其の参拾「趙雲、一刀と試合をするのこと」
あまりにも凪が愛紗よりも強いという感想がきましたので説明させてもらいます。
この小説の凪は一刀に鍛えられたため原作よりも強くなっています。ちなみに西森は各キャラの武力などは知りません。
前話で募集した車の名前ですが…
応募が一つもなかったため『伽羅坂』になりました。
一刀達一行はまず、星に会いに行こうと常山に向かっていた。
常山に行く途中、愛紗達はお互いに真名を交換しあっていた。そして移動するなか、鈴々が
鈴々「ねぇねぇお兄ちゃん!鈴々にも運転かわってほしいのだ! 」
運転する一刀を見ていた鈴々が言うと一刀は
一刀「ダメッ!鈴々にはまだ早い! 」
断わる一刀だが鈴々は
鈴々「えー!!代わってほしいのだ! 」
鈴々は無理矢理運転席に入り込みハンドルを無理に動かした。
当然のごとく車はジグザグに動き回る。
一刀「やめろって鈴々! 」
一刀は鈴々からハンドルを奪おうとするが鈴々はハンドルをはなさなかった。
車が揺れると当然のごとく後ろの荷車も揺れる。
愛紗「こらっ!鈴々やめんか! 」
桃香「うぅ…揺れすぎて気持悪いよ 」
朱里・雛里『(は・あ)わわ〜!! 』
凪「これはいい修行になりますね! 」
周々「ガルッ? 」
車が揺れながら進んでいると前方に人影が見えた。
一刀「危ない!鈴々、ブレーキを踏むんだ! 」
しかし鈴々は
鈴々「お兄ちゃん!ぶれーきって何なのだ? 」
ブレーキを知らなかった。
やがて、車と人の接触事故が起きる次の瞬間!
キキーッ!!。
車が急に止まりだした。
これは前話の後書きでも説明したようにこの車は前に人がいると自動で止まる仕組みになっているのだ。(その際、アクセルを踏んでも動かない)
一刀「間一髪!! 」
一刀が一安心するとすぐに車を降りて前にいた人に近寄った。
一刀「すみません大丈夫ですか? 」
一刀が言うと人は
?「はぁはぁ…。危うく死ぬところでしたよ! 」
?「風ちゃんも危なかったのですよ〜 」
前にいたのは二人組だった。
一人は眼鏡をかけた見た目が委員長タイプの女の子。もう一人は頭に変な人形をのせた金髪の女の子だ。
すると二人の後ろから
星「稟殿、風殿!大丈夫であるか? 」
星が出てきた。
星を見たみんなは
全員『星! 』
対して星の反応はというと
星「おぉ!主に愛紗に鈴々に朱里よ、久しぶりであるな! 」
懐かしい対面が始まった。他のみんなはというと
凪「あの方が趙雲さんか!ぜひ手合わせを願いたいな! 」
雛里「あわわ〜!!ご主人様の近くにまた巨乳が… 」
桃香「あの人が趙雲さんか 」
そして星はみんなに気づくと
星「主も手が早いですな。我々だけではあきたらず三人も恋人がいるとは 」
この言葉にみんなは
愛紗「星!からかうでない! 」
凪「わ…私が隊長の恋人だなんてそんな… 」
雛里「あわわ〜!! 」
桃香「私まで恋人になっちゃった♪ 」
三人は星の冗談に頭の中が混乱していた。
やがて騒動がおさまると
一刀「はいっ!これは星へのお土産♪ 」
そう言って一刀は小瓶を星に渡す
星「どれどれ… 」
受け取った星は中を見てみると
星「こっ…これはもしや!! 」
想像ついている人もいると思うが星へのお土産はもちろんメンマであった。
ちなみに愛紗には新しい髪止め、鈴々には腕輪、朱里には医学書をあげた。
星「うむっ!天界のメンマはうまいですな♪ 」
いつのまにか星はメンマを食べていた。
そして星が話していると
?「あのぅ… 」
?「風ちゃん達は完全に無視ですか 」
後ろにいた二人が話かけてきた。
一刀「そういえばあの二人は誰なの? 」
一刀が聞くと星は
星「そういえば紹介が遅れましたな二人は曹操殿のところに行く途中で名をあちらの眼鏡の方が… 」
星が言おうとすると
?「星殿、自分の名くらい自分で語らせてもらいます 」
?「風ちゃん達にも話をさせてくださいよ 」
すると二人ははなしだした。
稟「私の名は郭嘉 奉孝。真名を稟と申します 」
風「風は程イク 仲徳。真名は風なのですよ! 」
二人が言うと更に風の頭から声がした。
?「オレの名は宝ケイって言うんだよろしくな! 」
これにみんなは驚いた!何と、風の頭にあった人形が喋ったのだ。
これを見た一刀は
一刀「(腹話術か?でもそれだと動くのはおかしいしな?) 」
と考えていた。
すると星が
星「ところで主よ、私と手合わせをお願いします 」
急なことを言う星は続けて言う。
星「どうやら主は以前よりも強くなられたご様子ですしな、武人としても手合わせを願うのは当然でしょう 」
すると一刀は
一刀「いいよ!俺も星とは一度戦いたかったし 」
一刀が承諾したことにより試合が始まることになった。
愛紗「星、油断するなよ!ご主人様は大分強くなっておられる 」
星「その助言はありがたく受け取っておこう 」
そして愛紗を審判にし、試合が始まる。
愛紗「それでは……始め! 」
愛紗の一言で試合が始まった。
星「セイ!セイ!セイッ! 」
星は高速の突きを繰り出す。
朱里「はわわ〜!!星さん、前よりも突きが早いですね 」
驚く朱里だが
凪「しかし、全然当たっていませんよ 」
何と!一刀は星の高速の突きを紙一重で避けていた。
一刀「(やっぱり爺ちゃんの修行が役に立ったな) 」
一刀の頭の中には苦しい修行時代が思い出されていた。
高速の突きを避けるためにエアガンのマシンガンで散々避ける練習をしていたのだ。
しかし一刀は
一刀「これが本気だなんていわないよな星! 」
すると星は
星「さすがは主ですな、では本気で参りましょうか! 」
するとさっきよりも早い突きを星は繰り出した。
愛紗「やはりさっきまではご主人様を試していたのか 」
さっきよりも早い突きにさすがの一刀も
一刀「うぉっ!爺ちゃんより早いな! 」
少しずつ斬られていた。
星「どうしましたか主!主の力はこんなものじゃないはずですが! 」
すると一刀は
一刀「それじゃあ、俺もいきますか! 」
一刀は刀を抜いて構える。
一刀「北郷流六の型… 」
一刀はしばらくじっとしていると
一刀「『一進動体』 」
星の連撃を軽く打ち流し懐に突っ込んでいった。
星「なにっ! 」
まさか一刀が連撃の中を突っ込んでこようとはさすがの星にも予想がつかなかった。
一刀は連撃のとどかない星の懐に入り込むと拳を構える。
一刀「これで終りだ! 」
突然のことに星がおもわず目を閉じてしまうがいつまでたっても拳が来ることはなかった。
なぜなら一刀の拳は星に当たる寸前で止められていたからだ。
星「参りましたよ、さすがは主! 」
これを見ていた審判の愛紗も
愛紗「勝者 ご主人様! 」
一刀の勝利を宣言した。
一刀「オレの勝ちだな星! 」
一刀が言うと星は悔しさからきたのか
星「しかし主も男ですなぁ〜 」
みんなは星の言っていることに理解できなかったが
星「私の胸をめがけて拳を繰り出すとはさすがは主! 」
そして全員が繰り出された一刀の拳の先を見てみると確かに星の言う通り一刀の拳は星の胸をめがけていた。
一刀「誤解だ!偶然だよ! 」
一刀は言うが、普段が普段だけに凪にさえ白い目で見られていた。そして愛紗はというと
愛紗「ご主人様!!! 」
青龍偃月刀を持って一刀を追い掛け回していた。
一刀「星―!悔しいからってこれはないだろうー! 」
一刀は逃げながら言うと星は
星「はてっ?何のことだかさっぱりですな 」
完全にしらをきっていた。
更に実際一刀の拳が星の胸に当たりそうなのを目撃した稟は
稟「一刀殿の拳が星殿の柔かい胸を触れると見せかけてもみまくる… 」
ここまで稟が言うと次の瞬間!
ブーーッ!!。
稟の鼻から大量の鼻血が飛び出していった。
朱里・雛里『(は・あ)わわ〜!!すごい鼻血でしゅ!! 』
すると勢いで倒れた稟に風が近づくと
風「はいは〜い!稟ちゃん、トントンしますよ 」
慣れた手つきで風は稟を介抱していった。
やがて一刀と愛紗の追いかけっこが終わると
星「それでは稟、風よ今までどうもであった 」
稟と風の二人に別れを告げると二人は
稟「こちらこそ今まで賊から守っていただいて感謝してますとも 」
風「お兄さん達についていくのも面白そうなのですが風達は曹操様のところに向かうのですよ 」
宝ケイ「にいちゃん達も気をつけてな! 」
そして星は車に乗り込むと二人は去って行くのであった。
星「それにしても主よ、どこでその武術を学ばれたですか? 」
星が聞くと一刀は
一刀「俺の爺ちゃんに鍛えてもらったんだ。ちなみに凪は俺が鍛えたけどね! 」
凪「自分はまだまだ半人前ですよ 」
すると会話を聞いていた愛紗は
愛紗「ご主人様!私も鍛えてください! 」
突然愛紗が申し出たので一刀が理由を聞くと
愛紗「私はご主人様を守ってあげたいからです 」
すると愛紗に続いて
鈴々「愛紗だけずるいのだー!鈴々もお兄ちゃんを守るために強くなるのだ! 」
星「では私も鍛えてもらいましょうかな、主よ 」
一刀は悩むが
一刀「わかった!俺にできるか分からないけど精一杯鍛えてあげるよ 」
こうして一刀はみんなに(朱里・雛里・桃香は除く)修行をつけることになった。
その頃、曹操に会うために進んでいた稟と風は
稟「風!どうしたのですか? 」
さっきから風がついてこないので稟が近寄ると
風「ZZZ〜 」
立ったまま寝ていた。
稟「起きなさい風! 」
稟が風を起こすと風は
風「おぉっ!あまりに驚いたのでつい眠ってしまったのですよ 」
稟「一体何に驚いたというのですか! 」
稟が聞くと風は
風「さっきのお兄さんですが占いでみてみたら太陽の札がでたのですよ! 」
ちなみに風の占いで太陽は王をあらわしている。
風「あのお兄さんいずれすごいことをするかもしれないですね〜 」
風は一刀の向かっていった方向を見ながらそう言うのであった。
凪の北郷流講座
凪「このコーナーでは私、楽進こと凪が隊長が使った北郷流の技を詳しく教えていきます 」
四の型『兜突き(かぶとつき)』
刀を降り下ろして刀がくると相手に思わせて防御させた後に刀を素早く引っ込めて突きを繰り出す。
六の型『一進動体』
全身に気を纏わせて素早く動き、相手の剣を弾きながら相手の懐に入り込んで身動きのとれなくなった相手に拳をぶちこむ。カウンター系の技