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其の肆拾質「董卓、怒るのこと」

今回は科学の話が少し出てきますが西森はあまり科学には詳しい方ではないので間違っていたらごめんなさい。

各地で分かれた北郷軍の戦いが始まった。


北東側:恋・月・詠・ねね・セキト・張々対七頭・九頭


詠「まさかボク達の相手があんなにでかい奴なんてね!? 」


ねね「恋殿にかかればたとえ二人がかりでも楽勝なのです! 」


自信を持って言うねねだが恋はというと


恋「(…でかいのはともかく、もう一人の方は強い!?) 」


恋が珍しく敵の強さに対して驚いていた。


九頭「くっそー!姫に当たらなくて残念だったがまぁいい、俺はチビを殺すのが好きだからな!七頭、俺の邪魔するなよ! 」


七頭「…別に邪魔しない、逆にこっちが迷惑してる(ボソッ) 」


七頭が小声で言うと


ドカッ!!。


突然九頭が七頭を殴った。


九頭「頭にくるんだよそのはなし方はな!!! 」


これをみていた恋達は


月「あの人達仲間割れしてるのかな? 」


詠「戦いの最中に何してるのかしら!? 」


恋「…(ジー) 」


ねね「恋殿、敵を見つめてどうしたのですか? 」


恋は七頭を見つめていた。


九頭「いつもは八頭の奴が邪魔しやがるから殴れねぇが今は誰も邪魔する奴がいないから好き放題だぜ!だいたい俺は前からてめぇの態度が気にくわなかったんだ!俺より弱いくせに俺より上にいるてめぇがな! 」


大蛇(オロチ)は基本、数字が低いほど強いということなのだ。


七頭「…文句があるなら、頭領に言え(ボソッ) 」


九頭「うっせーんだよてめぇは!!! 」


九頭が再び七頭を殴ろうした瞬間!


ガシンッ!!。


恋は九頭の攻撃を受け止めた。


月「恋さん!? 」


詠「何してんのよ恋!? 」


ねね「恋殿―!? 」


驚くみんなに恋は


恋「…仲間をいじめちゃダメ! 」


すると九頭は


九頭「笑わせるな!こんな弱い奴は仲間じゃねぇよ!だったらこいつらを殺るぜ! 」


九頭は拳を戻すと月達に向けて繰り出した。


月・詠・ねね『うわっー!! 』


とっさの事なので月達は避けられずそのまましゃがみこんだ。


恋「…みんな! 」


恋はみんなを守ろうと月達の方に急ぐが


グキッ!!。


さっきの九頭の攻撃を受け止めた時に足を痛めてしまい間に合わなかった。


拳が月達に当たろうとしたその時!


ドガッ!!。


三メートルを越す九頭の体がぶっとんだ!原因は


七頭「…… 」


七頭が九頭を蹴り飛ばしたからだ。


七頭「…さっき助けてくれたお礼、早く逃げてくれ(ボソッ) 」


七頭がつぶやくと恋は


恋「…セキト・張々、月達を連れて逃げて! 」


恋の言葉にセキトは


セキト『わかったよ、いくぜ張々! 』


張々に指示すると月達をくわえて逃げていった。


月「恋さーん! 」


詠「恋っ! 」


ねね「こらっ!張々、離すのです! 」


セキトと張々は離さないまま遠くの方に逃げていった。


やがて九頭の体が起き上がると九頭は


九頭「てめぇ七頭、よくもやりやがったな!先にあのチビ共を片付けたら次はてめぇの番だから覚悟しとけよ! 」


九頭は月達が行った方角に走っていった。


みんなが行った後、残った二人は


恋「…お前良い奴 」


七頭「…お前もな(ボソッ) 」


互いに武器を構えるのであった。


その頃、月達を追って行った九頭は


九頭「チビ共め!どこに隠れやがったんだ? 」


九頭は隠れた月達を探していた。


そして九頭の背後から


詠「喰らえ―!! 」


ねね「ちんきゅうキーック! 」


詠が角材で殴り、ねねがキックをぶち当てる。


ドカッ!!。


攻撃は見事に当たったのだが


詠「角材の方が折れてる!? 」


ねね「ねねの蹴りが効かないのです! 」


九頭には全然効かなかった。


九頭「この野郎が!! 」


九頭はそのまま詠とねねを掴んだ。


詠「離しなさいよ!馬鹿チ〇コ! 」


ねね「ねねを離すのです―! 」


二人が捕まれながら暴れていると


セキト「ワンッ! 」


張々「バウッ! 」


ガブッ!!。


セキトと張々が足に噛みつくが


九頭「そんなもんが効くかよ! 」


九頭には全然効いていなかった。


九頭「俺の闇の装飾(ダーク・アクセサリー)『鋼の(メタル・ブロック)』には誰一人とて傷付けることが出来ないのさ! 」


そして九頭はセキトと張々を蹴りあげた。


九頭「もう一人の奴出てきやがれ!さもなくばこいつらを殺してやるぜ! 」


九頭が叫ぶと


詠「月!出てきちゃダメよ! 」


ねね「月殿は隠れているのです! 」


詠とねねが叫ぶと


九頭「うるせー!黙っていやがれ!!! 」


九頭は掴んでいた詠とねねを互いにぶつけあった。


セキト『この野郎! 』


張々『よくもねねを! 』


セキトと張々は飛びかかるが


九頭「犬っころは黙ってろ!!! 」


九頭に蹴られてしまう。


九頭「さっさと出てきやがれ!仲間が殺されても構わねぇのか! 」


九頭は叫ぶが


詠「ダメよ月…、こんな奴の前に出てきては! 」


ねね「こんな奴相手ならねね達だけで十分なのです…! 」


二人は互いに頭に血を流しながら言う。


九頭「黙ってろって言っただろうが!!! 」


九頭が再び詠達を痛めつけようとすると


月「お待ちなさい! 」


月が物陰から現れた。


詠「月、何で出てきたのよ!? 」


詠が言うと月は


月「ご主人様なら決して仲間を見捨てたりしないからです! 」


月が言うと九頭は


九頭「ご主人様〜?それってもしかして北郷一刀のことか? 」


九頭の問いに詠が答える。


詠「ちょっと何であんたが馬鹿チ〇コのことを知っているのよ! 」


すると九頭は笑いながら


九頭「あいつは馬鹿な奴だよ!頭領に勝てるわけがないのに無謀にも戦いを挑んだあげく死にやがるんだから馬鹿な奴だぜ!ガッハッハッ! 」


詠「そんな!? 」


ねね「へぼ太主が!? 」


その言葉を聞いて落胆する詠とねねだが


月「取り消してください! 」


九頭「あん?今何か言ったか? 」


すると月は


月「ご主人様を馬鹿と言ったことを取り消してください!!! 」


月とは思えない大声で叫んだ。


しかし、そんな月に対して九頭は


九頭「俺に命令するんじゃねぇよ!!! 」


ドカッ!!。


月を殴り飛ばした。そしてそのまま月は壁にぶつかった。


詠「月!月ー!よくも月をこれでも喰らえっ! 」


すると詠は小瓶を九頭に投げつけた。


クズは小瓶を飲み込むと


九頭「こんなもん痛くも痒く(かゆく)も… 」


ところが時間がたつと


九頭「辛ーーーい!! 」


九頭は火を吹き始めた。そして九頭は掴んでいた二人を離してしまった。


解放された二人はセキトと張々と共に月の元に向かっていった。


詠「大丈夫なの月!? 」


すると月は


月「詠ちゃん、私なら大丈夫だよ! 」


月は元気に答えた。


ねね「そんなことより早くこの場から逃げるのです!? 」


三人と二匹は九頭が苦しんでいる間にその場から逃げ出した。


ちなみに詠が投げた小瓶は凪に頼んで預かっておいた凪特製の激辛調味料である。


九頭「ちきしょー!!!あいつら今度会ったら殺してやるからなー!!! 」


九頭が怒りながら月達を探していると


『こちらにチビ達がいます』と書かれた看板があった。


九頭「こっちだな! 」


九頭は頭が悪いので看板の通りに進んでいった。


その後ろでにやけつくのは月達であった。


詠「やっぱりあいつ、馬鹿よね! 」


ねね「このままうまくいくのです! 」


月「大丈夫かな? 」


月が心配していると


詠「大丈夫だって月、あの罠にかかるくらい馬鹿なんだから、あれなら華雄の方が真面目よ! 」


この時、遠くの村で


華雄「くしゅんっ! 」


霞「どないしたんや華雄、風邪ひいたんか? 」


華雄「ちがうな、誰かが私の武勇を誉めているのだろう! 」


そんなことがあったそうな


話は戻って砂の国


月達がいると思い込んで進んでいった九頭は目の前に倉庫を発見した。


九頭「ここだな! 」


九頭が倉庫の扉を開けてみると中にはもちろん月達の姿はなくかわりに


九頭「何だこの小麦粉だらけの倉庫は? 」


倉庫の中には小麦粉の粉が充満していた。


そして倉庫の外から見ていた月達は一刀からもらったマッチにたくさんの火をつけると


詠「みんな伏せて! 」


全てのマッチを倉庫めがけて投げ出した。


大量のマッチはそのまま倉庫の中に入り込む。


そして…


ボッカーーン!!!!。


倉庫が爆発した。


月達が狙っていたのは粉塵爆発である。(実際はそうなるのかは分かりません)・良い子は真似しないでね


爆発した倉庫の中から九頭が焼き上がりながら出てきた。


九頭「ゲホッ!くっそー!!!やつらの仕業だな出てきやがれ!!! 」


九頭が怒っていると今度は突然


バシャッ!!。


詠と月に水をかけられた。


詠「どう?冷やしてあげたわよ♪ 」


月「へぅ…冷たくないですか? 」


もちろん九頭は怒っていた。


九頭「この野郎!!!ぶっ殺してやる!!! 」


実はこの時、頭に血がのぼっていて九頭は気付いてなかったが体がひび割れていた。


詠「ねね、今よ! 」


詠が指示すると屋根の上に上がっていたねね達が


ねね「任せるのです!セキト・張々、頼むのです! 」


セキト『任しとけ! 』


張々『わかった! 』


セキトと張々はねねを空高く上げるとねねは回転を始めた。


ねね「喰らうのです!ちんきゅう旋風回転きーっく! 」


ねねは回転しながら蹴りを繰り出した。


九頭「馬鹿め!その蹴りは効かないってことを忘れたのかよ! 」


九頭が笑っていると詠が


詠「(馬鹿はあんたの方よ!) 」


そうこうしている間に


ドカッーーン!!。


ねねの蹴りが九頭に炸裂した。


九頭「そんな蹴り痛くもかゆくも… 」


ところが今度は違った。


ビキビキッ!!。


蹴りを喰らった九頭の体のひび割れが増していき、そして…


バッキーン!!。


まっ二つに割れていった。


九頭「なぜだ!なぜ俺の鋼の体が砕けるのだ!? 」


さすがは大蛇の一人、体が砕かれても死んでいなかった。


頭の悪い九頭には理解出来ないので詠が答える。


詠「いくら固い鋼でも熱を加えてすぐ水で冷やせばひび割れするのよ! 」


ちなみにこの原理は一刀に教えてもらった。


九頭「ちきしょー!!!よくもはめやがったな! 」


九頭が叫び出すが


月「あのぅ、あなた自分の立場が分かってますか? 」


九頭「立場だと? 」


九頭が周りを見渡すと


詠「よくも月を殴ってくれたわね!!! 」


ねね「懲らしめてやるのです!!! 」


セキト『よくも蹴ってくれたな!!! 』


張々『お返しだいっ! 』


月を除くみんなに囲まれていた。


これにはさすがの九頭も


九頭「頼む!俺が悪かった許してくれ! 」


動けないので謝るしかなかった。しかし月は


月「ダメですよ!散々ご主人様を馬鹿にして、私を殴ったあなたを許すわけにはいきません!!! 」


この時、月の恐ろしさは怒らせた紫苑並だったという。


しばらくして、後に残ったのはかろうじて生きているボコボコにされた九頭であった。


そして月達は


ねね「早く行って恋殿を助けるです! 」


恋の元へ走っていた。


詠「でも、馬鹿チ〇コが死んだなんて… 」


それを聞いて落ち込むみんなだったが


月「大丈夫だよ詠ちゃん!ご主人様は絶対生きている私はそう信じているよ! 」


月は一刀が生きていることを信じるのであった。


九頭 対 月・詠・ねね・セキト・張々


勝者 月・詠・ねね・セキト・張々


九頭の闇の装飾


・鋼の(メタル・ブロック)


自分の体を鋼のように固くすることができる。防御力が高い。

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