驚く華雄。


華雄「ご主人様だと、まさかっ! 」


華雄が何かに気付いた。


愛紗「そうだ。出てきて下さい!我が主人である北郷一刀様! 」


すると愛紗の後ろから出てきたのは…


鈴々「愛紗〜!無事なのか? 」


鈴々だった。


思わぬ登場にズッこける愛紗。


愛紗「何故鈴々が出てくるのだ!! 」


実は一刀は愛紗に呼ばれた時に出ようとしたのだが、地面に滑って転んだ。


朱里「はわわ〜!ご主人様大丈夫ですか? 」


一刀「何とか大丈夫だよ 」


と言うものの泥だらけの一刀であった。


華雄「そんなことよりこの戦の策を詳しく教えろ! 」


華雄が言うと朱里が答える。


朱里「あの策ですが実はこれを使ったんです 」


と言い掌にある物を見せる朱里、掌には一刀のボイスレコーダーが握られていた。


華雄「何だこれは? 」


華雄が聞くと鈴々が答える。


鈴々「ぼいすれこーだーっていって声を録音できる物なのだ 」


華雄「ぼいすれこーだー? 」


華雄はボイスレコーダーを受取り見てみる。はじめて見る物に驚く華雄。


つまり策はこういう訳だ。まずボイスレコーダーを使って華雄隊をふたてに分かれさせる。その後、愛紗と鈴々が霧に隠れて適当に相手をする。そして適当に相手をした後、後ろに下がる。二人が後ろに下がったら一刀と朱里が予め開けておいた溝に酒を流す。その酒にむかいマッチ棒に火をつけて引火させる。その後、一刀と朱里が弓を引くことにより策は終了する。(酒の調達はこっそり奪っていた。)


朱里「まぁ、生き残りがいたことは問題外でしたけど 」


華雄「フッ!その私も怪我が多くて動けん。さっさと殺すがいいさ 」


愛紗「分かった。死ねっ!華雄 」


青龍偃月刀を振り降ろす愛紗、その刃は華雄に…


届くことはなかった。何故ならば…一刀が愛紗と華雄の間にわって入ったからだ。


愛紗「ご主人様!一体何をするのですか 」


鈴々「お兄ちゃんなんで邪魔をするのだ? 」


朱里「はわわ〜!! 」


一刀は答える。


一刀「敵意のない者を殺すことはできないからさ。逃げろ!華雄 」


皆が呆然とする。それもその筈、一刀の行為はあきらかに侮辱にあたるものなのだ。


華雄「貴様は馬鹿か!そんな甘い事では早死にするぞ 」


華雄の問いに一刀は


一刀「俺のやっていることが馬鹿なことなら俺は一生馬鹿のままでいい 」


一刀はいった。


愛紗「フッ!ご主人様の命令だ華雄よ去れ! 」


愛紗はまるでこうなると分かっていたかのように言った。


鈴々「お兄ちゃんがいいなら鈴々もそれでいいのだ 」


鈴々が言い、


朱里「はわわ〜!私もいいでしゅ 」


朱里も言った。


華雄「フッ!主君が馬鹿なら部下も馬鹿か。北郷とか言ったなこの恩は必ず返さしてもらうからな 」


と言い華雄はどこかに去ろうとしたが。


華雄「いい忘れていたが私の真名は郁叉(いくさ)だ次に会ったらそう呼べ 」


今度こそ去って行った。


こうしてシ水関は一刀達によって制圧された。ちなみに霞は華雄が出ていった後すぐに虎牢関に向かって行ったという。


そして一刀達はというと


一刀「出来たかな?みんな 」


愛紗「はいっ。ご主人様出来上がりましたよ 」


愛紗達が何かを広げた。それは…


愛紗・鈴々・朱里「これが我々の(です・なのだ・でしゅ)


三人が広げたのは北郷軍の旗である。十文字の旗だ。


一刀「よーっし、皆この先も頑張るぞ! 」


全員「おぉーー!!! 」


よりいっそう力をつけた一刀達。


次の虎牢関は目の前だ。


華雄の真名の郁叉(いくさ)の由来ですが。


華雄といえばやはり(いくさ)です。よって


戦→郁叉


こうなりました。

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