其の質「曹操、交渉をするのこと」
まだ戦いには入りません。次回で始まります。
ちなみに西森の好きなキャラは蓮華と凪です。
軍議をめちゃめちゃにした怒りの一刀、自軍の天幕に戻ると。
愛紗「ご主人様!軍議はどうなりました? 」
愛紗がそう言うと一刀は
一刀「…… 」
黙っていた。そして朱里に向かって、
一刀「朱里。後の説明を頼む 」
と言い残し奥へ座り込んだ。
朱里「はわわ〜!実は皆しゃん 」
朱里が軍議で起こったことを話すと愛紗は、
愛紗「なにっ!奴ら寄ってたかってご主人様を侮辱しおって! 」
鈴々「絶対に許せないのだ! 」
これを聞いた一刀は
一刀「ごめんな。俺達だけで先陣任されちゃって 」
一刀がそう言うと
愛紗「何を言っているのですか。むしろ自分を侮辱されようとも必死に耐え、私達が侮辱されたらキレたご主人様を更に尊敬しました 」
鈴々「愛紗の言う通りなのだ鈴々、お兄ちゃんのことがも〜っと!大好きになったのだ 」
朱里「はわわ〜。私も始めは怖かったけど感謝の気持ちがいっぱいでしゅ 」
一刀はおもった。自分がこんなにも愛されているのだと。
しかし、話はすぐに現実に戻された。
愛紗「しかし、我々四人だけでどうやって十万をこえる敵と戦いましょうか? 」
軍議によるとシ水関だけでも十万人の兵がいるうえに、武将の華雄と神速の張遼がいる。
更に奥の虎牢関には十五万の兵がいるうえに三万人の黄巾党を一人で倒した呂布がいる。
対して連合軍はというと、袁紹軍 三十万
曹操軍 十五万
孫権軍 十万
公孫賛軍 五万
北郷軍 四人
その結果、二十五万対六十万四人になるのだ。
鈴々「数ならこっちが勝っているのだ 」
朱里「鈴々ちゃん。戦は数だけではありません。例えば質(1兵個人の強さ)・数(兵数)・頭(軍師の才能)などが大事なんです 」
鈴々「おぉ〜!朱里が軍師らしいことを言っているのだ 」
この一言で鈴々が朱里の地雷を踏み込んだ。
朱里「鈴々ちゃん、私もとから軍師なんですけど〜 」
鈴々「忘れてたのだ 」
真顔で笑って言う鈴々、しかし
この時、朱里の何かがキレた。
朱里「この口が言ってるんですねー 」
そう言って鈴々の口を引っ張る朱里。
鈴々「ほめんにゃのだー。ゆるひてほしいのら〜 」
痛がる鈴々であった。
愛紗「2人ともそれくらいにしとけ! 」
愛紗が止めにかかりおさまる2人。
愛紗「どうあがいても我々四人だけでは不利です 」
それもそのはずいくらなんでも四対十万では勝敗は決まっている。
前の黄巾党戦でさえ、数は数千だったものの公孫賛の兵により勝てた様なものである。
今回は更にそれが悪化している。
鈴々「だったら前のように川を塞き止めて敵が来たら壊せば… 」
愛紗「鈴々。ここのどこにそんなでかい川があるという? 」
そう、この辺りは川といっても小川が流れているだけである。こんな小川を塞き止めたところで無駄なのだ。
朱里「それにあの策は敵が少ないときしか効果を発揮できないんです 」
何故かというと勢いよく水が流れたところで数が大軍であれば後方部隊が避ける確率があるためなのだ。
一刀「かといって、今更袁紹に頭を下げて謝りに行くというのもな 」
一刀が言うと外から声が聞こえてきた。
?「ムダよ!そんなことをすれば見返りに何をされるか分からないわ 」
一刀「誰だ! 」
すると天幕の扉が開き、
曹操「はじめまして、とでも言おうかしら御遣いさん 」
曹操が入ってきた。
一刀「アンタは確かそ… 」
夏侯惇「貴様!華琳様をアンタ呼ばわりとは。首を斬ってやる! 」
夏侯惇は自らの武器の七星餓狼を一刀に向けた。
愛紗「貴様こそご主人様に何をする! 」
愛紗が青龍偃月刀を構える。するとっ、
一刀・曹操『(愛紗・春蘭)止め(ろ・なさい)! 』
二人の声に止まる愛紗と夏侯惇。ちなみに春蘭とは夏侯惇の真名である。
一刀「愛紗!今、連合同士で揉め事は不味いだろ 」
愛紗「すみませんご主人様 」
曹操「春蘭!あなたもよ罰として厳しいお仕置きをするわよ 」
春蘭「華琳様〜、どうか勘弁を〜 」
夏侯淵「あぁ、姉者は可愛いいな 」
一人変わっている者もいるがそれはさておき、
曹操「話が大分それたわね。それよりさっき聞いたけど北郷、貴方達は兵が欲しいそうね 」
一刀「あぁ、でもそれは難しい。頼みの綱の公孫賛も後ろの方に置かれたし 」
ちなみに戦の順は先から
一刀達・曹操軍・孫権軍・公孫賛軍・袁紹軍となっている。
曹操「あのオバサンの思い付きそうなことだわ 」
一刀「それで曹操は何の用なんだ? 」
曹操「単刀直入に言うわ、兵を貸してあげる 」曹操がそう言うと
鈴々「ホントなのか? 」
朱里「これが本当なら凄いでしゅ! 」
喜ぶ二人、だが一刀は
一刀「何が目的だ? 」
曹操「察しがいいわね、分かりやすくていいわ。見返りとして関羽を頂戴 」
この一言に愛紗は
愛紗「ふざけるな!何故私が貴様などに… 」
一刀「断らせてもらう 」
愛紗が言う前に一刀が言った。
春蘭「貴様―!一度ならず二度までも… 」
曹操「やめなさい!!北郷、後悔しても遅いわよ 」
一刀「仲間を売ってまで勝ちたくないんでね 」
曹操「そうっ。分かったわ話はこれでおしまいよ 」
そう言って立ち去る曹操であった。
春蘭「ケッ!貴様らなんて殺られてしまえ。アッカンベ〜 」
夏侯淵「姉者、同じ姉妹として恥ずかしいからやめてくれ 」
立ち去っていく魏軍であった。
一刀「ごめんね、勝手に判断しちゃって 」
勝手に追い返してしまったことを謝る一刀。だがっ
愛紗「この関羽感激いたしました。ご主人様に一生ついていきます 」
鈴々「鈴々もず〜っと一緒にいるのだ 」
朱里「はわわ〜、私もでしゅ 」
一刀「みんな… 」
涙を流す一刀だが再び現実に引き戻される。
一刀「一体どうすればいいんだろう? 」
朱里「う〜ん? 」
と朱里が一刀のバックに腰掛けたその時、
『うるさいぞ! 』
急に声が聞こえた。
朱里「はわっ!! 」
驚く朱里
鈴々「お兄ちゃんの鞄に何か入っているのだ 」
鈴々が蛇矛でバックをつつく
一刀「もしかして… 」
バックの中をあさる一刀、すると
一刀「ごめんごめん。ボイスレコーダーのスイッチが入っていた 」
一刀が取り出したのは見知らぬ小さな機械
朱里「ぼいすれこーだー?すいっち? 」
鈴々「一体何なのだそれは? 」
一刀「これはね音を録音できる機械なんだ。まだまだあるよ 」
そう言って沢山のボイスレコーダーを出す一刀。
愛紗「あのご主人様、他に鞄の中には何が入っているのですか? 」
一刀「他には… 」
再びバックをあさる一刀、その中身は
『双眼鏡・折りたたみ傘・懐中電灯・タオル・インスタントカメラ・マッチ』が入っていた。
何故バックの中にこんなものがあるのかというツッコミはおいておこう。
これらを暫く見ていた朱里は次に外を見てみる。すると
朱里「いい策があります! 」
クルクル坊主の○休さんのごとく答えた。
愛紗「ホントか朱里! 」
鈴々「一体どんな策なのだ? 」
朱里「策はこうです。… 」
その頃、董卓軍は
?「くそっ!張譲め!ボク達をはめやがって 」
緑髪の眼鏡の女の子が苛立っている。そこへ
?「まぁまぁ!賈駆っち、そう怒るとしわが増えるで 」
サラシを巻いた女と
?「これ以上増えようがないと思うのだが 」
銀髪の女がやって来た。
賈駆「何ですって―!!張遼、華雄。アンタ達!早く配置につきなさいよ 」
張遼「お〜!!怖いな!?。しゃあないな行くで華雄! 」
華雄「あぁ!行くぞ!連合軍なんて我が武でけちらしてくれる 」慌てて賈駆が止める。
賈駆「ちょっと待ちなさい華雄!今回はあくまで籠城戦だからね 」
華雄「知るかっ、そんなこと! 」
張遼「まぁまぁ、何とかウチが押さえとくから 」
賈駆「頼むわよ霞」霞とは張遼の真名である。
この時、霞は思った。
霞「(なんで急に真名で呼んだんやろ?) 」
果たして、朱里の策とは…華雄は飛び出さないのか…(無理だね。)
次回ついに戦いが始まる。
華「おいっ!こらっ!西森。」
西森「わっ!!お前は華雄じゃないか。後書きに入ってくるな。」
華「うるさい!とりあえず本編では私に真名をつけるんだろうな。」
西森「別にいいじゃん」
華「殺してやる。(怒)」
ズバッ!!!
西森「ギャー!!」
果たして華雄に真名はつくのか、西森のみぞ知る小説(多分無理だね。)
華「貴様まで言うかー。(怒)」
公「私なんて真名があるのに呼ばれてない。(涙)」