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其の参拾捌「袁術、一刀の背で眠るのこと」

ついに通算40話!!


これからも頑張りますのでよろしくお願いします。

一刀達が役満姉妹と分かれて恋達の目撃情報を集めていたある日のこと


一刀「んっ? 」


金髪の小さな女の子が蜂の巣がある木に向かって飛び跳ねていた。


?「とどかないのじゃ〜! 」


?「お嬢様!頑張ってください! 」


小さな子の近くには青髪のスチュワーデス風の服装の女性が応援していた。


その様子を見ていた一刀は伽羅坂を停めると


一刀「どうしたのかなお嬢ちゃん 」


一刀が聞くと少女は


?「七乃〜、この人は誰なのじゃ? 」


小さな子に聞かれて女性が答える。


?「この人ははじめて会う人ですから名前は知らないので聞いてみましょう。あなたの名前はなんですか? 」


一刀は答える。


一刀「俺の名前は北郷一刀っていうんだ 」


一刀がいうと荷台から


愛紗「そして我々が北郷軍の一団です 」


荷台からみんなが出てきた。


?「七乃〜、北郷軍とは何者なのじゃ? 」


小さな子が聞くと


?「彼らは大陸に名が広まっている有名軍ですよ。それよりあちらが名乗ったのですからお嬢様も名乗りましょう 」


小さな子が答える。


美羽「うむ、(わらわ)の名は袁術 公路。真名は美羽じゃよろしくしてたもう! 」


美羽が言いきると


七乃「あぁ!いわなくてもいいのに真名まではなしてしまうお嬢様は素敵です〜!私の名は張勲。真名を七乃といいます 」


七乃さんは何だか分からないが喜んでいた。


桃香「ところでさっきから何してたの? 」


桃香が聞くと美羽は


美羽「決まっているであろう!あの中にある蜂蜜が欲しいのじゃ 」


美羽が指さした先には


ブゥンブゥン!。


ものすごい数の蜂が群がっている蜂の巣があった。


朱里「はわわ〜!。刺されたら危ないですからやめた方がいいですよ〜! 」


朱里が注意するが遅かった。


美羽「そんなこと妾は知らんのじゃっ! 」


美羽は蜂の巣めがけて石を投げ出した。


カツーン!。ドサッ!


石は見事命中し、蜂の巣が落ちてきた。それと同時に


ブゥンブゥン!!。


無数の蜂が怒ってきた。


桃香「うわっ!蜂がやって来たよー! 」


愛紗「ご主人様も早くこちらに! 」


愛紗達は伽羅坂の荷台に乗り込み、一刀も入ろうとしたが


美羽「七乃!あいつらを倒すのじゃ! 」


七乃「そんなの無理ですよー!それより早く逃げましょうよ! 」


二人は逃げ遅れていた。


一刀「ちっ! 」


このまま荷台につれこむ時間がないと考えた一刀は二人に近付くと


美羽「うわっ! 」


七乃「何をするんですか? 」


一刀は二人を脇に抱えてそのまま蜂から逃げるように走り出した。


一刀「愛紗!みんな!後でまた会おう! 」


一刀はそのまま走りさって行った。


愛紗「ご主人様ー! 」


愛紗達は一刀を信じて後を追うことはしなかった。


しばらくして一刀達は蜂から何とか逃げ出すと


美羽「一刀よ!妾を連れ去ってどうするつもりなのじゃ! 」


助けられたにもかかわらず好き勝手言う美羽に


ゴチンッ!!。


一刀は美羽にゲンコツを喰らわした。


美羽「いきなり何するのじゃ!突然殴るとは卑怯であろう! 」


抗議する美羽に一刀は


一刀「やかましい!誰のせいでこうなったとおもってるんだ! 」


一刀はたとえ悪いことをしたならば小さな子でも手加減しなくなっていた。


この様子を見ていた七乃は


七乃「あぁ!殴られるお嬢様も素敵です〜! 」


変わった態度をしていた。


美羽「七乃!こやつを倒すのじゃ! 」


美羽に言われて七乃は


七乃「はいはいわかりましたよお嬢さ… 」


七乃は最後まで言おうとするが


ゴゴゴー!!。


一刀から放たれる気に恐れていた。気はたとえ使えない者でも気配を感じることが出来るのだ。


美羽「七乃!どうしたの… 」


美羽がいつまでたっても動かない七乃を見ていると、美羽も一刀から放たれた気に気が付いた。


美羽「ひぅ〜!! 」


美羽は一刀から放たれた気に驚き、そして…


ジョボボボ〜!


漏らしてしまった。


しばらくして


パサッ!。


一刀は美羽の下着を干していた。


七乃「お洗濯上手なんですね! 」


美羽「ひっく!七乃〜、妾は怖いのじゃ〜 」


七乃は美羽をあやしていた。


一刀「修行中に炊事と洗濯は散々やらされていたからね! 」


一刀が家事が得意な理由はそこにあった。


一刀「俺も驚かせたのは悪いけど、美羽も蜂を怒らせたからああなったんだよ! 」


一刀は美羽を叱りつける。美羽は先ほどのトラウマから


美羽「怖いのじゃー! 」


すっかり一刀を恐れていた。


七乃「あぁ!脅えるお嬢様も素敵です〜! 」


この人、大丈夫かよ


一刀「ともかく道を探して愛紗達と合流しなくちゃいけないから行くぞ! 」


一刀が進もうとすると


グキャル〜!。


美羽と七乃のお腹の音が鳴った。


一刀「仕方がないな、飯にするか! 」


一刀達はご飯を食べることになった。


しかしわがままな美羽は


美羽「ご飯かえ、ならば妾は熊の手やフカヒレスープが食べたいのじゃ! 」


もちろんそんなものがあるわけもなく


できあがったご飯を見て美羽はふくれていた。


美羽「袁家の妾にこんなものを食べさせるつもりか! 」


出されたのは一般的なキノコや魚であった。


一刀「食べたくなかったら別に食わなくてもいいからな! 」


美羽は食べなかったがお腹はなり続ける。


七乃「お嬢様、背に腹はかえられませんから我慢して食べましょうよ 」


七乃が言うので美羽は仕方なく


美羽「こんなものどうせ美味しくないに決まっておるわい! 」


美羽は一口食べてみると


美羽「なんじゃこれは!?とってもうまいのじゃ! 」


美羽はそのまま食べ続けた。


七乃「ホントに美味しいですね〜 」


七乃も食べていた。


一刀「それじゃあ、腹もふくれたし行こうか! 」


しかし美羽は


美羽「妾は疲れて歩けないのじゃ〜 」


七乃「さすがお嬢様!対して動いてないのに疲れたなんてすごいです〜 」


このまま時間が過ぎていくのももったいないので一刀は美羽に近付くと


一刀「ほらっ!おぶってやるよ! 」


背中をさしだした。


美羽「ふむ、良き心がけじゃ! 」


美羽は怖がっていたのを忘れて一刀の背中におぶさった。


一刀は美羽を背に乗せるとそのまま進んでいった。


しばらくして七乃が美羽を見てみると


七乃「寝ているお嬢様の寝顔はかわいいですね 」


美羽は一刀の背中がここちよいのか眠っていた。


すると茂みが揺れたのを一刀が気付くと


一刀「七乃さん!美羽を頼む! 」


一刀は美羽を七乃に放り投げた。


七乃「えぇっ!ちょっと! 」


七乃は美羽をうまくキャッチすると


茂みから賊が現れた。


賊頭「おい!そこのにいちゃん!女二人連れとは見せ付けてくれるじゃねぇかよ! 」


賊一「身ぐるみと女を追いときゃ命だけは助けてやるぜ! 」


数人の賊は一刀に言うが


一刀「お前らみたいな薄汚い奴に渡すものなんて何もないよ! 」


これに賊がキレた。


賊頭「おとなしくしとけば命だけは助けてやったものの…もう許さないぜ! 」


賊達は一刀に襲いかかった。


しかし数時間後、


賊達数人は一刀一人に全滅されていた。


これを見ていた七乃は呆気にとられていた。


七乃「(あの時、戦わなくてよかったです〜) 」


ちなみに美羽は


美羽「ZZZ〜… 」


あんな騒動がありながらも眠っていた。


寝ている美羽を見て一刀は


一刀「案外美羽って鈍いんだな 」


一刀は美羽の柔らかい頬をつついた。


七乃「それがお嬢様の魅力の一つですから! 」


七乃も美羽の頬をつついた。


二人に頬をつつかれても美羽は寝たままだった。


やがて美羽を背負った一刀と七乃が歩いていると


愛紗「ご主人様ー! 」


凪「どこにいるのですかー! 」


愛紗達の声が聞こえてきた。


一刀「愛紗達だ!七乃さんここでお別れだ。俺達は仲間を迎えに行く途中だからね 」


すると七乃は


七乃「あのぅ、もしかして仲間の人って呂布さんですか? 」


七乃が聞くと一刀は


一刀「よく俺達の仲間を知っているね!? 」


七乃は答える。


七乃「それは北郷軍といえば有名な人達だらけですから!確か… 」


黒髪の山賊狩り、猛豚将軍、常山の登り龍、錦馬超、はわわ軍師、子連れの弓使い、召し使い二人…


七乃「そして天下無双の呂布さんですよね 」


一刀は思った。この人は実はすごいのではと


七乃「話は戻しますけど、呂布さんならこの先で見掛けたと聞きましたけど 」


一刀は驚いた。


一刀「その話はホントですか!? 」


一刀は七乃の肩に掴みかかる。


七乃「ほ…ホントの話ですよ!?他に召し使い二人と犬を見掛けたって聞きました! 」


セキトのことは噂にはなりにくいはずだから間違いはないはずだ。


そして一刀は美羽を七乃に渡すと愛紗達の声がした方に足を向けてそのまま駆けて行った。


が、しかしすぐに美羽達の方を向くと


一刀「七乃さん!貴重な情報をありがとう!美羽にもありがとうと伝えておいてくれ! 」


そう言うと一刀は走り去っていった。


美羽「う〜ん!何事なのじゃ? 」


ようやく美羽は目が覚めた。


美羽「あれっ?七乃、一刀はどこかのう? 」


一刀の背にいたはずがいつの間にか七乃に抱かれていたので美羽は驚いた。


七乃「一刀さんは仲間の元に行きましたよ。お嬢様にありがとうともおっしゃってました 」


美羽「一刀が妾にありがとうとな… 」


美羽はしばらく考えていると


美羽「七乃、妾は初めて七乃以外の者に感謝されたのじゃ 」


七乃「そうですねお嬢様♪ 」


美羽「決めたぞ七乃よ!妾は一刀や他の者に感謝されるために今日から良い子になるのじゃ!ワガママを言うのもできる限り少なくするぞよ! 」


これを聞いた七乃は


七乃「(一刀さんのおかげでお嬢様は何かが変わったようですね)はい、お嬢様!頑張って良い子になりましょうね♪ 」


美羽「なるのじゃー! 」


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