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其の拾玖「孫策、陣地に送られるのこと」

実は一刀には役に立たない7つの力があるのだ。


一、美人の臭いをかぎつける鼻。


二、美人のスリーサイズを0.5秒で見極める目。


三、美人の顔は絶対忘れない脳。


四、愛の言葉は聞き逃さない耳。


五、愛の言葉ならば噛まずに言い出す口。


六、美女の攻撃ならばどんなに受けても平気な体。


七、触った女の感触は絶対に忘れない手。


ホントに役に立たないな!

一刀達が華琳の領地から離れて三日がたった。


その三日の間、一刀は頭を抱えていた。


何故かというと…


みんなには心配をかけたことで怒られ、鈴々からは季衣に兄ちゃんよばわりされたことを怒られた。


頭を抱える一刀に声をかける人がいた。それは…


璃々「ごしゅじんさまどうしたの? 」


璃々だった。


一刀「何でもないよ璃々ちゃん 」


一刀は璃々を心配させないよう言うと急に何かに足を掴まれた。


一刀「ダメだろ鈴々!イタズラしちゃ 」


しかし鈴々は


鈴々「何なのだお兄ちゃん? 」


前の方にいた。


一刀「鈴々じゃないなら、恋かな? 」


しかし


恋「…呼んだ? 」


恋も前の方にいた。


一刀は驚く。


一刀「じゃあ、この手は誰だ!? 」


すると掴んでいた手が動き出した。


?「う〜ん 」


みんなは驚いた。


星と紫苑を除く全員「ギャーー!!! 」


しかし普段冷静な星と紫苑は平気だった。


そんな時、謎の物体が顔を上げた。


?「やっと人に出会えたわ 」


謎の物体は人であった。すると星が言う。


星「はて?私はこの人に見覚えがあるのだが? 」


星が考える素振りをすると突然思い出した。


星「思い出しましたぞ!確か先代の呉の王である孫策様です! 」


星は一刀達と再会するまであちこちの国をまわっていたのだ。呉もその一つであり、その時に孫策に会っていたのだ。


一刀「呉の王って確か孫権さんじゃなかったっけ? 」


一刀がいうと孫策は


孫策「あなた蓮華を知っているの!?蓮華は私の妹よ 」


一刀は聞く。


一刀「あのぅ孫策さん、蓮華って誰ですか? 」


忘れている人もいるかもしれないが蓮華とは孫権の真名である。


孫策は蓮華の説明をすると、


孫策「蓮華の知り合いだったら話は早いわ、私を呉の陣に連れていって! 」


急に無茶を言い出した。


一刀は断ろうとする。


一刀「知り合いといっても連合で一度会っただけだし… 」


愛紗「それに私達は先を急いでいるのです! 」


すると孫策は


孫策「連れて行ってくれないの? 」


孫策は巨乳を強調するような泣き真似をした。


すると当然一刀の悪い癖が始まる。


一刀「わかりました!この北郷一刀!あなたを呉の陣に御届けしましょう! 」


孫策「いいの〜?でも迷惑かけてないかしら? 」


自分で言っておいて何を言ってるんだこの人は


一刀「迷惑なんてとんでもない。僕達は暇ですから… 」


と、ここまで言ったところで


愛紗「ご主人様!!! 」


鬼の角がはえた愛紗が立っていた。


一刀「…愛紗!!これは人助けでして… 」


苦しい言い訳だ。この後毎度おなじみのごとく愛紗にボコボコにされる一刀であった。その様子を見たみんなの反応は…


鈴々「またお兄ちゃんの悪い癖が出たのだ♪ 」


星「(あるじ)ももう少し学習した方がいいのだがな 」


もはや見慣れた対応をするみんなに孫策は


孫策「(一刀って面白いかも♪蓮華の婿として呉にむかえようかな?) 」


よからぬ事を考えていた。


その後、幸いにも呉の陣が近くにあるということにより仕方なく孫策を送ることになった一刀達だった。


翠「でも星に聞いた話じゃあんた強いんだろ、それに近いなら何で送ってほしいんだよ? 」


この問いに孫策は


孫策「私の勘よ♪ 」


この言葉にみんなが思った。『何言ってるんだこの人は』そして呆れた。


その頃、呉の陣では


蓮華「…… 」


真面目に政務をしている蓮華に対し、


周喩「蓮華様、次の仕事を持ってきましたよ 」


軍師の周喩が政務室に入ってきた。


蓮華「ご苦労だ冥琳!そこに置いといてくれ! 」


冥琳とは周喩の真名である。


冥琳「先代がいればあなたなんかに苦労はかけなかったのですが 」


この言葉に蓮華がキレた。


蓮華「冥琳!貴様!王である私に対してなんかとは何だその言い方は! 」


しかし冥琳は


冥琳「王といってもまだ半人前のひよっ子でしょうが 」


実はこの二人、日頃ささいなことで口喧嘩をしているのだ。


二人が言い争っていると、突然天井の一部が開いて人が降りてきた。


?「蓮華様、冥琳様お話があります 」


この人物は甘寧 公覇。真名を思春といい、呉に仕える元江賊(海賊)出身の隠密だ。


蓮華「思春か、何のようだ? 」


思春は答える。


思春「実は蓮華様に会いたいという者が来ておりますがいかがなさいますか? 」


蓮華は言う。


蓮華「今忙しいから追い返せ! 」


しかし次の一言で


思春「わかりました!では北郷にはそのようにつた… 」


蓮華「待て思春!今なんと申した? 」


思春「北郷だと言いましたがなにか? 」


すると蓮華は


蓮華「客人を無理に追い返せば孫呉の恥だからな、連れてまいれ! 」


態度を変えてしまった。


思春「かしこまりました! 」


思春はその場から立ち去った。


冥琳「フンッ!孫呉の恥だとかいって、ホントは自分が北郷に会いたいのだろう? 」


図星を言われた蓮華は


蓮華「ちっ…違うのだ!この私が北郷に会いたいなどなんて… 」


精一杯照れ隠しをしていた。


その後、城の中に通された一刀達は蓮華に対面をする。


蓮華「一体何の用だ?我々は忙しいのだぞ! 」


姉妹そろって何を言ってるんだこの人は


愛紗「忙しいところすまないが我々は呉軍に届け物があるのでな 」


蓮華「届け物だと? 」


すると一刀の後ろから


孫策「ハーイ!みんな久しぶり♪ 」


孫策が現れた。


呉軍『……… 』


驚く呉軍であった。


冥琳「雪蓮!あなたどこをほっつき歩いていたのだ! 」


雪蓮とは孫策の真名である。


すると一刀が聞く。


一刀「あのぅ孫策さんって亡くなったんじゃ… 」


すると


雪蓮「えっー!!何よそれ!どういうことなのよ冥琳! 」


すると冥琳は


冥琳「仕方がないだろう!あなたが政務の途中で逃げるからいけないのだろうが! 」


凄い事実が発覚した!。


雪蓮「だってー、あんな量の政務をみたら誰だって逃げ出すわよ! 」


冥琳「あなたが政務を溜め込んでいるのが悪いんでしょうが! 」


この冥琳の言葉に愛紗は


愛紗「確かにな、うちにも勉強からすぐ逃げ出そうとする者がいるからな 」


そう言って愛紗は一刀と鈴々の方を見る。


見られた二人はびくついた。


雪蓮「だからって何も死んだことにしなくてもいいじゃない!こうして生きてるんだから! 」


冥琳「あなたが不在の時に敵が攻めてきたらどうする気ですか!おかげで蓮華様がどれだけ苦労したことか! 」


さっきの蓮華と冥琳との口喧嘩が小さく見えるほどである。


二人が口喧嘩を続けるなか蓮華は


蓮華「北郷…、つまらないものを見せてしまったな。頼む!このことは秘密にしてくれ!これがバレたら孫呉の恥になる! 」


これに対して一刀は再び悪い癖が始まった。


一刀「何を言ってるんだ孫権さん!このことは俺の胸の中に閉まっておくからさ!そのかわり、今度デートでも… 」


一刀は蓮華の手をとりながらいう蓮華は顔を赤くしていたがここで、


ボカーン!!★彡。殴られる一刀


一刀「痛いなぁ!誰だよ? 」


一刀が振り向くとそこにいたのは…


愛紗「ご主人様!!またですか!! 」


思春「貴様!!蓮華様に何をしている? 」


鬼の角をはやした二人がいた。


一刀「これは…その…、一つの友好関係でありまして… 」


苦しい言い訳に二人は


愛紗・思春『問答無用(です・だ)!!! 』


一刀は本日二回目となるお仕置きを受けた。これを見た呉軍は


蓮華「いいのか?止めなくても? 」


すると返ってきた返事は


紫苑「いつものことですから 」


恋「…気にしなくていい 」


詠「あれくらいは当然よ! 」


止める気が無いようだ。


これにはさすがに口喧嘩をしていた二人も喧嘩をやめた。


冥琳「連合の時から思っていたが、北郷軍は変わっているな 」


雪蓮「退屈しないでいいじゃない♪ 」


さっきまで口喧嘩していたとは思えない程呑気な事を言う二人であった。


やがて愛紗と思春によるお仕置きが終わると蓮華は


蓮華「北郷、姉を送ってくれた礼だ。今日は仲間と共に休むがよい 」


ボロボロの一刀は


一刀「ありがとう孫権さん! 」


蓮華「私の真名は蓮華だ。仲間達もそう呼ぶがよい! 」


これに冥琳と思春が驚いた。


冥琳「蓮華様!真名を許すなど… 」


すると


雪蓮「蓮華が許すなら私も許すわ。私の真名は雪蓮よよろしくね! 」


冥琳「おいっ!雪蓮あなたまで… 」


雪蓮「恩人に礼も言わずにいろっていうの? 」


こう言われては何も言えない


冥琳「くっ…私の真名は冥琳だ。よろしく頼むぞ! 」


そして思春も


思春「蓮華様が許したのだから私も許そう!思春だ覚えておけ! 」


この後、北郷軍も真名を許しあった。


冥琳「それではお前達を部屋に案内する。こっちだ着いてこい! 」


冥琳がみんなを案内するなか、朱里は一人で横にそれていった。


それに気付いた一刀は朱里の後を追う。朱里が入った部屋にはこう書かれていた『図書館』と…


一刀「朱里!はぐれたら駄目じゃないか! 」


朱里「はわわ!すいましぇんご主人様!呉の本が見たくて 」


この時二人は気付いてなかった。二人に何かが近付いていることを…


話は少し戻り、愛紗が一刀と朱里がいないのに気付いた。


愛紗「あれっ?そういえばご主人様と朱里の姿が見えないが? 」


すると月が答える。


月「ご主人様と朱里ちゃんならさっき図書館に入っていくのが見えましたけど 」


この言葉に呉軍が驚いた。


鈴々「どうしたのだ? 」


すると呉軍全員が答える。


呉軍全員『大変なことになるぞ!? 』


その時だ!


朱里「はわわ〜!! 」


突然朱里の叫び声が聞こえてきた。


愛紗「どうしたんだ朱里!? 」


愛紗達は図書館に向かっていった。


この作品を見て自分でも思ったが…


真名を簡単に許してないか!!


ちなみに蓮華の髪は雪蓮がいるにもかかわらずショートカットです。

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