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其の伍拾捌「北郷一刀、リンチを受けるのこと」

通算60話達成!


そして長かった長編も終り、この小説も残り少しとなりました。


最後まで書きますのでよろしくお願いします。

一刀と零頭が戦っている頃、爆弾を探していた愛紗達は


セキト『ここから悪魔の臭いがプンプンするぜ! 』


セキト達が爆弾があるであろう場所にたどり着いた。


リー「ここに爆弾があるのですか!? 」


リーは驚いていた。何故なら爆弾が仕掛けられているであろう場所は


リー「この国の名物、『砂の塔』この塔のてっぺんに爆弾があるだなんて!? 」


ちなみにこの塔の高さは約百米(メートル)である。


星「空を飛ぶ悪魔達にはもってこいの隠し場所であるな! 」


愛紗「感心している場合か!リー殿、この塔への登り口は? 」


愛紗が聞くとリーは


リー「それが…登り口がないんですよ安全のためにと… 」


ズコッ!!。


久々に全員がずっこけた。


翠「登れないんなら初めからこんな塔を造るんじゃねぇよ!! 」


翠が突っ込みをいれる。


紫苑「んっ…!みんな、上を見て下さい! 」


紫苑の言うように上を見上げると


悪魔「ケケッ! 」


一匹の悪魔が飛んでいた。


鈴々「まずいのだ!あのままじゃ悪魔が起爆装置を起動して爆発してしまうのだ!? 」


雛里「あわわ〜!!どうすればいいのでしゅか〜!? 」


ちなみにチョウは傷付いて高く飛ぶことが出来ない。


みんながあせって悩んでいると


朱里「はわわ〜!!ところで星さんの持っている筆は何ですか? 」


朱里が星の腰にあった筆に気が付いた。


星「この筆は我々が戦った小僧が持っていた筆でな、確か名を『魔法の(マジカルブラシ)』といって書いた文字が実体化する筆なのだ 」


星が簡単に説明すると


星・翠以外の全員『それを早く言って下さい!! 』


全員に責められた。


そして星はぶつぶつ文句をたれながらも必死に筆で『(はしご)』を書きまくっていた。


愛紗「急ぐのだ星! 」


鈴々「早くしないと悪魔が爆弾の起爆装置を押してしまうのだ!? 」


回りがうるさく言うなか星は


星「そんなにいうのであれば少しは手伝ってくれ!!! 」


逆ギレするのであった。


しかし星の頑張りもむなしく、悪魔は頂上にたどり着いてしまった。


悪魔「さてと、下が騒がしいが問題ないな!それじゃあ起爆装置を起動させるとするか! 」


悪魔は爆弾のスイッチを押そうと爆弾を見るとそこには!


麗羽「おっほっほー!この国の一番高い場所はわたくしの物ですわ! 」


猪々子「アニキ達について行って道に迷った時は驚いたけど…!? 」


斗詩「姫が喜んでいるからこれでいいのかな? 」


どうやってここまで来たのかわからないが爆弾の近くには麗羽達がいた。


それを見た悪魔はしばらく呆然していたが


悪魔「貴様ら、ここで何をしてやがる!!! 」


悪魔が怒鳴りだすと麗羽達が悪魔に気が付いた。


麗羽「誰ですの?この黒くて汚い者は? 」


麗羽が聞くと悪魔は


悪魔「汚いは余計だ!どうでもいいからそこを退きやがれさもなくば! 」


ギランッ!。


悪魔は鋭い爪を麗羽達に見せ付ける。


麗羽「ひっ!?わたくしを誰だと思ってますの!誇り高き袁家の大将軍である袁紹ですのよ!? 」


麗羽に危機がおとずれる!。


猪々子「姫に何しやがんだー! 」


斗詩「麗羽様から離れなさい! 」


二人は悪魔に挑むが


悪魔「邪魔だ! 」


ドドカッ!。★彡


猪々子・斗詩『あれ〜〜!! 』


悪魔の力の前に二人は飛ばされてしまった。


悪魔「さて、次はお前だ!!! 」


悪魔は麗羽に近寄る。


麗羽「ひぃ!?わたくしに手を出したら皇帝より罰が… 」


悪魔「んなもん知るか―!!! 」


ポッ〜イ!★彡。


麗羽「あれ〜〜!? 」


麗羽は悪魔に塔から投げ出された。


悪魔「余計な手間をかけさせやがって!さて、起爆装置を… 」


悪魔がスイッチを押そうとした時


ズバッ!!。


悪魔は斬られて消え去ってしまった。


愛紗「袁紹達が悪魔を足止めしてくれたおかげで間に合ったな! 」


タンポポ「あのおばさんもたまには役に立つね♪ 」


そして全員がたどり着くと


真桜「後はウチの出番やな!こんな爆弾ほっておくと危ないから解体したる! 」


真桜は腰のベルトから工具を取り出した。


愛紗「(ご主人様、どうか無事でいてください!) 」


愛紗は城の方角を見て祈るのであった。


その頃、一刀は


一刀「北郷流七の型『地爆爪』! 」


ズシャッ!。


零頭「『砂陣壁(さじんへき)』! 」


ブワッ!。


零頭が作り出した砂の壁で地爆爪は打ち消された。


すでに長い時間がたっているが、零頭にダメージを与えるため普段よりも多く気を出している一刀はすごく疲れていた。


一刀「くっ!? 」


ドサッ!。


たまらず一刀は膝をついた。


一刀「(あいつに少しでもダメージを与えるために気の量を多くしたのはいいが、次々と打ち消されたんじゃ俺が不利だ!) 」


一刀が疲れるのを見た零頭は


零頭「お前があみ出した策は誉めてやるよ。だが、俺がかわし続ければいずれ貴様の気が無くなる。その時が俺がお前を殺す時だ! 」


零頭のいう通りである。常に高い気で攻撃する一刀と中くらいの力で防ぐ零頭ではいくら一刀の気が多くても一刀の気の方が早く無くなるのだ。


しかし、一刀に打開策が無いわけではない


一刀「(やはりあいつを倒すには奥義しかないが、あれは気をためる時間が長すぎるし、もし外したら俺の負けだ!) 」


一刀は必死に考えていた。そんな時、祖父の言葉が頭の中に入ってきた。


刃(一刀の祖父)「一刀よ、北郷流奥義は諸刃の剣じゃ!失敗と成功で大きく違う!じゃが、使う時になったら何も考えるな! 」


最初に聞いた時は何がなんだか分からなかったが、今の一刀には言葉の意味が理解した。


一刀「(わかったよ爺ちゃん!) 」


そして一刀は居合いを構える。


零頭「諦めやがったのか?だったら今すぐ殺してやるぜ! 」


ゴゴゴッ!!。


零頭の気が膨れ上がっていく!零頭も奥の手を出す気だ!


零頭「くたばりやがれ『砂羅万蛇(サラマンダ)』! 」


ゴゴゴッ!!。


零頭の作り出した巨大な砂の大蛇が一刀に襲いかかる!しかし、一刀は避けるどころか構えたままだった。


ドカカッ!!。


一刀に零頭の攻撃が炸裂する。


零頭「さすがにあの野郎もあれを喰らえば… 」


零頭が一刀の方を見てみると


バァーーンッ!!。


一刀は生きていた!。


そして一刀は居合いを構えたまま零頭に近寄る。


一刀「(爺ちゃんが言っていた考えるなの意味は、動くな!ということだ。逆に相手の攻撃を受けてやるという根性が必要なんだ!) 」


一刀がすり足で少しずつ零頭に近寄っていくと零頭は


零頭「(何だ!?あいつの気が俺より膨れてやがる!?) 」


この時、零頭は初めて恐怖を感じた。


少しずつ近寄ってくる一刀に零頭は


零頭「くっ…来るんじゃねぇ!? 」


シュシュシュッ!!。


焦りながら砂の塊を一刀に投げつけるが


ボカボカンッ!!。


一刀は爆発をもろともせずにそのまま零頭に近寄っていった。


そして一刀が零頭の少し前にたどり着くと


一刀「北郷流奥義、一の型『我流天聖(がりゅうてんせい)』! 」


シュッ!。


一刀は素早く刀を抜いて零頭に居合い切りを喰らわした。


ズバッ!


もちろん零頭は防ごうとしたが無駄であった。


零頭「ギャー!! 」


そしてその場には零頭の最後の叫び声が響きわたった。


一刀「見たか!北郷流の奥義を… 」


バタッ!。


一刀はその場に倒れた。


先に倒れた零頭が言う。


零頭「テメェやるじゃねぇか、この奥義ってやつはすげぇ威力だな! 」


一刀「それはありがとよ! 」


二人は倒れながら話をしていた。


零頭「約束だ、左慈のいる時の城の場所を教えてやるよ、この国より東に城があるのさ 」


そう言うと零頭の体は砂のようになって消えていった。


一刀「わかったぜ零頭!俺は必ず左慈を倒す! 」


それを言った後、一刀の意識は消えたのであった。


決して死んだわけではない。


一刀「ZZZ〜 」


疲れて眠っただけだ。


そしてしばらくして


砂の国の城の中


一刀「痛ててー!! 」


城の中から一刀の叫び声が聞こえた。


愛紗「これくらい我慢してください! 」


ギュッー!!。


愛紗が一刀にきつく包帯を巻いていた。


一刀が倒れてしばらくした後、爆弾を処理した愛紗達に出会い城まで運んでもらったのだが、一刀の目が覚めた後で治療を受けることになったのだ。


他のみんなは思ったより重い傷が無いのでごちそうを食べていた。


一刀「俺にはきつい治療かよ… 」


一刀がささやくと


愛紗「みんなに心配をかけた罰です!!! 」


ギュッーー!!!。


さらに包帯を巻く愛紗の力が強まった。


一刀「ギャーー!! 」


一刀はしばらくの間きつい治療を受けるのであった。


それからしばらくして、


一刀が立てるようになったのでリーとの別れの日がやってきた。


リー「一刀さん!、皆さん!我が国を救ってくれてありがとうございました! 」


ちなみに大蛇(オロチ)の残党は闇の装飾(ダーク・アクセサリー)を取りあげられて城の地下牢に閉じ込められた。


一刀「お礼はいいよ、俺達がお人好しなだけだからさ! 」


他のみんなは奇跡的に無事だった伽羅坂に乗り込んで一刀が来るのを待っていた。


一刀が伽羅坂に向かおうとすると


リー「待って下さい一刀さん! 」


リーが引き止め、振り向いた一刀に対して


チュッ!。


一刀の唇にキスをした。


リー「一刀さんが無事でいられるようにとおまじないです/// 」


リーは顔を赤くしながら去って行った。


そして一刀がだらしのない顔で伽羅坂に乗り込むと


ギロリッ!!


そこには十を越える鬼がいた。


愛紗「真桜、運転頼むぞ!!! 」


真桜「はいなっ!!! 」


愛紗に言われて真桜が運転していると


愛紗「ご主人様、まだお仕置きが足らないようですね!!! 」


一刀は愛紗に睨まれた。


一刀は他のみんなに助けを求めるが


ギロリッ!!。


他のみんなも同じ反応だった。


一刀「あのぅ…まずは話し合いを… 」


しかし


全員『(ご主人様・お兄ちゃん・主・お館・隊長・馬鹿チ〇コ・へぼ頭領)!!! 』


一刀「あぁー!? 」


集団リンチを受ける一刀であった。


そして一刀達は時の城を目指して東に行くのであった。


余談ではあるが、美似達は一刀達について行くことになり、投げ飛ばされた麗羽達は木に引っ掛かって無事だった。


麗羽「キー!!なぜわたくしがこんな目にあわなければいけませんの!!! 」


猪々子「姫の普段の行いが悪いからじゃないですか? 」


斗詩「そうかもね 」


麗羽「ムキー!!! 」


この後、しばらくの間引っ掛かる三人であった。


凪の技講座


奥義、一の型『我流天聖(がりゅうてんせい)


北郷流の奥義


体に残った全ての気を刀に集中し、居合い切りで切り裂く。喰らった相手は大ダメージをうけるが技が発動するのに時間がかかるため隙ができてしまうのが欠点。さらに技を外してしまうと全身の気を使い果たしたため完全無防備になる。

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