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其の伍拾陸「北郷一刀、復活するのこと」

愛紗達が戦っている時、城では


キョロキョロ


ケン「大丈夫ですよ王女様、大蛇(オロチ)は誰もいません! 」


リー達が城の中に潜入していた。


ウツキ「しかしまぁ、何でこそこそと入らなくちゃいけないんだぜ? 」


ウツキの問いにケンは


ケン「バカモノ!この城には国王様が人質にされているのだぞ!見付かったら国王様が殺されるかもしれん! 」


ウツキに対して大きな声で叫んだ。


リー「二人共静かにしてください! 」


その騒ぎにリーが怒ったら


ケン・ウツキ『申し訳ありません王女様! 』


二人は頭を下げた。


?「そういうあんただってでかい声出してるじゃねぇか 」


三人が突然聞こえてきた声のする方を見てみると


零頭「久々だな王女様! 」


声のする方には零頭が立っていた。


ケン「貴様は零頭!? 」


ウツキ「いつの間にいやがったんだぜ!? 」


二人が驚いていると


零頭「何言ってんだ?俺なら最初からここにいたぜ! 」


そして零頭の後ろから縛られた王が出てきた。


ムー「んーんー!! 」


王を見た三人は


リー「お父様!? 」


ケン「国王様!? 」


ウツキ「貴様!国王を放すんだぜ! 」


零頭「俺を倒したらこんな王なんてくれてやるよ!必要なことは聞き出したからな! 」


零頭は王を粗末に扱った。


それを見た親衛隊の二人は


ケン「貴様!!! 」


ウツキ「そんなに言うなら望み通り倒してやるぜ!!! 」


ゴゴゴッ!!。


怒り狂った二人の姿は狼とゴリラに変わっていった。


ケン「貴様をこの場で排除してやる!!! 」


バッ!!。


狼になったケンが飛びかかる!。


ウツキ「あの世で後悔するんだぜ!!! 」


ブゥン!!。


ゴリラになったウツキが殴ろうとする!。


二人の攻撃が零頭に当たる!


…と思われたが


零頭「アホが… 」


スッ!。


零頭は体を砂に変えて攻撃を避けた。


ケン「なっ何!? 」


ウツキ「体が砂にかわっちまったぜ!? 」


零頭の能力を知らない二人は驚いた。


そして零頭は


零頭「馬鹿は散りな! 」


スッ!


すり抜けた二人に砂の塊を投げた。


ケン「たかが砂の塊ではないか! 」


ウツキ「避ける必要はないぜ! 」


二人は避けれるにもかかわらず砂の塊の攻撃を受けたその結果


ボカボカンッ!!。


砂の塊が爆発した。


リー「ケン!、ウツキ! 」


リーが二人を呼ぶと


ケン「うっ… 」


ウツキ「しくじったぜ!? 」


二人は辛うじて生きていた。


零頭「相手の実力を知らないで飛込んでくる奴は馬鹿だな! 」


零頭が言うと二人は


ケン「黙れ!貴様のような悪魔が何を言う!… 」


ボロボロの体で反論していると


零頭「俺が悪魔だって!?五胡の民だからか?それならばオメェラだって五胡出身だから悪魔じゃねぇか! 」


ビシッ!。零頭の口から衝撃な言葉が出てきた。


ウツキ「貴様、知っていたのかぜ!? 」


零頭「俺が知らねぇとでも思っていたのか?貴様のその獣化の力はあきらかに五胡が生んだ呪いの力なのは分かってんだよ! 」


チョウ・ケン・ウツキが動物の姿に変われるのはそのためである。


零頭「悪行三昧がモットーの五胡が国王の親衛隊隊長なんて笑わせるぜ! 」


零頭が言い終わると


ケン「黙れ!五胡の中にも我らと同じように正義の心を持つ者だっているんだ!そしてそんな我々を国王様は認めてくださり親衛隊隊長にして下さったのだ!我々は貴様のような悪魔を越えた悪ではない! 」


ケンが言い終わると


零頭「グダグダ言ってねぇでとっとと消えやがれ! 」


ドカッ!。ドサッ!。


二人は城壁から落とされた。


ムー「んんー!んんん!(ケンー!ウツキ!) 」


国王であるデザーン=ムーが叫んでいると


零頭「しかしこれならまだ俺と最後まで戦った北郷の方が強いってことじゃねぇか!親衛隊の実力もたかがしれてるな! 」


零頭の話を聞いたリーは


リー「一刀さんを知ってるんですか!? 」


すると零頭は


零頭「知ってるぜ、何しろ俺が殺したんだからな! 」


ズキューンッ!!。


一刀の死を知ったリーは驚いた。


零頭「たとえ奴の傷が全快したとしても毒が体にまわってお陀仏さ! 」


それを聞いたリーは


リー「(一刀さんが死んだなんて嘘だ!?) 」


必死に一刀のことを心配していた。


零頭「それにしてもどうなってやがるんだ?大蛇の一味が一人も城に集まっていないなんてよ? 」


零頭が考えていると


ドドドッー!!。


リー「えっ!? 」


零頭「何の音だ? 」


零頭ですら音の聞こえる方を見てみるとそこには…


グエー! グエー!


たくさんのバシャドリの群れが走って土煙を巻き起こしていた。


リー「あれは!? 」


リーはバシャドリを見て確信した。何故ならバシャドリに乗っていたのは…


愛紗「どうやら間に合ったみたいだな! 」


桃香「みんな無事でよかったよ! 」


焔耶「桃香様、そのお言葉は感激です! 」


タンポポ「この脳筋! 」


星「しかし一番心配だった朱里達が無事だとは思わなかったぞ 」


朱里「星さんひどいです!! 」


雛里「私達だってやればできるんです!! 」


翠「落ち着けよみんな! 」


紫苑「みんな元気ね 」


桔梗「若いもんは元気があっていいのぅ 」


真桜「あいつをこわさへんかったら… 」


沙和「真桜ちゃんまだ落ち込んでるの〜! 」


凪「放っておけ、いずれ治るだろう! 」


月「皆さんが生きていてうれしいです♪ 」


詠「月〜!いいこと言うね! 」


恋「…無事で嬉しい 」


ねね「恋殿が嬉しいのならねねも嬉しいのです! 」


鈴々「にゃはは! 」


バシャドリには北郷軍のみんなが乗っていた。


リー「皆さん!無事だったんですね! 」


リーが喜んでいると


零頭「馬鹿な!最強である大蛇の奴らが負けるだと!? 」


さすがの零頭も驚いていた。


リー「もうおしまいですよ零頭!きっと一刀さんも… 」


リーが強気で言っていると


グッ!。


リー「うっ!? 」


零頭がリーの首を締めてきた。


零頭「俺がおしまいだと、ふざけるんじゃねぇぞ!!! 」


ギュッー!!。


零頭は怒り狂い首を締める手を強める。


零頭「元々あいつらには期待なんてしてないんだよ!やつらは所詮俺の駒なんだからな! 」


遠くで見ていた愛紗達は


鈴々「白髪のおじさんがリーお姉ちゃんの首を締めているのだ! 」


目のいい鈴々がリーを見付けると


愛紗「みんな!もっと急いで行くぞ! 」


全員『うんっ! 』


みんなは更にバシャドリの速度を上げるが


零頭「いい事を教えてやるぜ王女様、この広い街のどこかに爆弾が仕掛けられている。爆発したら大陸が滅ぶほどの威力だどこに逃げても助からねぇよ! 」


零頭の言葉にリーは


リー「そんなことしたらあなただって無事にはいられませんよ… 」


首を絞められながらもリーが言うと


零頭「俺の力は知ってるだろ、砂になれる俺は大丈夫なのさ! 」


そして零頭はリーの首を締めながら端の方に移動する。


翠「あいつ何する気だ? 」


すると零頭は


零頭「あばよ王女様! 」


パッ!。


零頭は絞めていた手を放した。


リー「キャー!! 」


ビュンッ!


引力の法則によりリーの体はものすごい勢いで落ちていく


愛紗「リー殿!? 」


愛紗達も急ぐが間に合わない!


もうダメだと誰もが思ったその時!


?「北郷流三の型『螺旋龍(らせんりゅう)』! 」


ブワッ!!。


突然きた突風によりリーの体は上昇し、墜落はまぬがれた。


そして浮かび上がったリーの体を


ガシッ!!。


美似「掴んだのにゃ! 」


梯のようにぶら下がった南蛮軍が受け止めた。


南蛮軍は隼にぶら下がり、隼の上には


愛紗「あれは!?… 」


北郷軍『あれは(ご主人様・お兄ちゃん・主・お館・馬鹿チ〇コ・へぼ頭領)!! 』


隼の上には一刀が乗っていた!。


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