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其の弐拾参「張遼・華雄、再会するのこと」

一刀達一行は町である程度お金を稼いだ後、その先にある村へ向かっていた。


愛紗「もう少しで村だそうですよ 」


愛紗がいうが鈴々は


鈴々「でもその村は大丈夫なのかなのだ? 」


鈴々がそう言うのも無理もない、なぜならばこれまでいく先々の村が賊に襲われていて廃村になっていたのだからだ。


朱里「確かに鈴々ちゃんの言う通りかもしれませんね、この近くには賊がいるそうですし 」


みんなが心配するなか、ようやく村の目の前にたどり着いた時、みんなは村が無事なのを知ったが


警備員一「そこの一行止まれ! 」


警備員二「武器を捨ててこの村から立ち去れ! 」


村の入り口に立っていた警備員に止められた。


愛紗「我々は名の高き北郷軍の一団だ!村に入るため済まんが通してくれ! 」


すると警備員は


警備員達『北郷軍だと!? 』


すごく驚いていたが


警備員一「聞いたことあるか? 」


警備員二「さぁ知らんな? 」


ズコッ!!


この警備員の答えに全員がずっこけた。


警備員一「まてよ北郷といえば…。思い出したぞ! 」


ようやく警備員が思い出したかと思えば…


警備員一「曹操や孫権を骨抜きにしたっていう変態男だ! 」


一刀は派手にずっこけた。


一刀「どうせ俺は変態男ですよ〜だ 」


一刀はいじけ始める。がそこに


?「門の方が騒がしいけど何かあったんか? 」


?「賊ならば斬ってやる! 」


村から誰かが出てきた。その二人は…


月「霞さん!華雄さん! 」


詠「あんた達こんなとこにいたの! 」


恋「…久しぶり 」


その二人とは元董卓軍の張遼こと霞と華雄であった。


元君主である月を見た二人の反応は


霞「月っち、詠、恋まで!あんたらどこいっとったんや? 」


華雄「と…董卓様!? 」


久しぶりに董卓軍の主要人物が揃った。


一刀「あの〜!感動の再会の途中で悪いんだけども 」


その場の空気にされそうだったので答える一刀だったが…


霞「おまえらか!月っち達を拐った奴らは! 」


霞が飛龍偃月刀を一刀に向け、


華雄「見損なったぞ北郷!わたしが真名を授けた奴のくせに何てことをするんだ! 」


華雄は金剛爆斧を一刀に向けてきた。


一刀「なんで!? 」


突然の出来事に驚く一刀であった。


しばらくして、


あの後月の説明により誤解がとけた一刀。その後村で一番大きい家で話し合うことにした。


月「そうですか、霞さんも華雄さんもついてきてはくれないのですね 」


霞と華雄は一刀達の旅についていかないことにした。


華雄「すみません!いくら董卓様の命令でもこれだけは聞けませぬ! 」


霞「うちもついていきたいけどもっと強くなるには修行しかないからな、だから華雄と一緒に旅をしとんねん 」


もっと強くなるための武者修行のために二人だけの旅をしているのだ。


霞「それにどっちにしても先に進むにはこの村を賊の手から何とかせんといかへんしな 」


霞がいうには理由があった。


この村はしょっちゅう賊に襲われていて、その度に二人が賊を追い払っているのだがきりがなかった。


この話を聞いたお人好しな一刀は


一刀「ならさぁ、俺達も賊退治に協力するよ! 」


すると霞は


霞「マジか!ホンマにええんか!? 」


そして一刀はみんなに言う。


一刀「みんなもいいよな! 」


みんなの反応は…


愛紗「賊退治なら仕方ありません。手を貸しましょう 」


鈴々「悪い奴はこらしめるのだ! 」


朱里「策は任して下さい! 」


星「主の前での初の戦、この趙子龍の力を見せてあげましょうぞ 」


翠「あたしだって暴れてやるぜ! 」


紫苑「頑張らないといけませんわね! 」


恋「…恋もやる! 」


全員がヤル気になった。


華雄「あいつら他人のことなのに手を貸すとはバカか? 」


すると詠は


詠「えぇ、あいつはいつでも大バカよ 」


月「でもすごく優しくて頼りになる人なんですよ、ご主人様って♪ 」


華雄は驚いた。なぜならば連合中には滅多に見れなかった月の笑顔が見れたからだ。


すると霞は


霞「ありがとな一刀!うちなんかめっちゃ一刀のことが好きになったで♪ 」


一刀に抱きついてきた。

すると当然一刀の悪い癖が始まる。


一刀「俺も霞のことが大好きになったよ!さぁ、一つになろ… 」


ちなみにみんなはそれぞれ真名を許しており、ここまで言うと後はお約束通りに


愛紗「ご主人様っ!!! 」


愛紗に怒られる一刀であった。


この様子を初めて見た二人は


霞「ホンマに一刀は面白い奴やで! 」


華雄「わたしはあんな奴に負けたのか… 」


それぞれの反応をしていた。


それからしばらくして軍義にはいる。


賊の数はだいたい二十万程だが、こちらの人数は一刀や璃々ちゃん、セキトや月達を入れても十四人。(しかも戦える村人はいない)


誰がどうみても勝てない戦いだが、忘れてはいけないのが戦う人達が常識外れの北郷軍だということだ。


朱里「作戦は以下の通りです!これがうまくいけば賊は殲滅できます。そのためには皆さんが力をうまく引き出さないといけませんのでよろしくお願いします! 」


全員『了解! 』


朱里の説明が終わった後全員が所定の位置についた。


しばらくして、賊が攻めてきた。


賊頭「今日こそあの村を俺達のものにするぜ。野郎共、準備はいいか! 」


賊達『オォーー!! 』


意気込む賊達。


賊「でも(かしら)、あの村には用心棒のバケモノが二人もいますぜ、そこんところはどうするんですか? 」


子分の問いに頭は


賊頭「バカ野郎が!!だから負けねぇために仲間を二十万も集めたんじゃねぇかよ!これだけいればバケモノの一人や二人なんて怖くないぜ!ガッハッハッ! 」


大笑いする頭に子分が近寄ってきた。


賊「頭!頭に会いたいという村娘がいますがどうしますか? 」


すると頭は


賊頭「俺に会いたいだって!?いいだろう、美人なら連れてこい 」


この頭は美人に弱いようだ。


言われた通りに子分は村娘を頭の前に立たせた。その村娘とは…


月「へぅ…。お頭さんありがとうございます 」


詠「会ってくれたんだし一応礼だけは言っておくわ! 」


月と詠、そして…


一刀「あたし達を招いてくれてありがとう!お頭さんって顔だけでなく心もかっこいい人ね! 」


女装した一刀だった。ちなみに頭の顔はお世辞にもかっこいいとはいえない髭男である。


三人の姿は美人であったがその中でも頭は


賊頭「おめぇだって結構いい女じゃねぇか♪ 」


一刀に目を向けた。


これを見た女である月と詠は


詠「(女装した男に負けた!?) 」


月「(わたしって男に負けるほどそんなに魅力ないのかな?) 」


女である自分達より男である一刀が目を向けられたことをひどく落ち込んでいた。


一刀「お頭さん♪お酒をどうぞ♪ 」


一刀は頭に酒をすすめ始めると頭は


賊頭「こりゃいい♪よしみんな前祝いにじゃんじゃん飲もうぜ! 」


賊達『オォーー!! 』


賊達はみんな酒を飲み始めた。これが策とも知らずに…


やがて酒に酔って賊達がみんな眠った時、一刀達が動いた。


一刀「よしっ!みんな眠ったようだな、月、詠!合図を送ってくれ! 」


月「わかりましたご主人様! 」


詠「あんたに言われなくてもわかってるわよ! 」


すると二人はマッチで火をおこして狼煙(のろし)をあげた。


村側


愛紗「煙がのぼっているぞ合図が来たな!みんな行くぞ! 」


愛紗の指示で残っていた朱里と璃々、セキト以外の人が一斉に賊の元に向かっていった。


賊頭「んっ?一体何の音だ? 」


駆けてくる音で頭が目を覚ましたがもう遅い。


愛紗「突撃―!! 」


頭が慌てて動いた時にはすでに愛紗達が攻めこんでいた。


賊達は慌てて反撃するが、ほとんどが酒に酔っているためまともに動けないうえに目が覚めたばかりで動きが鈍いため賊は次々に討ち取られていた。


朱里「作戦成功でしゅ! 」


ここで朱里の策を説明しよう。


まず非戦力な一刀達が敵の中に入り込み賊達に酒を飲ませる。その後、賊が酒に酔い潰れたのを確認して村にいる愛紗達に知らせる。合図が出たら愛紗達が賊を倒すという策なのだ。


ちなみに一刀が女装できるということを星から聞いた朱里によって一刀は女装させられた。


その女装した姿に多くの人がガックリとうなだれたのは後の話である。


やがて一刀達の活躍により賊は一人も残さず滅びさった。


そして霞達と別れの時


月「霞さん、華雄さん二人とも体に気を付けてくださいね 」


月は涙を流しながらいう。


詠「大丈夫だって月!これで永遠の別れじゃないんだからさ 」


恋「…また、みんな揃う時が来る 」


詠と恋は月を慰める。


霞「ホンマに月っちは泣き虫やなぁ 」


華雄「董卓様こそお体に気を付けてください! 」


二人も月を慰めた。


霞「一刀!月を頼むで 」


華雄「お前達に董卓様を守ってくれるよう祈っておく! 」


一刀「あぁ任してくれ! 」

二人の言葉に答えるように一刀はVサインをした。


霞「ほな、さいならや 」


華雄「董卓様!お元気で! 」


二人はそういって去っていった。


一刀「でもなんで二人がこっちに来るより月達があっちに行かなかったんだ? 」


すると月は答える。


月「ご主人様はわたしの命の恩人ですから離れるわけにはいきませんよ 」


詠「ボクは月がこっちにいるっていうからさ。別にあんたから離れたくないってわけじゃないんだからね! 」


恋「…恋はご主人様のことが好き♪ 」


セキト『俺は恋といつまでも一緒だぜ 』


なんだかんだいってみんな一刀から離れたくないのだ。


一刀は思った。自分はこんなに大勢のみんなに慕われているんだと。


しかし、この時一刀はこの幸せの時間が崩壊することを知らなかった。


おまけ劇場

其の壱「太守」


一刀「愛紗、俺太守になりたくないよ! 」


愛紗「そんな弱気でどうしたというのですか!? 」


一刀「だってさ、太守になると… 」


愛紗「(太守の重圧に耐えきれないのだろうか?) 」


一刀「女の子とイチャイチャする時間が少なくなるじゃんか! 」


愛紗「なんですか!そんな理由は!!! 」

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