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アカギ戦記  作者: 饅頭
二章【魔法学園バーミンガム】
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黄金のガントレット

 「エンシェント・ワン」

 【さて、もうここには用はない】

 エンシェント・ワンはゆっくりと上昇を始める。 

 「逃がすかっ!」

 スミスは起き上がろうとするが蓄積されたダメージが大きく指先を動かすので精一杯だ。

 【勘違いするな。見逃してあげたのだ】

 そう言い残してエンシェント・ワンは天上へと沈んでいった。

 そこへ消えたエンシェント・ワンと入れ替わりにエレンとエリスが部屋に入ってくる。

 「部隊長!」

 「スミス二等星!」

 「遅いぞ!俺はいいからルイス・アルフット特等兵を医務室に!」

 「承知」

 エリスとエレンはルイスを担ぎ上げる。

 「エレン・ウォーカー二等兵、厄災の顕現を本部に伝えるんだ」

 「承知!」

 エリスとエレンはルイスを担いで急いで部屋を出て医務室へと向かう。


 キャメロット拠点の真上に位置する大英博物館。

 その上空にはエンシェント・ワンの姿があった。

 【元の次元に帰還するには魔力が枯渇しているな。ん?あれは・・・】

 エンシェント・ワンが遠くの空に何かを感じて目を細める。

 「魔法少女ぱーんち!!」

 大声と共に拳がエンシェント・ワンに向かって飛んでくる。

 それを指先のみで止める。

 【誰かと思ったらさっきの変身魔法少女じゃないか】

 自身の渾身の一撃が効かぬとみるやすぐさまエヴァは距離を置く。

 「超高速のパンチを指で受け止めるとか反則でしょ普通に。感覚的に無効化よね」

 【ご明察。能力による無効とは違う。これは神だけが持つ身体能力。故に神性をもたない人ごときではどうにもできない】

 「そう。だけど全てが無効なんてありえない。〈トランスウェポンアルティメットガントレット〉」

 エヴァの手にもつロッドやアイアンフリルのドレスの形状記憶合金がその形状を変えていく。

 やがてそれらはエヴァの右腕へと集合し新たに形を作り出す。

 それは黄金に輝くガントレットへとなる。

 「私の固有能力に反応して形状変化するこの合金は常に私の魔力を蓄積している。故に私の魔力量以上の力を発揮できる。だからこそ葵より私がここまで早くこれた」

 【成程。それで?そのガントレットでどうする?】

 「簡単なこと。高位魔法をもってこの地丸ごと消し炭にしてあげる」

 エヴァがガントレットを空高く突き上げる。


To be continued.

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