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其の弐「関羽、天の御遣いに出会うのこと」

只でさえ普段使わない足りない頭を使って追われる一刀が考え出した答えはというと


一刀「そうだ!ケータイが有るじゃん 」


といってケータイを開く一刀、しかし…


一刀「もしもし警さ… 」


ピー。『圏外です』


一刀「圏外かよー! 」


驚く一刀だが不運は重なり、驚いたひょうしに転んでしまった。 それを見逃す三人組ではなかった。


アニキ「てこずらせやがって。ハァハァ! 」


山賊は疲れていた。


チビ「ハァハァ!漸く(ようやく)立ち止まりやがって 」


デク「もう走れないんだなハァハァハァ!! 」


アニキ「観念しろい 」


アニキは刀を一刀に降り下ろした。


こんな時、人は人生を走馬灯のように考えるというのが本当だと思う一刀であった。実際、一刀は


一刀「(俺の人生が散るのか。こんなことなら及川に借りといたエロDVDもっと見ておくんだったぜ) 」と考えていた。


アニキ「死ね―! 」っと

アニキの刀が一刀の頭の上辺りにきたところで


?「待たれよ!! 」


急に声が聞こえてきた。

アニキ「一体誰だ? 」

?「そのお方は乱世を救う天の遣い、もし手をだすと言うのなら 」


一刀「この声は女の子か 」一刀は声で性別を理解した。


関羽「この関羽雲長が相手を致す! 」


その時一刀は気付いた。


一刀「えっ!!関羽ってもしかして 」


その時そこへ小さな女の子が出てきた。


?「わーい。天の遣いなのだー 」急な登場に驚く一刀


一刀「きみは? 」一刀が聞くと少女は

張飛「鈴々は張飛翼徳なのだー 」にっこり顔の張飛


一刀「関羽と張飛って!

まるで三國志じゃん! 」


張飛「団子串? 」


つまらないギャグを言う張飛だったが一刀はすぐに


ハッ!一刀「そんなことより関羽を助けないと 」


張飛「心配ないのだ 」


張飛がそう言った後、後ろの方で音がしたかと思い何の音かと振り返った一刀が見たものは。


三人『怪力女だー!! 』

っと言って逃げる三人組と

関羽「誰が怪力女だー!! 」

怒る関羽の姿がそこにあった。呆然とする一刀だが


一刀「ありがとう。俺は北郷一刀。ところで天の遣いって何なの? 」


関羽「勿論、貴方でございますよ。御遣い様 」


急に呼ばれて驚く一刀だが一刀「ちょっと待って!!

俺にも事情があるんだけど聞いてくれる? 」


関羽「はぁ、事情ですか 」


一刀は関羽におもいっきり事情を話した。

遠い未来から来たこと、

この世界に急にやって来たこと

数分後…


関羽「そうですか北郷様は天の御遣いではないと 」

ガックリと落ち込む関羽

それを見捨てる程一刀は薄情ではなかった。


一刀「あのさぁ。俺でよかったらその天の御遣いになるよ 」


関羽「えっ!! 」驚く関羽


一刀「こんなに可愛い女の子が困っているのを見過ごせないしね 」


何気なく言った一言が関羽の心に響いた

関羽「なっ何を言っているのです。この私が可愛いなどという冗談を 」

顔を真っ赤にして言う関羽

一刀「それとも俺じゃダメかな? 」


関羽「ダメという訳じゃ… 」

繰り返して同じ事を言う二人であった。そして遂に


関羽「分かりました。天の御つか…。いえ、ご主人様。これからは私のことは真名の愛紗とお呼びください 」


とここで聞きなれない言葉が出たので聞いてみる。


一刀「あのさぁ。真名って何なの? 」一刀が聞くと


愛紗「真名とは大事な名前です。もし許さずに言ったならば首を斬られても文句を言えません 」


言わなくて良かった思う一刀であった。そして


一刀「よろしく!愛紗 」


笑顔で笑う一刀であったがその近くで顔を膨らませる張飛がいた。


鈴々「鈴々もいるのだ! 」謝る一刀


一刀「ごめん!! 」


愛紗「それではご主人様行きましょうか 」


鈴々「三人で頑張るのだー 」

慌てて駆けてく鈴々を追い掛けていく愛紗。それを見て一刀は心に決めた。


一刀「さて、御遣いとして頑張りますか 」


そういう一刀を遥か遠くから水晶玉を通して眺めている人がいた。


この男の名は左慈、鏡泥棒である。


左慈「北郷め。許さんぞ 」


因みに左慈の頭にはまだタンコブが残っていた。


?「うふふ。あの左慈が切れちゃうなんてすごいですよ北郷一刀よ 」


この男は于吉(うきつ)左慈と同じ道士である。


愛紗と鈴々に出会った一刀果たして三人に待ち受ける 次の障害は一体。


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