ぼ~としているあいだ
なんだか 気が付くと防波堤の上で凪いだ海を見ていた。
太陽は西に 午後のいつかだ
確か昼を食べて…
時々ある、心を閉じたまま何も感じないようにして時間を過ごしていたんだなぁ
今もそうだ きっと
少し冷静になってきたみたい
波の音 遠くで人の話す声が風に乗ってきていると気が付いた
「ふゆ子は どこ行った?」
「ん~ おそらく海を見に行った?」
「人が多い場所は負担みたいだな」
「目が死んで身体の中へ閉じこもっているみたいになってたから、解放されに行った?」
「そうだね きっと」
笑いあいながら確認あった
コミュニケーションが苦手で人見知りだ
一番の友達家族のことを知って、どう折り合いをつけようとしているか
時間が必要だろうと、好きなようにさせて
自分で折り合いをつけることを学んでほしいと
両親は同じ気持ちで見守り中
防波堤の上は人が歩ける
階段をの上り上に立つとテトラポットが見える
海水がゆっくり沖との間で動いている
ほほに風が当たって気持ちがいい
心が少し柔らかくなっている
何がきっかけで五感を閉じたんだろう
自分のことなのによく解からん
自分のことだから解らんのだと開き直る
もう少し風にあたったら家に帰ろう
ふと気配を感じて首を回す




