其の弐拾肆「北郷軍、崩壊するのこと」
まだいまだに無印で出てきた二喬が出ていませんが、彼女達はしばらく出番はありませんがそのうち必ず出してみます。
ある日の朝
一刀「…んっ? 」
一刀は目が覚めた。目を開けてみると回りは岩だらけの洞窟だ。
一刀「そうか!昨日の夜、野宿のためにみんなと洞窟で寝たんだっけ 」
一刀は回りを見るとまだみんなは寝ていた。
一刀「起きるのが早すぎたらしいな 」
一刀がもう一度寝ようとすると洞窟の外が騒がしい。一刀が気になってみてみると
ワー!!ワー!!
戦の真っ最中だった。
一刀が洞窟に戻ろうとすると
敵兵「あそこに一人いたぞー!! 」
敵兵の一人が一刀に気がついた。
一刀は慌てて逃げようとするが間に合わない!敵の剣が一刀に刺さる!!…が
カンッ!!。
何かが一刀と敵兵の間に入り、一刀をかばってくれた。
?「キミ!大丈夫か! 」
一刀「あぁ…。あなたが助けてくれたおかげで何とかね 」
完全に無視された敵兵は怒った。
敵兵「俺を無視して勝手に話を進めるんじゃねぇ!! 」
怒った敵兵は二人に剣を向けるが
愛紗「ご主人様に向かって何をする! 」
横から愛紗が現れて敵兵をぶっとばし、二人を助けた。
一刀「愛紗!来てくれたのか! 」
愛紗「朝起きてみるとご主人様の姿が見えないので様子を見たら賊がいましたので。もちろん私だけではありませんよ! 」
愛紗にそう言われて一刀が回りを見てみると
鈴々「とりゃー!突撃!粉砕!勝利なのだー! 」
星「せいっ!せいっ!せいっ! 」
翠「てめーら退きやがれ! 」
紫苑「射ぬきます! 」
恋「…お前達消えろ! 」
天下無双の北郷軍によって敵兵は次々と壊滅していった。
やがて残った敵兵が逃げ出すと会話が始まった。
?「賊退治に協力してくださってありがとうございます。さすが噂の北郷軍ですね! 」
ここで前回のこともあったので一刀は聞いてみる。
一刀「噂ってどうせ変態男の方でしょ 」
すると男は答える。
?「とんでもない!天下無双の方ですよ 」
一刀は驚いた。なぜならばこんなにも自軍が噂されていたのだから
鈴々「ところでおじちゃんは誰なのだ? 」
愛紗「鈴々!! 」
愛紗は鈴々を叱った。なぜならば男は見た目が二十五歳くらいのイケメンなのにそれをおじちゃんよばわりとはひどいからだ。
?「構いませんよ!私の名は天空。この先の村で義勇軍の隊長をしております天の御遣いです 」
これにみんなが反応した。
全員『天の御遣い!? 』
ちなみに天空さんの服は俺の着ているポリエステルのように輝いていた。その後、天空さんの案内で村にやって来た俺達は村長さんに会うことになった。
村長「わたしが村長ですじゃ 」
白髪のなみ〇いのような頭の村長がいう。
村長「この村には前からあちこちと賊が攻めてきて困っていましたが、天の御遣いである天空様が来てからというもの賊による被害は少なくなっておりますのじゃ 」
すると鈴々が
鈴々「それにしても不思議なのだ!天の御遣いが二人もいるなんて驚きなのだ! 」
この鈴々の言い方に天空さんは
天空「二人と申されますと、もしかしてあなたもですか? 」
天空は一刀を指差した。
一刀「はいっ、一応御遣いの北郷一刀といいます 」
愛紗「私たちは占師である管輅殿のお告げによりこうしてみんな集まったのです! 」
ここまで愛紗がいうと天空は
天空「では北郷殿、どちらが御遣いか確かめませんか? 」
一刀「ヘッ!? 」
急にいわれて一刀は驚いた。
一刀「俺は別にどちらが御遣いでも… 」
しかし天空は聞く耳をもたないで話を進める。
天空「いいえ、この世に御遣いは二人もいりませんからね!噂では御遣いは乱世を静める者と聞きます。よって… 」
そこまでいうと天空は剣を抜いてきた。そして
天空「乱世を静めるには力が必要ですので武力で決着をつけましょう! 」
抜いた剣を一刀に向けてきた。
これに対して一刀は
一刀「(ここで逃げたら駄目だしな)やってやりますよ! 」
一刀は決闘をうけた。
広場
愛紗「ご主人様!頑張ってください! 」
鈴々「お兄ちゃんファイトなのだ! 」
璃々「がんばれ〜! 」
みんなが応援するなか一刀は
一刀「(俺だってこの世界に来てから愛紗達との力の差を感じて鍛練していたんだ!)絶対勝つ! 」
回りのみんなは
星「う〜む!? 」
翠「どうしたんだ星?また考え事かよ? 」
すると星は
星「いや、あの天空とかいう男をどこかで見た気がしてな 」
そうこうしている間に試合が始まる。
村長「わたしが審判をします。では二人とも構えてください 」
二人は武器を構えた。
ちなみに二人の武器は大怪我をしないよう竹刀を使っている。
けっして↑の文はダジャレではない。
村長「はじめ! 」
そうこうしている間に試合が始まった。
審判の合図で先手を取ろうと先に動いたのは一刀であった。
一刀「(いける!俺が勝てる) 」
この時、一刀や愛紗達さえ一刀の勝利を確信していたが
天空の手が一刀に向けられた瞬間!!
急に一刀の動きが鈍くなった。
一刀「(何だよこれ!?体の動きが鈍くなってる) 」
一刀自身が驚くなか一刀の目の前に天空の竹刀が見え、そして勝負は終った。
愛紗達『・・・ 』
村長「勝者、天空さん! 」
一瞬の出来事だった。みんなから見れば先手を取れたはずの一刀が急に止まったのだから
天空「これでわたしが御遣いという事がわかりましたね、北郷くん 」
あきらかに挑発的な態度をとる天空、そして気絶して倒れた一刀に愛紗達が駆け寄った。
愛紗「大丈夫ですか!ご主人様!? 」
鈴々「お兄ちゃんしっかりするのだ! 」
みんなが一刀に集まるなか朱里は一刀についていた臭いに気がついた。
朱里「(あれっ?この臭いどこかでかいだ事があるような) 」
すると一刀が負けたことで回りが騒ぎだした。
天空兵「このニセモノヤロー! 」
天空兵「御遣いは天空様だけで十分なんだよ! 」
その中には石を投げてくる人もいたが愛紗達がそれをかばっていた。
しばらくして、一刀は戦いから約三時間後に目が覚めた。
一刀「…ここは!? 」
目が覚めた一刀に話しかけたのは
月「村長の家ですよご主人様 」
月だった。
一刀「そうか、俺は天空さんにやられて気絶したんだっけ 」
一刀がさっきまでのことを思い出していると何やら部屋の外からみんなの声が聞こえてきた。
翠「それにしても天空って奴は強いんだなぁ 」
鈴々「あれならおじちゃんが天の御遣いっていうのも納得できるのだ 」
詠「馬鹿チ〇コに比べてスケベじゃないからいいしね 」
この言葉を聞いた一刀の体は震えていた。
それを近くで見ていた月は脅えていた。
朱里「そんな言い方したらご主人様がかわいそうですよ 」
恋「…ご主人様、とてもいい人 」
璃々「ごしゅじんさまのわるぐちいっちゃだめー! 」
紫苑「あらあら 」
これを聞いた一刀は少し震えが止まったが
星「愛紗よ、お主はどうなのだ?主か天空殿かどちらなのだ? 」
すると愛紗は
愛紗「私はやはりご主人様だが… 」
これを聞いた一刀はやはり愛紗だけは味方なんだと感じていたが
愛紗「天空殿を見ていたらあの方についた方がよかったと思ってしまう 」
これを聞いた一刀の中から何かが崩れ落ちた。
星「それは愛紗よもしかして恋ではないのか? 」
愛紗「バッ…バカモン!!そんなものではない!ただあの方を見ていると亡くなった兄う… 」
ここまで愛紗が言った時だ。
閉じていた扉が急に開かれて中から一刀が出てきた。
愛紗「ごっ…ご主人様!? 」
みんなは急に一刀が出てきた事に驚いた。
すると一刀は
一刀「そうかよ… 」
怒ったような声で
一刀「みんなの気持ちはよく分かったよ!! 」
やけになりだした。
翠「ご主人様、もしかしてさっきの話を… 」
一刀は答える。
一刀「あぁ!聞いていたさ!! 」
キレた口調で一刀は続けて言う。
一刀「どうせ俺は役に立たないし、弱いし、エロいし、足手まといだよ! 」
星「主よ、我らは何もそこまで… 」
星が怒りの一刀を静めようと声をかけるが
一刀「だまれ!そんなお節介は迷惑なんだよ!! 」
ここまで一刀がいうと突然!
パチンッ!!。
愛紗が一刀に平手打ちを喰らわした。
愛紗「仲間に向かってなんて口を言うのですか!少しは頭を冷やしてください!! 」
一刀は叩かれた頬をさすりながら言う。
一刀「…わかったよ。俺はみんなにとって必要ない事がよくわかったよ! 」
すると一刀は自分の荷物を背負いながら
一刀「みんななんて知るもんか!天空とでもどこだって行けばいいじゃないか!! 」
一刀は家を飛び出して走り去っていった。
鈴々「お兄ちゃん!? 」
朱里「ご主人様!? 」
二人は慌てて後を追おうとするが
愛紗「放っておけ! 」
愛紗が二人を引き止めた。
その一部始終を見ていた天空は
天空「フッ!計画通りだ 」
一人家の横で笑っていた。
この騒ぎに北郷軍の中には脅える者、泣く者、慌てる者など多数であった。
今回でましたオリキャラ
天空は容姿や性格はアニメ第一期に出てきた偽劉備が元になっています。
果たして一刀達の運命は…
次回に続きます。