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表裏

作者: un

簡単にしか綴れないこの拙い言葉をどうか聞いて欲しい。



春は出会いと別れを繰り返す季節、この季節の変わり目が1番好きだと感じる。そんなに綺麗な理由では無いが聞くかい?幼稚園を卒業すれば次は新しい小学校へと進む。今までとは違う人間との生活が始まるわけだ。小学校を卒業すれば中学校へ進む。これもまた先程と同じようなことなわけで。この春新しい生活や環境に置かれることになる私は少々の不安と期待を膨らませていた。いつだって初めはそんなもんだ。高校一年生。堅苦しい中学のルールに囚われず己の意志を尊重してくれるような学校を選んだ。楽しいと言えば楽しいし、楽しくないと言えば楽しくないとも言えるような生活の中でやはり私は人間に向いていないと心底思うのだった。「ゆーりー!!」聞こえた声の持ち主は友人の琉叶だった。「そんなに慌ててどーしたのさ」私が声をかけると、「どーしたじゃない!!授業始まっちゃうって!!」なんと、もうそんな時間だったのか。家が遠い分学校に着く時間が早くなってしまう私はどうも教室にいるのが好きでないため必ずと言っていいほど日当たりのいい廊下の端の椅子に座って授業までの時間を潰すのだ。ボーッとしすぎて時間に遅れそうになったり人に呼ばれても反応することが出来ないのがたまにキズではあるが、そんなのしょっちゅう気にしていられないしそもそもどうだっていい。おっと前置きが長すぎて自分の紹介を忘れそうだった。私は間宮悠里。高校一年生になったピカピカのJKってやつだ。そしてこれは他でもない私の、いやもしかしたら私では無い私のお話なのかもしれない。伝わらなくたっていいただの一人語りに過ぎないもの。

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