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アカギ戦記  作者: 饅頭
二章【魔法学園バーミンガム】
80/130

ソラの落とし物

 「ふむ。わが友クリスチャン。今日まで私の夢に突き合わせてしまってすまなかったな」

 「どこにも行かせないですわよ」

 ジェイソンにはじき返された火球の全てを防ぎきってロゼがジェイソンに突撃する。

 「君の固有能力は本当に警戒しているからね。対策は打っている」

 ジェイソンがかけていたサングラスを取り外す。その途端、ロゼの視界は一変し世界が上下反転左右さかさまのあべこべな世界となった。

 「さて下の連中はうまいこと対処したようだね」

 祭壇ではグレアが飛んできた十字架を捕まえて全ての魔法を叩き落したようだった。

 「厄介な能力だな。その上魔眼迄所持していたとは。これは最悪生け捕りは不可能だ」

 「ではそろそろお若かれと行こう。〈プラネットステラ〉」

 それは空よりきたる。

 夜空に包まれていた空が徐々に夕焼け色に染まっていく。

 「さよならだ諸君」

 ジェイソンはそういうと一瞬にしてその場から消え去る。

 同時に学園と重なるように出現していたバーミンガムの町並みは消え去り、二つの箱の光も同様に消えていった。

 ただ空より振ってくる災害を残して。

 「やっと感覚が戻りましたわ。さてあの振ってくる隕石?をどうにかしなくてわ」

 ロゼは祭壇へと降り立って四人と合流する。

 「皆さんこんばんは。貴方は初めましてですわね」

 「あぁ」

 「ロゼ、来てたのね」

 「パイセン」

 「ロゼ先輩」

 「最悪な展開ですわ。あの人を追おうにもあんなでっかいのが空から降ってきてては」

 「ロゼはジェイソン司祭がどこに行ったか見当がついてるの?」

 「ええ。恐らくオーバーワールド。ですが追うにはアレをどうにかしなければ」

 「どうにかって。どうやって」

 「それは心配ないですわ。生徒への避難誘導や安全確保を終えたレイ教授が加勢にきますわ。司祭の逃亡前に到着できれば自体はまだよかったかもしれませんが」

 「作戦はどうする?俺は魔法関係は一切手伝えんぞ」

 「まず私があの星の落下速度を落としますわ。そこを徐々に削る作戦で行きますわ」

 「じゃあ私たちが魔法で行くしかないね」

 「よっしやるぞー」

 「でも削るといってもあの大きさですよ」

 「要はある程度のところで軌道をそらせればいいという事だろう」

 「ええ、その通りですわ」

 「軌道修正は俺がやる。削るのは任せた」

 「ではまずは落下の時間稼ぎをしますわね。〈フライ〉」

 ロゼは魔法で再度空へと舞い上がる。

 

To be continued.

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