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アカギ戦記  作者: 饅頭
二章【魔法学園バーミンガム】
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魔力の回復

 葵が目を覚ますとそこは学校の病棟。

 「起きたかミス葵」

 横を見るとレイ教授が椅子に腰かけていた。

 「おはようございます。なんで私ベットの上に」

 「全魔力を一気に放出した反動で気を失ったようだな」

 「そう、ですか。あ、学園は!?」

 「無事とはいかない。だが被害は最小限にまで抑えられている」

 「よかった・・・」

 「君にいくつかのニュースがある」

 「?」

 「まず君の魔力量。何故かBまで上限している。医者の話じゃ意味が分からないそうだ」

 「そっか。だからあの時矢を撃てたんだ」

 「あとこれはPSAから手紙だ」

 渡された手紙を葵が開けると中には緊急指令書と記されていた。

 「緊急指令、4月20日ヴィレッチ国立魔法大学院にて開始された厄災顕現の儀式の阻止失敗によりイタリアに逃亡したジェイソン・オールドマンを至急確保又はコレを殲滅されたし。本作戦の担当隊員は第十部隊所属のエレン・オースカ・ウォーカー二等兵並びに第十部隊仮配属の第十三部隊所属の赤城葵二等兵の二名とする。厄災が完全顕現した場合に限り第十部隊の全部隊員及び抑止力の総動員をする。今作戦において現地での協力体制を各自で調達し本件にあたることを容認する。本件責任者は第十部隊ジョン・レイバック・シードル・スミス二等星とする。以上」

 「内容についてはミスエレンに通達されている方で私も確認した。一ついいかね?」

 「はい」

 「君の所属はだいぶ人手不足のようだね」

 「その様です。軍務にだけ人員を割けないみたいで。様々な場所で皆さん活動しているみたいで、厄災顕現に付き最大人員を割けるようです。第一優先は世界の終わりの阻止ですから」

 「してどうする?私としては君は生徒だ。だから戦地に赴くのを快くは思わない」

 「行きます。そして絶対に阻止します」

 「そうか。私も同行しようといいたいところだが、あいにく学園長不在の中で私は学園を空けることはできない」

 「じゃあ私が行きますよ」

 不意に会話に割って入ってきたのはエヴァ・スターク。

 「ミスエヴァ。何故ここに?」

 「昨日の騒ぎ関係で知ってそうな人間って言ったら誰かなと思って。ローズ先輩に伺ったら黙秘したんで盗み聞きと洒落込んだわけだけど?何か問題でも?」

 「いけしゃあしゃあと」

 「それに、私の二学年の課題の代案として同行をしたいのよね」

 「成程な。ミス葵はそれでいいのであれば私から言うことは何もあるまい」

 「私は大丈夫です」

 「そう。よかったわ。それでいつ出立するのかしら?」

 「今すぐにでも」

 「それなら早く準備しないとね」


To be continued.

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