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其の終「全員、天の国に来るのこと」

遂にこの小説も最終話、ハーレムじゃないと納得していない人もいるかもしれませんが最後まで楽しんでください。

ポツン!。


左慈を倒し、三国を救った北郷一刀は一人岩の上に座って悩んでいた。


そんな一刀の様子を遠くから眺めている愛紗、桃香と駆け付けてきた華琳と蓮華であった。(一刀が長い時を経て来た時の城に華琳達が早く来たのかという突っ込みはしないでおこう)


何故一刀がこんなにも悩んでいるのかというと、原因は貂蝉の一言であった。


話は華琳達が来る前にさかのぼる。


貂蝉「実は悪い話があるのよ 」


一刀「何だよ貂蝉?言ってみなよ 」


すると貂蝉は


貂蝉「左慈ちゃんを倒したからご主人様の役目は終ったのよ。だからご主人様には天の国に帰ってもらうのよ 」


貂蝉の話を聞いた一刀は


一刀「どういうことだよそれ!? 」


貂蝉に慌てて聞くと


貂蝉「元々ご主人様が左慈ちゃんと出会ったのは偶然ではなく私達が仕向けたことなのよ 」


貂蝉が話をしていると


卑弥呼「左慈の野望を食い止められるのはダーリンしかおらんからのう 」


卑弥呼が出てきた。


一刀「だからなんで俺なんだよ!? 」


一刀が問いつめると


貂蝉「それは他の外史でのご主人様が活躍したからなのよ 」


卑弥呼「他の外史のダーリンは呉軍と子供を作り、曹操を大陸の覇者とし、いずれもダーリンが活躍しておる 」


貂蝉「だから左慈ちゃんの野望を聞いた時に鏡を天の国のご主人様の学校に隠しておいたのよ 」


二人が話すと一刀は


一刀「なるほど、左慈を倒したから俺はもう必要ないってことか 」


一刀は震えながら答える。


貂蝉「別にそういうわけじゃ… 」


貂蝉が最後まで言おうとすると


一刀「もういいよ! 」


ダッ!


一刀は貂蝉の話を聞かずにその場を駆け出していった。


卑弥呼「やっぱりちと酷じゃったかのぅ? 」


貂蝉「内緒で帰ってもらうよりいいじゃない 」


この後二人は愛紗達北郷軍にもこのことをはなし、やって来た華琳達にもはなした。


そして現在に至る。


一刀「(俺はどうするんだ?このまま愛紗達と別れるなんて嫌だ!でも放っておいても俺はかってに帰ってしまう!) 」


一刀が悩んでいる姿を見ていた四人は


桃香「嫌だよ、ご主人様と別れるなんて! 」


蓮華「私だって嫌だ!でも放っておいても勝手に消えてしまう! 」


華琳「どうしたらいいの!? 」


三人が泣いたり悩むなか、愛紗は一刀に近寄ると


愛紗「ご主人様! 」


愛紗に呼ばれて振り向く一刀


一刀「愛紗!? 」


一刀が驚いていると愛紗は


パチンッ!。


一刀の頬をひっぱたいた。


一刀「何を…!? 」


驚いた一刀が理由を聞くと愛紗は


愛紗「とっとと帰ってください! 」


冷たい言葉を言い放つ!


愛紗「ご主人様はいつも可愛いい娘を見たら飛び付くし、風呂の覗きはするわ、下着は盗むわで迷惑していますからさっさと消えてください! 」


愛紗は次々と一刀に冷たい言葉を言い放つ。


桃香「愛紗ちゃん言いすぎだ… 」


隠れていた桃香が飛び出そうとするが


ガシッ!。


華琳と蓮華に肩を掴まれて止められた。


そして愛紗に叩かれた一刀は考え、何故愛紗がこんなことをするのかを理解すると


一刀「さようなら愛紗! 」


ダッ!。


そのまま駆け出していった。


桃香「愛紗ちゃん酷すぎだよ!何考えて… 」


華琳達の手を放され桃香が愛紗に近寄って愛紗の顔を見てみると


ポタッ!。


愛紗の顔からは涙が流れていた。


愛紗はわざと一刀に冷たい態度をとったのだ。


愛紗「これでご主人様が…私の事を嫌いになってくれれば…悲しい気持ちにならなくてすみますからね 」


愛紗は涙を流しながら途切れ途切れに話した。


桃香「愛紗ちゃん… 」


桃香は愛紗なりの優しさに涙を流すのだった。


星「それでよいのか愛紗よ! 」


後ろの方から声がしたので振り向くと星が立っていた。


いや、星だけではない。北郷軍のみんなが出てきた。


朱里「はわわ〜!!喧嘩別れなんて寂しすぎです〜! 」


鈴々「愛紗がそんな様子じゃ鈴々とっても悲しいのだ! 」


雛里「悲しいでしゅ〜! 」


璃々「うえ〜ん! 」


焔耶「あんな奴のために涙を流すなんて! 」


タンポポ「焔耶だって泣いてるじゃん! 」


翠「そういうお前もアタシもな! 」


真桜「いいんか凪? 」


沙和「愛紗ちゃんに隊長を取られちゃうの〜! 」


凪「いいんだ!二人の間には私は入れないさ! 」


恋「…愛紗悲しい 」


ねね「恋殿〜! 」


月「詠ちゃん悲しいよぅ! 」


詠「月、泣いちゃダメよ! 」


桔梗「で、どうなのだ愛紗よ? 」


紫苑「自分の気持ちに素直になりなさい! 」


みんなに言われた愛紗は


愛紗「わかったぞみんな! 」


ダッ!。


愛紗は一刀が去って行った道を走り出した。


愛紗「(ご主人様!) 」


その頃、一刀は


貂蝉「決心はついたのねご主人様! 」


卑弥呼「では次元の扉を開くぞ! 」


一刀は帰るために二人の元にいた。


貂蝉・卑弥呼『エマタキラヒ・ヨラビトノンゲジ 』


二人が怪しげな呪文を唱えると


ゴゴゴ!


次元の扉が開かれた。


貂蝉「これで天の国に帰れるわ! 」


卑弥呼「最初に言っておくが、一度通れば二度とこの世界には帰ってこれんぞ! 」


二人が言うと一刀は


一刀「どうせ通らなくたって勝手に消えてしまうんだ。なら早い方がいい 」


一刀は扉に向かって歩き、扉に触れようとした時


愛紗「ご主人様!! 」


愛紗の声が聞こえてきた。


そして一刀が振り返ろうとした時と同時に愛紗が一刀の胸に飛込んできた。


そして愛紗は一刀の胸の中で泣きながら


愛紗「もう二度と離れたくありません!ご主人様が行くのなら私もご一緒させてもらいます! 」


実は貂蝉に聞いたのだが一人くらいなら連れていけるらしい。一刀にも説明しようとしたがする前に一刀が去ったのだ。


一刀「愛紗!嬉しいよ! 」


愛紗「ご主人様… 」


一刀と愛紗の唇があと少しで触れようとした時


麗羽「おーほっほっ!聞きましたわよ! 」


横から三国一のKY(空気が読めない)である麗羽が飛び出した。


麗羽が飛び出したことで直ぐ様離れる一刀と愛紗であった。


しかし麗羽は


麗羽「聞きましたわよこの扉を通れば天の国に行けるって、ならば天の国に行くのはわたくしですわ! 」


麗羽が扉に触れようとする。


愛紗「そうはさせるか! 」


愛紗は負けじと扉を通ろうとすると


華琳「天の国に行くのは私よ! 」


蓮華「いや、私だ! 」


横から華琳と蓮華が入ってきた。


そして更に…


鈴々「鈴々も行くのだー! 」


桂花「華琳様が行くなら私も! 」


美羽「行くのは妾じゃー! 」


この後、他のみんなも扉に入ろうとした。


一刀「やめなってみんな!? 」


一刀は止めるが止まるはずがない。


そして、


バチバチッ!


次元の扉から妙な音が聞こえてきた。


貂蝉「大変よ!このままじゃ大変なことになるわ!? 」


卑弥呼「早くやめさせんと!? 」


二人は止めようとするが


ピキッ!!バッコーン!


少し遅く次元の扉は爆発してしまい、周りに光が飛び散った。


一刀「一体何が起こるんだー!? 」


そしてしばらくの間、大陸は光に包まれた。


天の国・一刀の祖父の庭


一刀の祖父である北郷刃(やいば)が部屋でお茶を飲んでいると


ガララッー!!。


庭からすごい音が聞こえてきた。


刃「ハナタレが帰ってきたか! 」


刃が(ふすま)を開けようとするが


バッキーーン!!。


襖は開ける前に刃の方に倒れてきた。


刃「何が起きたんじゃー!? 」


刃は何が起きたのかを見てみると流れてきたのは


一刀「いてて〜、爺ちゃんただいま!? 」


一刀が流れてきた。


しかし帰ってきたのは一刀だけでない


愛紗達北郷軍の一同、華琳達魏軍、蓮華達呉軍、美似達南蛮軍、麗羽一行、美羽達、霞と華雄、数え役満姉妹、華佗一行


そして更に何故かやって来た。


水鏡先生、山賊三人組、リー達砂の国の人々、懐かしい人として張譲、偽御遣いの天空、そして死んだはずの公孫賛までいた。


これを見た刃もさすがに


刃「一刀、家を壊してまで人を連れてくるとはどういうことじゃ!!! 」


怒り狂うしかなかった。


一刀「俺にも何がなんだか!? 」


すると貂蝉達が間に入る。


貂蝉「実はね、次元の扉の爆発の影響であの外史の人がみんな天の国にやって来てしまったのよぅ! 」


貂蝉が言うと


一刀「んっ?みんなってことは!? 」


一刀は人混みを抜け出してテレビをつけてみると


パチッ!


ニュースキャスター「大変です!九州の鹿児島に鎧を着たり、武器を持ったりと不思議な人々が突然現れました!? 」


一刀が予想していた通りあの外史にいた村人、賊、兵士すらも天の国に来ていた。


一刀「なんじゃこりゃーー!? 」


一刀が叫び出すと


桃香「でもご主人様と離れなくてよかった♪ 」


桃香が抱きついてきた。


華琳「劉備、ずるいわよ! 」


蓮華「私達だって一刀に抱きつきたい! 」


ギュギュッ!


華琳と蓮華まで一刀に抱きついてきた。


美羽「妾も抱きつくのじゃ〜! 」


天和「私も抱きつく〜♪ 」


雪蓮「私も〜♪ 」


月「へぅ〜!ご主人様 」


美似「抱きつくのにゃ〜! 」


凪「隊長!自分も是非! 」


リー「一刀さん私もお願いします! 」


次々と巨乳、貧乳の可愛いい娘が抱きついてくるのでおもわず一刀の顔がデレデレしまくる。


一刀「これがハーレムってやつか!これはこれでいいかもなぁ〜♪ 」


しかし一刀は忘れていた。


ちょっと前までいい雰囲気だった女の子が近くにいたことを


愛紗「ご主人様? 」


一刀が呼ばれて振り向くとそこには


ゴゴゴゴッ!!!!!。


今の愛紗なら零頭だろうが左慈だろうが軽く倒せるくらい怒っている愛紗がそこにいた。


一刀「愛紗!?これには深いわけが!? 」


一刀が苦しい言い訳をしていると


愛紗「ご主人様の… 」


愛紗は右拳を後ろに回し、


愛紗「バカァッー!!!!! 」


ドドドカカッーー!!。


一刀を殴ると一刀はすごい勢いで飛んでいき、


キララーン!★彡。


星になっていった。


その後、一刀には様々な苦難が待ち構えているのだが、それはまた別の話であった。


真・恋姫†無双


北郷一刀の旅立ち



三ヶ月の間ありがとうございました。


西森の次回作に期待されても困りますが楽しんでいる人は期待してお待ちください。

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