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其の参拾伍「魏延、劉備に抱き上げられるのこと」

まだ真キャラで出てない人がいるので大変です。

一刀達一行は途中、ちょっとしたトラブルにあいながらもようやく益州にたどり着いた。


しかし益州の町に入る前には砦のようなものが立ち塞がっていた。


朱里「三ヶ月前にはこんな砦はなかったはずですが 」


朱里が言うと一刀は


一刀「でもここを通らなきゃ紫苑に会えないわけだし先に進むしかないな 」


と一刀が言った瞬間!


ガバッ!!。


砦の上から何かが落ちてきた。


一刀「みんな!避けろ! 」


一刀は叫ぶがみんなは状況に気付いていない


一刀「くっ!北郷流三の型『螺旋龍』! 」


一刀はとっさに螺旋龍でみんなを飛ばすと飛ばされる前の位置に突然…


ドゴーンッ!!。


大きな金棒が落ちてきた。


桃香「なんであんなものが落ちてくるの? 」


桃香が驚いていると砦の上から黒い外套をまとった女の子が降りてきた。


降りてきた女の子は地面に立つと


?「貴様ら!黄忠様の真名を言うとはどういうことだ! 」


この小説ではすっかり忘れられていたが真名は本来、重要なものなのだ。


一刀「ちょっと待ってよ!俺達は紫苑から… 」


一刀は言うが女の子は


?「貴様!一度ならず二度までも黄忠様の真名を言うとは!余程死にたいらしいな! 」


聞く耳を持ってなかった。


?「喰らえ―!! 」


女の子は先に落ちてきた金棒を拾いあげると一刀に向かって金棒を振り上げる。


一刀「あぶねっ! 」


一刀が避けると


ドッゴーンッ!!


一刀がさっきいた場所に大きなクレーターが出来ていた。


?「避けるな! 」


一刀「無茶言うな! 」


二人が言葉のやりとりをしていると


愛紗「ご主人様!加勢致します! 」


鈴々「お兄ちゃんを助けるのだ! 」


愛紗と鈴々が立ち向かおうとするが


凪「二人共、行ってはいけません! 」


二人は体を前にした凪に止められた。


愛紗「何を言うのだ凪!そこを退いてくれ! 」


鈴々「いくらお兄ちゃんでもあんなのを喰らったらお煎餅になるのだ! 」


二人は凪に退いてくれるよう言うが凪は


凪「大丈夫!隊長は負けません! 」


凪は自信をもって言った。


すると


真桜「凪の隊長を信じてるっていう愛かいな 」


沙和「二人の愛に妬けちゃうの〜 」


二人はからかうように言う。ちなみに凪が隊長と言っているので二人も一刀のことを隊長と呼ぶようになった。


凪「お〜ま〜え〜ら〜!!! 」


凪は顔を赤くしながら二人を追い掛けた。


星「確かに凪の言う通り、主の勝利を信じなくて何が仲間だ 」


星の言うことに二人は納得した。


そうこうしてる間に一刀と女の子の戦いは終幕をむかえていた。


?「ハァハァ…。貴様!避けてばかりいないで向かってきたらどうだ! 」


あれから一刀は金棒の一撃を避け続けていた。さすがの女の子も重い金棒を振り上げ続けているので疲れていた。


一刀「これも一つの策だよ!君を疲れさせるためにね!それに俺は女の子をなるべく斬りつけたりしたくないんでね! 」


これを聞いたタンポポは


タンポポ「(そう言っておきながらご主人様はタンポポを斬りつけようとしたじゃん!)(其の参拾弐参照) 」

タンポポが思っていると女の子は赤くなりながら


?「ふざけるな!私はそんな甘ちゃんが一番嫌いなんだー! 」


怒鳴りながら女の子は今までよりも高く金棒を振り上げた。


するとそこへ


?「やめんかバカモンが! 」


砦の上から怒鳴り声がした。


女の子は砦の上を見つめると


?「桔梗様!止めないで下さい!こいつは黄忠様の真名を… 」


女の子が言うが


桔梗「この焔耶のバカモンが!そいつらの言っていることは本当じゃ!紫苑はこいつらに真名を授けておるわい! 」


砦の上にいた女性は地面に向かって降りてきた。


その女性は銀髪の遊女のような服を着た爆乳であった。


すると一刀の悪い癖が始まった。


一刀「美しいお姉様、自分はあなたとならどこまででもついて行きます! 」


これを聞いた焔耶は


焔耶「貴様!桔梗様になんて口を! 」


金棒を振り上げるがそれより早く


ボカーン!!。


愛紗「いい加減にその悪い癖を直してください! 」


愛紗のお仕置きが炸裂した。


桔梗「まぁこんなところでもなんじゃから入るがよい。紫苑も待っておるからな! 」


一刀達は桔梗の後に続いて砦に入っていくと


璃々「あぁ!ごしゅじんさまだ〜! 」


璃々が一刀に近寄ってくると


紫苑「ご主人様、みんな、久しぶりですね 」


璃々に続いて紫苑が現れた。


一刀「待たせてごめんね!紫苑!璃々ちゃん! 」


一刀は再会の挨拶をかわした。


しばらくして


桔梗「紹介が遅れたな、ワシの名は厳顔、真名は桔梗じゃ! 」


桔梗が話すと


桔梗「これ焔耶よ、お主もみんなに迷惑をかけたのじゃから名を名乗らんかい! 」


桔梗が言うと焔耶は外套を外した。


見た目はブ〇ック・〇ャックそっくりの髪の色に黒を基本とした服、そして巨乳の持ち主であった。


焔耶「私の名は魏延 文長。真名は焔耶だ!すまなかったな(最後の方だけ小声) 」


焔耶がいい終えると一刀は


一刀「金棒でなく君の胸で沈めてください! 」


悪い癖を発動していた。



焔耶「貴様!ふざけ… 」


焔耶は自分の武器である金棒・鈍砕骨を一刀に振り上げるがそれよりも早く


スパーン!!。


愛紗「今度やったら殺しかねますので覚えといてくださいね!!! 」


愛紗のお仕置きが炸裂した。


ボロボロになった一刀は


一刀「肝に刻んでおきます! 」


そしてこの様子を見ていた年増…


紫苑・桔梗『ギロリッ! 』


訂正!お姉さんの方々は


紫苑「あらあら、ご主人様と愛紗ちゃんは相変わらずね♪ 」


桔梗「かーかっかっ!紫苑の言った通りの男じゃのう♪ 」


この様子を微笑ましく笑う紫苑と豪快に笑う桔梗であった。


しばらくして


紫苑「桔梗、今までありがとうね 」


璃々「ききょうさん、えんやお姉ちゃん、いままでありがとうございました 」


紫苑と璃々は桔梗と焔耶に別れを告げると


桔梗「達者でな紫苑、風邪をひくでないぞ璃々! 」


桔梗は素直に二人を送り届けようとするがそれを見ていた焔耶は


焔耶「お待ちください紫苑様! 」


焔耶が二人を引き留める


紫苑「どうしたの焔耶ちゃん? 」


紫苑が聞くと焔耶は


焔耶「桔梗様!私は納得できません!何故あんな弱々しい男のところに紫苑様を渡さなくてはいけないのですか! 」


焔耶は抗議する。


桔梗「これ焔耶よ!だだをこねるでないわ! 」


桔梗が注意するが


焔耶「だだなぞこねていません! 」


焔耶は否定した。


桔梗「しかたないのぅ!じゃあどうすればいいのじゃ? 」


桔梗が聞くと焔耶は


焔耶「そこの貴様!私と本気で戦え! 」


焔耶は一刀を指さして戦うように言った。


指をさされた一刀は


一刀「は?俺が!? 」


驚いていた。


焔耶「貴様が勝てば紫苑様をどこにでも連れていくがいい!ただし、貴様が負ければ紫苑様は置いて帰ってもらうぞ! 」


焔耶の無理な発言にみんなは


愛紗「ふざけるな!貴様の相手なら私がやってやる! 」


鈴々「鈴々も相手をしてやるのだ! 」


星「ならば私もやってやろう 」


翠「みんなが相手するならあたしだって! 」


タンポポ「タンポポだってやってやる―! 」


凪「隊長を馬鹿にされて黙ってはおれません! 」


真桜「やったれや凪! 」


沙和「恋する乙女は強いの〜! 」


朱里「はわわ〜!!雛里ちゃんどうしよう? 」


雛里「あわわ〜!!朱里ちゃんわからないよ〜 」


桃香「止めた方がいいのかな? 」


戦闘派の言葉に焔耶は


焔耶「貴様らのような雑魚を相手にしている時間はない! 」


火に油をそそぐ発言をしていた。


周りが騒ぎだすなか


桔梗「というわけじゃから北郷とやら焔耶の言葉にのってくれぬか? 」


すると一刀は


一刀「仕方がないなぁ、わかったよ相手するよ! 」


焔耶との戦いを承諾した。


しばらくして中庭


焔耶「さっきみたいにちょろちょろ逃げるんじゃないぞ! 」


焔耶の発言に一刀は


一刀「わかったよ、俺は逃げないから安心していいよ 」


逃げないことを宣言した。


桔梗「それでは試合を開始する! 」


桔梗が手を上から下に下げて試合が開始された。


焔耶「喰らえ!潰れてしまえ! 」


開始早々、焔耶は鈍砕骨を持って高く飛んだ。


愛紗「一撃できめるつもりか! 」


鈴々「お兄ちゃん!約束破っていいから逃げるのだ! 」


鈴々が叫ぶが一刀は逃げようとしない


焔耶「喰らえ―! 」


鈍砕骨を持って焔耶が落ちてくる。あの高さから落ちた鈍砕骨を喰らえばいくら一刀でも潰れてしまう!


しかし一刀は


一刀「北郷流十の型『城害砲武乱(じょうがいほうむらん)』! 」


一刀は刀を両手で握りしめると力一杯振り上げた。


振り上げられた刀と鈍砕骨がぶつかり合う!


ガッキーンッ!!。


お互いに武器がはげしくぶつかり合うなか勝ったのは…


焔耶「ぐわっ! 」


一刀の方だった。


武器同士のぶつかりの衝撃で焔耶は飛ばされてしまい地に落ちた。


すると倒れた焔耶に向かっていったのは


桃香「大丈夫ですか? 」


桃香だった。桃香は焔耶に近付くと抱き起こしてきた。その時、気絶しかけてた焔耶の目に駆け寄ってきた桃香の姿は


焔耶「(まるで女神様のようだ!…) 」


そしてそのまま焔耶は気絶していった。


やがて気絶した焔耶が目を覚ましてしばらくすると


紫苑「今度こそさよならね桔梗、焔耶ちゃん 」


璃々「またね〜! 」


桔梗「焔耶よ!勝負に負けたのじゃからだだをこねるでないぞ! 」


すると焔耶は


焔耶「桔梗様、私だってそれくらい分かっております! 」


二人は紫苑達を見送るすると桔梗が


桔梗「焔耶よ、ワシのいない間、留守を頼むぞ 」


突然の桔梗の言葉に焔耶は?をうかべた。


桔梗「ワシはあやつらと共に行くからの! 」


そう言うと桔梗は一刀達の方へ向かっていった。


桔梗「お館よ!紫苑を連れていくのならワシも頼むでの 」


突然の言葉に一刀は


一刀「別にいいけれどなんでお館なの? 」


一刀が聞くと桔梗は


桔梗「男がそんな小さな事を気にせんでいいわい! 」


桔梗は豪快に一刀の背中を叩いた。


それを見ていた焔耶は頭を下げながら


焔耶「ずるいですよ桔梗様!私だって女神様(桃香)を守るためについていきます! 」


しかし焔耶が伽羅坂を再び見た時は


シーン…。


すでに伽羅坂は遠くの方にあった。


焔耶「こらー!私を置いて行くなー!! 」


焔耶は伽羅坂めがけて走り出した。


凪の技講座


十の型『城害砲武乱(じょうがいほうむらん)


両腕に気を流して刀を力一杯振り上げる力技。斬るよりも叩く系統。まともに喰らえばはるか遠くにぶっとんでしまう。


凪「ちなみに北郷流の技は全部で十の型があります! 」


雛里「ということは残りは四つでしゅね! 」


凪「残りの技もいずれ出てきますので待っていてください! 」

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