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其の拾伍「袁紹、戦略的撤退をするのこと」

前から思ってましたが、この作品には手紙が多いです。(西森はこの時代紙が貴重なのを知っていて手紙を使っています。)

一刀達一行の仲間に新しく馬超こと翠が仲間になった。しかし喜ぶのも束の間、袁紹軍が追って来たのである。


戦いの場所を変えるためその場を逃げ出す一刀達。すると一刀達は廃村(人がいなく、焼け跡のような村)に身を隠し、その中でも一番大きな家に隠れた。


廃村・大きな家


詠「なんで袁紹が攻めてくるのよ! 」


気絶からようやく立ち直った詠が息をはきながら言う。


朱里「おそらく公孫賛さんを攻めて勝利したから次の相手を我々にしたのでしょう! 」


息をはきながら朱里が答える。


愛紗「敵の数は約十万、こちらはセキトを入れても八人と一匹、勝ち目は薄いですね 」


愛紗が暗い現実を話すが一刀は


一刀「大丈夫。俺達は必ず勝てる! 」


急な発言にみんなは呆然としていた。それもそのはず八対十万ではいくらなんでも勝率が低すぎるのだ。


一刀の言葉に鈴々が聞く。


鈴々「お兄ちゃん何でそんなことが言えるのだ? 」


鈴々の問いに一刀は


一刀「それはな、俺には十万や百万の兵より頼りになる愛紗達がいるからさ! 」


この言葉にみんなは動きが止まったが、


愛紗「確かにご主人様の言う通りだ。十万の兵がなんだというんだ! 」


鈴々「鈴々達は前に五万もの兵を倒したから今度も勝てるのだ!(其の捌参照) 」


朱里「作戦は任して下さい! 」


恋「…恋も頑張る! 」


翠「あたしの初戦にはいい人数じゃねぇか! 」


みんなが張りきる中、非戦闘派の二人と一匹は


詠「こいつら現状を分かってるのかしら? 」


月「詠ちゃん私達も早く慣れようね! 」


セキト『しょうがねぇな。やってやるぜ! 』


ここで全員の心が一つになったのだ。


「絶対に勝つ!」と


その決意後、袁紹軍が攻めてきた。


袁紹軍・本陣


麗羽「おーほっほっ!ついにあの生意気なブ男さん達にギャフンと言わせることが出来ますわ! 」


戦いが始まったばかりにも関わらず上機嫌の麗羽。さすがの麗羽もこの人数では勝ち目がないということくらい分かっていた。


麗羽「今なんかわたくしを馬鹿にしたように聞こえましたが気のせいですわね 」


そんなことを言っていると突然本陣に兵が入ってきた。


兵一「報告します!我が軍は… 」


すると麗羽は


麗羽「分かっていますわ、ブ男さん達を懲らしめたのでしょう。いい気味ですわ 」


しかし、報告は麗羽が思っていた事とは逆に進んでいた。


兵一「いえ、それが…。我が軍は壊滅に近いです! 」


この言葉に麗羽が驚いた。


麗羽「何ですって!!どうして十万対少数で我が軍が負けそうになりますの? 」


麗羽が聞くと兵は


兵一「それが…。あいつら強すぎです!! 」


戦の中では


愛紗「来るならこい!我が偃月刀のさびにしてやるぞ! 」


愛紗が戦い


鈴々「とりゃー!お兄ちゃんを傷つける奴は鈴々が許さないのだー! 」


鈴々が暴れ


恋「…ご主人様や家族を守る 」


恋が守るために戦い


翠「おりゃー!かかってきやがれ!西涼の錦馬超が相手をしてやるぜ! 」


初参戦の翠が暴れていた


この四人の奮闘により袁紹軍は最初の数の十万人から半分以下になっていた。


この結果に麗羽は


麗羽「数が減ったところで減ったぶんは本国(冀州)から兵を集めれば… 」


この発言の後、一人の兵が入ってきた。


兵二「報告します! 」


麗羽「今度は何ですの!! 」


二度も来る兵に嫌気がさしていた。


兵二「本国が曹操に攻められました! 」


この言葉に麗羽は


麗羽「何ですって!あのくるくる小娘!!! 」


あんただってくるくるおばさんじゃないか


麗羽「うるさいですわよ!!! 」


麗羽が怒鳴った。


麗羽「斗詩と猪々子に伝えなさい。我が軍はすぐに本国に戻るとね 」


兵二「はっ!わかりました 」


この時、戦場に向かった猪々子と斗詩はというと


戦場


斗詩「文ちゃんもう無理だよ! 」


斗詩は疲れて座った。


猪々子「諦めるな!って言いたいけどアタイももう動けないや 」


二人は地面に倒れた。


そこへ兵が駆け寄る


兵「文醜将軍、顔良将軍。お二人とも袁紹様がお待ちです。早くお戻り下さい 」


この報告に二人は


猪々子「やったぜ!姫がお呼びだ。斗詩、戻ろうぜ! 」


斗詩「うんっ!文ちゃん 」


この場から去れるという嬉しさに二人はその場からすぐに立ち去った。


さて、袁紹軍が急に去り戦いを見ていた一刀はというと


一刀「みんなお疲れ様よく頑張ってくれたよ! 」


一刀が勝利を喜んでいた。


愛紗「ご主人様、我々をなめないで下さい。あんな兵ごとき楽に相手ができます 」


鈴々「ほめられて嬉しいのだー! 」


恋「…恋も嬉しい 」


翠「あたしの初戦の相手には弱すぎるくらいだぜ 」


そして一刀は振り向いて朱里達の方を見ると


一刀「朱里、月、詠もご苦労さま! 」


これに対して三人は


朱里「はわわ〜!ほめられちゃいましたでしゅ 」


月「へぅ…ご主人様 」


詠「ほめたって何にもないんだからね!! 」


それぞれが反応をしていた。


一刀「セキトもよく頑張ったな 」


セキト『任せろよ! 』


一刀達が喜びあっていると朱里が言う。


朱里「そんなことよりご主人様。袁紹を追わなくていいのですか? 」


一刀は答える。


一刀「よしっ!今までの恨みに攻めよう 」


一刀はこれまでの袁紹に対する恨みをはらすべく攻めることにした。


これにはみんなも賛成してくれた。


愛紗「あの馬鹿には痛い目にあってもらいましょう! 」


鈴々「くるくるをやっつけるのだ! 」


恋「…あいつら恋がまたこらしめる(其の玖参照) 」


翠「このままあいつらに逃げられるのも悔しいからな! 」


朱里「攻めるなら今が好機です! 」


詠「月!洛陽での恨みをはらしましょう 」


月「そうだね。詠ちゃん! 」


セキト『やってやるぜ! 』


みんなが気合い十分だった。


愛紗「ではご主人様。最後に締めの一言をお願いします 」


愛紗が言うと一刀は


一刀「わかった。みんな!俺達は必ず勝つぞ! 」


全員『おーー!!!!!!!! 』


一刀達が気合いを入れている頃、逃げ…


麗羽「違いますわ!これは戦略的撤退ですわ! 」


猪々子「麗羽様誰に言ってるんですか? 」


斗詩「それに麗羽様、戦略的撤退は逃げるということですよ 」


麗羽「二人ともうるさいですわ! 」


苛立ちを当たり散らす麗羽だった


斗詩「でも麗羽様。このまま逃げたところですぐに追手が来ますよ 」


斗詩の言う通りである。しかし麗羽には自信があった。


麗羽「心配には及びませんわ、この先にある楽成城まで逃げれば何とかなりますわ 」


猪々子「楽成城に逃げ道でもあるんですか? 」


猪々子が聞くと麗羽は


麗羽「逃げ道はありませんが我々が戻るための時間稼ぎを城主に任せましょうと思いましてね 」


この言葉に斗詩が質問をする。


斗詩「城主様が我々の言うことを素直に聞いてくれますか? 」


麗羽は


麗羽「大丈夫ですわ、城主が絶対に逆らえないお宝を持っていますもの 」


麗羽は不気味に笑った。


さてその頃一刀達は


愛紗「袁紹達はもうすぐです 」


鈴々「鈴々がくるくるをこてんぱんにやっつけてやるのだ! 」


翠「ずるいぞ!あたしにもやっつけさせろよな 」


意気込む二人


朱里「袁紹さん達が逃げ込む先には楽成城がありますが、そこの城主の黄忠さんは中立な立場ですから城下の民に危害をくわえなければ通れるはずです 」


朱里の考えは間違ってなかった。確かにこのままなら袁紹を追えたであろう。しかし、さすがの朱里でも袁紹が黄忠の宝を奪っていたとは気付けなかった。


楽成城


麗羽「と言うわけであなたには我々が戻る間、北郷軍の足止めをお願いしますわ 」


この願いに対し、


?「ですがそれでは城下の民に危害がおよんでしまいます 」


麗羽が答える。


麗羽「城下の民くらい別にどうでもいいではありませんか、それよりあなたの宝がどうなってもいいんですの黄忠さん? 」


黄忠「…わかりました。引き受けましょう 」


その頃一刀達は


朱里「どうしてですか!なぜ私達が入れないんですか? 」


朱里が門番につめかかる


門番「あなた達を入れれば戦になる。だから通すわけにはいかないのです。どうしても通りたいのなら武器を預けて下さい! 」


無理な話だ。戦をするのに武器を預ける人なんているはずがない。


困り果てる一刀達だった。


ちょうどその頃


場所は変わり、楽成城の城下


?「う〜む。ほとんどの大陸を回ったが『これ』という者はみつからないな 」


この人を覚えているだろうか?主君探しの旅に出た趙雲である。(其の伍参照)


趙雲「しかし、さっきから民の慌てよう戦でも始まるのか? 」


すると一人の民が


民「あんた知らんのか?黄忠様の娘を袁紹が人質にとって逃げようとしてるんだ。このままではこの城下が戦場になってしまうから逃げてるのさ 」


この民の言葉に趙雲は


趙雲「なんと!?袁紹は卑劣な手を使うものだな。それで戦いの相手は誰なのですか? 」


民は答える。


民「何でも北郷軍とかいうらしい 」


これを聞いた趙雲の反応は


趙雲「なるほど。すまぬがお主、この手紙を北郷殿に渡してくれぬか? 」


楽成城・城門


翠「だぁーもう!いつになったら入れるんだよ 」


いつまで立っても入れないので苛立つ翠。


詠「このままじゃ袁紹に逃げられるわね 」


詠が答える。


一刀「どうやったら入れるんだ? 」


一刀が頭に?を浮かべていると


愛紗「ご主人様!この者がご主人様に用があるそうです 」


一刀「俺に? 」


一刀は民に近づき話を聞く


民「何でも接吻(キス)を奪った者だと言えばいいと 」


一刀は考えるが一人思い浮かんだ。


一刀「趙雲か! 」


この後、「接吻ってなんだよエロエロ魔人! 」と翠に怒られたがそれはさておき手紙を読む一刀


『黄忠殿に戦いの意思はないが娘を袁紹に人質にされているため断れないらしい、それによって戦うことになった。 趙雲 』


この手紙を見たみんなは


翠「戦う気のない奴とは戦えないぞ 」


鈴々「黄忠って人がかわいそうなのだ 」


恋「…袁紹、許さない 」

反応が様々だった。


愛紗「よし、黄忠は私とご主人様で時間稼ぎをしておくから鈴々は娘の救出、他のみんなは兵の相手をたのむ 」


これにみんなが賛成した。


しかし、一刀は


一刀「鈴々!ちょっといいかな? 」


鈴々「なんなのだお兄ちゃん? 」


一刀「愛紗に内緒で話があるんだけど… 」


(話中)


鈴々「分かったのだ 」


次回、戦いが始まる。


朱里ちゃんの質問

其の弐


朱里「セキトの看板はどこから出してその後どうしてるんですか? 」


西森「セキトは体の中に色々と隠してるんです。まるで青狸の四〇元ポ〇ットのように 」


西森「看板はその後そこら辺に捨てています 」


朱里「月ちゃん達のメイド服はいつ用意していたのですか? 」


西森「一刀がみんなに着てもらおうと予めつくっておいたやつを着ています 」

朱里「華雄さんの真名を霞さんがいわなかったのはなぜですか? 」


西森「華雄の真名は自分を倒した男にしか教えない村の風習です 」

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