表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/63

其の陸「北郷一刀、キレるのこと」

長っ(汗)。ケータイ投稿は大変です。今回より反董卓連合編です。

公孫賛と趙雲に別れを告げてからはや一週間の月日が立った。一刀達が旅を続けている頃、世界では大変なことが起きていた。


それは洛陽にて皇帝である劉弁陛下と劉協様と部下の何進将軍が魔王・董卓の手によって暗殺されたという大事件が十常侍の筆頭である張譲の手によって語られ、噂が広がったのだ。


これが後に語られる反董卓連合の始まりである。


一方、噂は一刀達の耳にまで入っていった。


一刀「うーん 」


鈴々「お兄ちゃん何を悩んでいるのだ? 」


一刀「いや、本当に董卓っていう人は悪人なのかって思ってね 」この一言に鈴々は


鈴々「何を言っているのだお兄ちゃん!暗殺者は悪人なのだ 」いつもの鈴々らしくない反応だ。


一刀「でも噂だけでは分からないし 」


鈴々「人殺しにいい奴なんていないのだ。その悪人によって苦しめられている洛陽の弱い人達が可愛そうなのだ。悪人さえいなくなれば愛紗の家族だって死なずにすん… 」


愛紗「鈴々!余計なことを言うな! 」


急に怒った口調ではなす愛紗


鈴々「ごめんなのだ 」


一刀「愛紗…。一体過去に何があったんだ? 」


愛紗「申し訳ありませんがご主人様今ははなしたくありません。いずれお話しします 」


一刀「そうか。分かったよ俺もそれ以上は聞かないことにするよ 」


愛紗「ありがとうございますご主人様 」


一礼をする愛紗、するとそこへ


朱里「皆さーん!大変でしゅー! 」


朱里が手紙を持って駆け寄ってきた。


一刀「一体どうしたんだ朱里? 」


聞く一刀。


朱里「公孫賛さんからの手紙でしゅ! 」


一刀「貸してくれ 」


手紙を受け取る一刀すると一刀は、


一刀「こっこれは! 」


手紙を見て驚く一刀、愛紗達が聞いてみる。


愛紗「どうしましたか!?ご主人様! 」


鈴々「一体なんて書いてあるのだ!? 」


朱里「はわわ〜!? 」


一刀が驚いたのを見て驚く三人、すると


一刀「こっこいつは… 」


唾を飲み込む三人!


そんなに凄いことが書いてあるのかと驚く三人だったが、


一刀「漢文だらけで読めねーよ! 」


三人が一斉にズッこけた。


忘れている人もいると思うが一刀は現代の日本人である。よって古代中国語どころか現代中国語さえ読めないのは無理もない。だが何故言葉が日本語で通じるのかはあえて突っ込まないでおこう。


暫くたって。


鈴々「もうっ!読めないのなら読めないと言ってほしいのだ! 」


さすがの鈴々も怒る。


一刀「いや…、ちょっとプライドがありまして 」


鈴々「ぷらいど? 」


愛紗「とにかく!これからは勉強の時間が必要になりましたね! 」


一刀「そんなー! 」


自らの無知が勉強を与えてしまい後悔する一刀であった。


愛紗「ところで朱里!手紙にはなんと書かれているんだ? 」


一刀に変わって朱里が手紙を読む。


朱里「えーっと… 」


『前略、北郷一刀殿、関羽殿、張飛殿、孔明殿。先の黄巾党との戦いでは誠に感謝するがまた一つ頼みたいことがある、今すぐ洛陽付近に来てほしい。訳は着いてから話す。 公孫賛』


一刀「公孫賛からか一体なんの話だろう? 」


朱里「この場所ならここからなら三日で着きますけどどうしますか? 」


一刀「勿論行くよ。いいよね皆! 」


愛紗「ご主人様に従うのみです 」


鈴々「行くのだー! 」


朱里「わたしもでしゅ 」


こうして行くことになった一刀達。それから三日がたち。洛陽付近の陣


鈴々「いろんな旗が沢山あるのだ 」


朱里「どうやら公孫賛さんだけでなく様々な有名武将が揃っているらしいですね 」


すると前から声が聞こえた。


公孫賛「オーイ!北郷よく来てくれたな 」


公孫賛が寄って来た。すると一刀達は


一刀「あれっ?今公孫賛の声が聞こえたような 」


愛紗「どこにいるのでしょう? 」


鈴々「隠れてないで出てくるのだー 」


朱里「声はすれども姿は見えずですね 」


公孫賛「またこのネタかよー!! 」


幽州の城主、公孫賛。普通スキル+影が薄い。


公孫賛「語り手までそう言うのかー!! 」


その後公孫賛を何とかなだめて事情を聞いてみると


一刀「反董卓連合だって! 」


公孫賛「そうなんだ。十常侍の張譲が董卓を倒すために袁紹に協力を求めたというわけさ 」


公孫賛「んで様々な有名武将に呼びかけたというわけなんだよ。でもそれでも少ないって袁紹がだだをこねたから数を増やすために北郷を呼んだってわけさ 」


愛紗「では早速攻め込むのか? 」


公孫賛「いやっそれがまだなんだ 」まだ。ということに朱里が驚いた。


朱里「なぜでしゅか?早くしないと董卓さんが逃げてしまうかもしれませんよ! 」もっともなことを朱里が言うが


公孫賛「それは分かってるんだが肝心の総大将がまだ決まってないんだよ 」


鈴々「そんなの別に誰がやったって構わないのだ 」


一刀「そうはいかないよ鈴々 」


鈴々「何故なのだ? 」


首を傾げる鈴々


一刀「総大将ってのは大変で味方が誰の指揮を聞けばいいのか分からないし、もし負けた時は誰の責任か譲り合いになるしとにかく面倒だから誰もやりたがらないんだよ 」


公孫賛「北郷の言う通りさ 」


愛紗「ではその袁紹殿はどこにいる? 」


公孫賛「あぁそれなら… 」


公孫賛が言う前に突然声が聞こえた。


?「おーほっほ 」


一刀「なんだこのいかにもお嬢様ってセリフは? 」


公孫賛「あれが袁紹だ 」

袁紹「おやあなた達が黄巾党をほとんど倒したという北郷さんですわね 」


一刀「そうだけどあな… 」一刀が言い切ろうとすると


袁紹「違いますわよ。『美しいあなた様は』と聞きなさい 」


愛紗「貴様!ご主人様にむかって! 」


公孫賛「待てっ!関羽ここは落ち着け 」


袁紹「あら、人望も土地も城も胸も小さな公孫賛さんは物分かりがいいことですわね、しかしその人望も土地も城も胸も小さな公孫賛さんの知り合いというだけあって貴方もたいへんブ男ですわね 」


愛紗「貴様!一度ならず二度までもご主人様を侮辱しおって! 」


一刀を馬鹿にされて切れる愛紗。


一刀「落ち着けって愛紗!とりあえず美しい袁紹様、そろそろ軍議をはじめてはいかがなものかと 」


暴れる愛紗をおさえる一刀であった。


袁紹「ブ男さんに言われなくても分かっていますわ。これから軍議を始めますので代表者は天幕(テント)に集まってくださいな 」


と言ってその場を去る袁紹 本初だった。


公孫賛「よく耐えたな北郷。まぁあいつもあれで悪い奴じゃないんでな 」


一刀「何とか堪えたよ。愛紗!この場で争いが起きたら戦になるから我慢してくれ 」


愛紗「ご主人様がそう言うのであれば 」


静まる愛紗だった。


やがて天幕へ集合の時間になり北郷達は一刀と朱里が代表で行った。


天幕内


袁紹「これで全員来ましたわね。それではまず自己紹介をしましょう。私の名は… 」


?「それくらい分かってるわよオバサン 」


袁紹「キー!!このくるくる小娘、少し生意気ですわよ 」


?「貴様!華琳様を侮辱する気か!! 」


黒髪の女が怒る。


?「やめなさい。春蘭!私は別にオバサンのことなんて気にはしないから 」


?「そうたぞ姉者 」


一刀「(ボソボソッ朱里あの三人の名前分かる?) 」


朱里「(金髪のくるくるさんが魏の王曹操 孟徳さんですね。黒髪さんが魏の大剣の夏侯惇さんとその隣の人が夏侯淵さんですね。) 」

今更だが一刀は殆んどの武将の性別が変わっているということに突っ込まなかった。


公孫賛「呉のやつも何か言ってやれよ 」


?「私には関係ない 」


朱里「(あの人は呉の王孫権 仲謀さんです。前の王の孫策さんの意志をついでいます。後ろのメガネさんは軍師の周瑜 公瑾さんですね。) 」


各自自己紹介が終わり総大将を決めようとしたとき、一番やりたがっていた袁紹を見て一刀は


一刀「美しい袁紹さんでいいんじゃないですか 」


というと本人は


袁紹「え〜!私が総大将ですって。この私にできますかしら? 」


すると他の人は


曹操「構わないわよ 」


孫権「断わる理由はない 」


袁紹「おーほっほ。では私を総大将にした責任として北郷さんにはシ水関の先鋒をやってもらいますわ 」


一刀「ちょっと待てって!何故俺達が 」


袁紹「総大将の命令ですわよ 」


こういわれては何とも言えない。そこで一刀は


一刀「わかったじゃあとりあえず兵を貸してくれ 」


この一言のあと


袁紹「プッ!あなたお馬鹿じゃありませんの 」

一刀「えっ?何が? 」


訳の分からない一刀すると袁紹は


袁紹「大事な戦前に兵を連れていない人なんて余程の大馬鹿ですわ 」


袁紹が笑うと全員が笑った


公孫賛「笑うな!気にするな北郷、兵なら私の軍から貸してやる 」


一刀「ありがとう公孫さ… 」

袁紹「あなた程度の力じゃ遣えている人も余程の馬鹿ですわね 」


この一言に一刀がブチキレた。次の瞬間


机が割れた。


一刀「公孫賛すまないが兵はいらない。俺達で先陣をやってやる 」


急にキレた一刀に全員が驚いた。仲間である朱里や公孫賛さえも、


袁紹「大将である私に向かってなんて口を聞きます… 」


一刀「黙れ!!クルクルババア。行くぞ朱里! 」


朱里「はっはい!! 」


立ち去る一刀、その後


袁紹「キー!!何ですのあの態度は! 」


怒る者…


公孫賛「大丈夫かな… 」


心配する者…


曹操「なかなかやるじゃないあの男 」


感心する者…


孫権「ちょっといいかも 」


惚れる者など様々であった。


次回ついに戦いが始まる…かも


果たしてバラバラな連合はどうなるのでしょうか。

これからの行き先は天(作者)のみぞ知る。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ