表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アカギ戦記  作者: 饅頭
二章【魔法学園バーミンガム】
95/130

教授

 厄災エンシェント・ワンの逃亡。

 完全にその信号はロストされた。

 目の前で厄災を逃してしまったことで第十部隊の隊長であるスミス二等星はその責任を取り階級を降格される。

 今回厄災完全顕現から逃亡迄やく数分の出来事であった。

 無論その存在はアナザーアースによって人々の記憶からは消える。

 葵は日本へと強制送還され1か月の自宅謹慎となった。

 カーラは聖薬の使用をグレアに黙認されおとがめなしとなる。

 エレンは葵同様に1週間の自宅待機となった。


 それはエンシェント・ワンの顕現よりほんの数分前の出来事。

 PSA総本部。名をヴァルハラ。

 南太平洋に浮かぶ大型空母の真下、海中に位置するその拠点は別名人類最後の砦。

 その拠点の最も最下層、第十三フロア。

 クロノスシステムと称される世界最高峰のプログラムがそこにはある。

 これを動かす三つの動力源は非人道的な物である為にPSA内の人間でもごくわずかの者しかこの場に立ち入ることができない。

 『誰かと思えば・・・祁答院君じゃあないか』

 「元気そうだな。教授」

 『まぁ退屈はしないね。体は液体の中に付け込まれ、至る所に管を通されて、電子的に作られた音声だけで話すさまを見ても尚、元気そうといわれるのは少々心外だが。まぁいいだろう』

 「目が見えなくてもカメラのレンズの情報が直接脳内に入れば見えてるも同然。なんならネットを通じてあらゆる所へ侵入できるんだ。ある意味自由だろ」

 『はははは・・・。違いない。さて。君に会うのは半年ぶりとかかな?』

 「あぁ」

 『世間話をしたくてこんな最下層までのこのこ足を運ばないだろ?用件を聞こうじゃないか』

 「先月京都で厄災が顕現した」

 『おぉ、ついにか』

 「名をインフィニティ」

 『成程』

 「既に敵はこの世界に侵入している。またしても一歩で遅れた」

 『結末が同じでもそこまでの過程が変わることもあるだろう。だが一つ目の厄災がこの世界に生れ落ちたなら。ドミノ倒しの様に次なる厄災が生まれるだろう』

 「それは理解している。次なる厄災の予測はできないのか」

 『不可能といっていいだろう。おっと一つ朗報だ』

 「なんだ」

 『赤城葵の元で次なる厄災が誕生したぞ』

 「なに?」

 祁答院はその場を後にして急いで地上へ向かう。


To be continued.

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ