表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/68

003 転生したら、シャリオンとお風呂の件

挿絵(By みてみん)

<ユイナ>


--------------------ユイナの視点。


私はユイナ。世界を救うだの、転生だのと、なにやら大層なことをしてきたけれど、最近またこの世界に戻ってきた。アレクサンドロス家の執事リチャード、魔狼エルフィーナ、そして暗黒の女神ルビーも一緒だ。個性豊かなメンバーだけど、毎日、シルヴァーナさんとロウィンさんの居城でパーティ三昧ざんまい。あれ、これ、私、世界を救う冒険に出るんじゃなかったっけ?という感じだ。


「今日はシャリオンとお風呂に入る約束してたんだ。」


うん、何となく、でもしっかり約束はしてた。かつて子供だった剣の神シャリオンが、気づけば、あら不思議、色々な意味で大人になっていて、今では少し戸惑う部分も…。大人って、怖い。


「シルヴァーナさん、ヒロインの座を降りるみたいだし、いよいよ私のシンデレラタイムかも。」


思わず呟いてみたけれど、どうしてもシルヴァーナさんがヒロインの座を退くなんて信じられない。だって、あの華やかなシルヴァーナさんが… でも、まあ、いいや。これで私がその後釜あとがまを狙うことになるなんて、予想外すぎるけど。


「カワイイよ、ユイナ。」


シャリオンが言ったその一言に、私は思わず目を見開いた。あ、カワイイのは私じゃなくて、シャリオンだろう。だって、あんな子供だったシャリオンが、こんなに大人びて…。思わず、自分の顔が熱くなるのがわかった。いや、これが「大人の魅力」ってやつか?


「シャリオン、ちょっと!どこを触っているのよ!」と、冷静にツッコミを入れてみるも、内心では冷や汗が止まらなかった。今のシャリオン、まさかこんなことをするとは…。どこでどう間違えたんだ、私。シャリオン、あんた、大人になりすぎだよ!


一方、リチャード、エルフィーナ、ルビーたちは相変わらずにぎやかで、少し騒がしいけれど、なんだかんだ楽しい。うん、この不思議な日々が私の新しい冒険なのかもしれない。でも、もしこれが「世界を救う冒険」だとしたら、かなりぬるい冒険だよね、って思うけど。


「まあ、いいか。」


私は無理に考えるのをやめて、シャリオンと一緒にお風呂に入る準備を始めた。どんな冒険が待っているのかはわからないけれど、今はこれを楽しむことにしよう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


ユイナと一緒にお風呂に入りたくなった方は、ぜひ登録と評価をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ