表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

46/68

046 混浴温泉とカオスな執事生活

--------------------リチャードの視点。


アレッタ・ヴィータの町。花と風が踊るように舞う、まぁ、ここは平和な場所だ。もちろん、混浴温泉もその一部。ここで結ばれたカップルは幸せになるって伝説があるけど、そんなものに俺はまったく興味はない。だって、俺の仕事はユイナ様の執事だ。ここで一番重要なのは、俺がしっかりとサポートすることだ。


温泉に浸かりながらふと思う。まぁ、お嬢様はここでもじっとしていられるタイプじゃないから、また何かしら騒がしいことが起こるだろうな、って予感がしたんだ。案の定、俺の周りにはすでに女性たちが集まりだしている。


「~気持ちいいなぁ。リチャード、こっち見てよ。」


ユイナ様、やっぱり案の定だった。湯気の中から顔を出すと、彼女が手を振ってこっちを見ている。全然気にしていないようで、何だかんだで注目を集めてくる。さすが、お嬢様。俺がどれだけ無視しようとしても、こうやって確実に視線を引き寄せてくるんだよな。


「お、お嬢様、そんなこと言われても…」


「なんで?私、リチャードのこと気になってるのよ?」


――まさか、これも計算だろうか。いや、そんなことはない、きっと。だって、お嬢様が照れてる姿なんて想像できるわけないから。でも、俺は分かってる。照れてるんだろ?


その瞬間、他のメンバーが現れた。エルフィーナが魔法少女らしくサラリと湯に入ってきた。


「お前も入るのか、エルフィーナ?」


「もちろんよ、リチャード。こんなに気持ち良さそうな場所で、私も一緒に入らなきゃ損でしょ?」


彼女の言い方には計算が見え隠れしてるけど、それがまた面白い。魔法少女ポーズをとりながら湯に浸かるエルフィーナ、そのギャップが逆に面白すぎる。誰かが見たら、きっと「お姫様と執事」みたいな図を思い浮かべるんだろうけど、実際は全然そうじゃないんだよな。


さらに、ルビーが横から割り込んできた。


「リチャード、また変な顔してる!」


「は?なんでだよ、俺は普通に温泉を楽しんでるだけだ。」


「う~ん、変な顔。絶対変な顔してる。」


――ちょっと、なんでいつも俺の顔をいじるんだ?確かに温泉は気持ちいいけど、別に顔でそんなこと反映されるわけないだろ!


ルビーがまたすぐに、ツンツンとした口調で続ける。


「リチャード、どうせまた妙なこと考えてるんでしょ。」


いや、考えてないよ?…考えてるけど、まぁそれはナイショだ。


そして、最後に、クロエが「にーに、にーに!」と甘えてきた。


「おい、クロエ、お前も何だよ。ここ温泉だぞ。」


クロエが俺の隣にちょこんと座る。その顔は、なんというか、無邪気でかわいすぎる。こんな妹のような存在がいると、なぜか俺はちょっと気が抜ける。それにしても、どうしてこんなに甘えたくなるんだ、クロエ…。


その時、温泉の湯気が少しだけ動いて、まるで雲のように女性たちが集まってきた。この状況で、俺はどうしたらいいんだ?実際、俺はユイナ様の執事だから、そもそもこんなことに巻き込まれたくないけど…まぁ、みんなが楽しんでるなら、少しはいいか。


「リチャード、顔がにやけてる。」


お嬢様が指摘してきた。


「そんなことないですよ、ユイナ様。」


まぁ、実際、俺がここで照れてないわけないんだけど、どこまでやられればいいんだ、こういう展開。


温泉の中で、このまま全員とどんなやり取りを繰り広げることになるのか、想像もつかないけど…まぁ、面白いからいいか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ