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其の伍拾玖「北郷軍、時の城にたどり着くのこと」

二喬の登場を待っていた人へ


今話で二喬が少しだけ登場します。登場が長引いた理由は西森が登場を忘れていたからです。



一刀達が時の城を目指し東に向かっている頃、


時の城


砂の国での戦いを水晶玉で見ていた左慈は


左慈「やっぱりあの大蛇(オロチ)の奴らでは北郷には勝てなかったか 」


左慈がつぶやくと左慈の後ろにいた于吉が言う。


于吉「ホントは大蛇が負けるなんて思わなかったのではないですか? 」


ピキッ!!!。


この一言に左慈がキレた。


左慈「んなわけねぇだろうが!!! 」


ドカドカッ!。


左慈は于吉を蹴りまくるが于吉は痛がるどころか


于吉「あぁ!左慈、もっと強く蹴ってください! 」


逆に喜んでいた。


左慈「この変態が!!! 」


ドカッ!!!。


左慈は于吉を遠くの彼方に蹴り飛ばした。


左慈「見てろよ北郷!たとえ貴様がこの城にたどり着いたとしても待っているのは地獄だぜ! 」


左慈は何か勝ち誇った感じに笑っていた。


そして一刀達が時の城にたどり着くにつれて各国に黒い雲が流れ始めた。


魏の国


春蘭「華琳様、大変です!空に黒い雲が流れています!? 」


春蘭が魏の王、華琳の部屋にたどり着くと


秋蘭「姉者、空が黒いのは三日も前から始まっていたぞ 」


ちなみに春蘭は三日の間寝ていたため気付いてなかった。


桂花「これだから脳筋は馬鹿なのよ! 」


春蘭「何だと!!! 」


二人が喧嘩をしようとすると


華琳「二人ともやめなさい! 」


華琳が二人をしずめた。


季衣「何で空が黒いんだろうね流琉? 」


季衣が聞くと友達の流琉は


流琉「遠くの方で何かが起きているのかな? 」


思ったまま答えるのであった。


風「ムムムッ!? 」


風は占い用のカードをみて驚いていた。


稟「どうしたのですか風!? 」


稟が聞くと風は


風「ZZZ〜 」


鼻提灯をつくって眠ていた。


稟「風、起きなさい! 」


稟が怒鳴ると


パァン!


風の鼻提灯が割れて風は目を覚ました。


風「おぉ!あまりにもすごい札が出てきたので驚いて眠ってしまったのですよ! 」


そう言って風がカードを見せると絵柄には悪魔と勇者が描かれていた。


宝ケイ「どういう意味なんだろうなこりゃ? 」


風のカードでは悪魔と勇者は悪と正義をあらわしていた。


それを見た華琳は遠くを見つめながら


華琳「(北郷の身に何かが起こるのかしら?) 」


遠くを見つめて思うのであった。


呉の国


雪蓮「ねぇ、冥琳… 」


冥琳「ダメだ! 」


雪蓮が最後まで言う前に冥琳が拒否した。


雪蓮「まだ何も言ってないでしょ!!! 」


雪蓮が文句を言うと


冥琳「言わなくても分かる、『あの黒雲が怪しいから調査に行かせて♪』だろ 」


図星であった。


冥琳「何度も言うがお前は王なのだから自分の身分を考えてだな… 」


冥琳が雪蓮に説教をしていると、その様子を見る二つの影があった。


その影の正体は雪蓮と冥琳の側近である大喬と小喬であった。


大喬「また冥琳様の説教が始まったね 」


小喬「あれが始まるとしばらく終らないからたまったもんじゃないわね! 」


二人がブツブツいうと


祭「策殿の気持ちも分からんでもないが冥琳の考えがあっておるしのぅ 」


穏「やっぱり呉の王様が勝手に出歩くのは危険ですし〜 」


亞莎「明命が帰ってくれば調査に行かせれるのですが… 」


ちなみに明命は猫を探しに出かけていた。


シャオ「あの黒い雲を見てると嫌な気分になるよ 」


善々『シャオ、大丈夫? 』


みんなが色々言うなか蓮華は窓から遠くを見ていた。


思春「蓮華様、どうかなさいましたか? 」


蓮華の側近の思春が聞くと蓮華は


蓮華「何でもない!ただちょっとな… 」


実はこの時、蓮華は一刀に危険が待ち受けているだろうと予感していた。


ある街


天和「みんな〜!元気出てる〜? 」


地和「暗いようだったら私達が元気づけてあげる〜! 」


人和「だから歌を聞いてください! 」


ある街で数え役満姉妹がコンサートを開いていた。



天和「今日の公演は観客のノリがイマイチだったね 」


天和が言うと


人和「この黒い雲のせいかもしれないわね 」


人和は空を見上げる


地和「こらー!黒い雲ー!嫌な気分になるからあっちに行け―! 」


地和が叫ぶがそんなことで雲が去るわけがなく


嫌な気分は増々増していた。


天和「そういえば今頃一刀は何をしているのかな? 」


天和が一刀の話をすると


地和「あいつめー!ちぃ達の付き人をやめたことを後悔させてやるんだから! 」


地和が叫び出すが内心は一刀のことを心配していた。


人和「一刀さん… 」


地和「バ一刀… 」


天和「一刀… 」


三人は一刀が気になっていた。


ある森の中


美羽「七乃〜!困っている人はどこにいるのじゃ? 」


美羽は良い子になるため困っている人を探しに森の中に入っていた。


七乃「困っている人ならここにいるんですけどね〜 」


しかし森の中で迷ってしまい迷子になっていた。


美羽「うぅ〜!あの黒い雲のせいで気分が悪くてたまらん!七乃、あの雲を何とかしてたもう! 」


美羽は七乃に言うが


七乃「無理ですよお嬢様、七乃は空を飛べませんから雲を払うことが出来ませんよ! 」


七乃が言うと美羽は


美羽「誰かあの雲を追い払ってくれたら蜂蜜水をあげるのじゃー! 」


美羽は騒ぎだした。


七乃「(一刀さんならあの雲を何とかしてくれるかもしれませんね) 」


七乃は空に向けて祈るのであった。


ある山道


霞「あぁ、もう!方向オンチの華雄について来るんやなかったわ! 」


華雄「方向オンチで悪かったな! 」


霞と華雄は武者修行のため村々を移動していたが道に迷ってしまった。


華雄「董卓様が頑張られておる以上、私も頑張らねば! 」


一人で燃える華雄であった。


霞「アホらし、何一人で熱くなっとるんや? 」


霞は華雄を見て呆れていた。


霞「しかし最近どうしたっちゅーねん?空一面に黒い雲が流れるとはおかしな天気やで! 」


霞が言うと華雄は


華雄「まさか!この黒い雲は董卓様からの危険信号なのか!? 」


何を言ってるんだこの人は!?


華雄「董卓様!この華雄が直ちに向かいます! 」


ピュッー!!


華雄はそのまま突っ走っていった。


霞「どこ行くねん華雄!? 」


霞は華雄を追い掛けていった。


とある山奥


麗羽「猪々子・斗詩、ここはどこですの? 」


麗羽達一行は山奥で遭難していた。


猪々子「アニキ達の話だと東に何かがあるらしいですけど… 」


しかしさっきから進んでいるのに一刀達と会わない。それもそのはず、何故ならば…


斗詩「あのぅ、麗羽様、文ちゃん、私達の目指してるのは東だけどこっちは西なんだけど… 」


シィ〜〜ン。


場が静まった。


それならばいくら歩いても出会わないはずである。


麗羽「斗詩!何でもっと早く言いませんの!!! 」


麗羽が斗詩に怒鳴るが


斗詩「さっきから言ってましたけど全然聞いてくれなかったじゃないですか!! 」


逆に斗詩に怒られる麗羽であった。


ある村


華佗「ゴッドヴェイドー!! 」


ある村で華佗が治療をしていた。


華佗「この黒い雲の影響なのか病人が次々とやって来るな 」


華佗が言うと卑弥呼は


卑弥呼「とうとう決戦が来たのかもしれんな! 」


卑弥呼が言うと遠くの彼方から砂塵が舞い上がり、何かが駆けてきた。


ドドドー!!。


貂蝉「会いたかったわよー卑弥呼―! 」


駆けてきた者の正体は貂蝉だった。


卑弥呼「貂蝉!ワシも会いたかったぞ! 」


ガシッ!。


二人は再会を喜び合い共に抱き合った。


貂蝉「それにしてもどうするのよん、左慈ちゃんが動き出したようよ 」


抱き合ってしばらくした後、貂蝉が言うと


卑弥呼「とは言え管理人である我々は直接戦いには参加できんからのぅ 」


二人は華佗に聞こえないように話をしていた。


そして一人残された華佗は空を見上げて思った。


華佗「(何だか分からないが、我が親友である一刀に何かが起きようとするらしい、一刀無事でいてくれ!) 」


こうして各国から一刀を心配する思いが集まっていた。(一部例外除く)


そしてその頃、一刀達はついに


一刀「ここが時の城か! 」


一刀達は時の城にたどり着いた。


鈴々「何だか暗くて不気味な城なのだ!? 」


翠「城から出てる黒雲を見てると気分が悪くなるぜ 」


みんなは城から出ている黒雲のせいで気分が悪くなっていたが


愛紗「何を言ってるんだみんな! 」


愛紗が一喝すると


愛紗「そんな気分では勝てる戦いも勝てないぞ! 」


愛紗の一喝でみんなの目が覚めた。


桃香「そうだよね、愛紗ちゃんの言う通りだよみんな頑張ろうよ! 」


全員『おぉっー!! 』


全員に気合いが戻った。


それを眺めていた一刀も喜んでいたが


凪「んっ?隊長、体が透けてますけど? 」


凪に言われて一刀が自分の体を見てみると


一刀「なんじゃこりゃー!? 」


確かに一刀の体が光の粒子になって消えていた。


愛紗「ご主人様!? 」


愛紗は一刀を心配して抱きつこうとするが


シュンッ!。


一歩遅く一刀の体は消え去ってしまった。


桃香「ねぇ、なんで!何でご主人様が消えなくちゃならないの! 」


みんなが悲しみにおちいるなか、


ズズズッ!。


どこから現れたのか周りは白装束に囲まれていた。


恋「…こいつらは前に襲ってきた奴!(其の拾弐参照) 」


白装束が現れたことにより朱里が何かをひらめいた。


朱里「皆さん!ご主人様は生きてますよ! 」


朱里の言葉に?を浮かべる者もいた。


鈴々「どういうことなのだ朱里? 」


鈴々が聞くと朱里は


朱里「もしご主人様を消す気ならば最初から消せたはずです。でもそれしなくてご主人様だけ姿が消えたということは… 」


ここまで朱里がいうと理解する者もいた。


雛里「そうか!ご主人様は消されたんじゃなく、別の場所に移動されたかもしれない! 」


簡単に言うと一刀は瞬間移動されたのだ。


朱里達の話を聞いたみんなは


愛紗「とりあえずご主人様に会うにはこいつらを倒さないといけないわけだな! 」


星「そういうことなら全力で相手をしてやろう! 」


泣くのをやめて武器を手に取り、白装束に立ち向かっていった。


その頃、一刀は


一刀「いてて…。どこだよここは? 」


姿が消えた自分が目を覚ましたらたどり着いた先は城の中であった。


左慈「よく来たな北郷 」


一刀が声のする方を見てみると


一刀「お前は…!? 」


一刀は驚く!


が…


一刀「誰だっけ? 」


ズコッ!


左慈はずっこけた。


左慈「俺の名は左慈だ!貴様とは二度も会っただろうが!!! 」


左慈が説明すると


一刀「あぁ!そういえば会ったよな!? 」


今更である。


左慈「まぁいい、そのボケを言うのもこれで最後なんだからな!貴様と俺の一騎打ちだかかってきな! 」


左慈が構えると


一刀「お前には色々と言いたいことがあるんだよ! 」


一刀も刀を抜いて構えた。


その二人の一番近くにいた于吉は


于吉「左慈対北郷、勝のはどちらでしょうね? 」


この戦いを見守るのであった。


この話を投稿した日、次作について悩んでいます。


学園ものを書いてほしいと意見が出ましたが、すでに呉編が頭の中で完成したため悩んでいます。


どちらにするかはまだ未定です。

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