表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アカギ戦記  作者: 饅頭
二章【魔法学園バーミンガム】
78/161

儀式の始まり

 ジェイソンは鏃を勢いよく自身の胸に突き刺した。

 途端、ジェイソンはよろけて片膝をつく。

 そして目や耳、鼻に口から血を噴き出す。

 肌には血管が浮き出て今にも破裂しそうなほどに膨れ上がる。

 想像を絶する激痛がジェイソンの体中を駆け巡り今にもくるってしまいそうになりながら、水晶に近づいていく。

 ジェイソンは朦朧もうろうとしながら立ち上がり水晶に触れる。

 すると水晶が紅く光りだし地面に描かれている魔法陣をゆっくりとなぞるように、その紅い光が溢れだす。

 気が付けばジェイソンの痛みは消え肉体は10年ほど若返り、髪の毛が20センチほど急激に伸びていた。

 「ククククク。力がみなぎる。これで第一フェーズが完了した。新たなるステージへと行けるぞ」

 ジェイソンは目の前の水晶を殴って砕く。

 その瞬間魔法陣がより一層まばゆくい光り、天井が砕ける。

 砕けた岩々は何かにつるされてるかのように宙を舞う、そして天井が砕けたことで夜空を埋め尽くすほどの星々が地下の祭壇へと顔をのぞかせる。

 ジェイソンは宙を舞う岩々の様に空から何かに引っ張られるようにして宙へ浮き上がる。

 「肉の箱。そして魂の箱」

 ジェイソンの言葉に呼応して観測塔の爆破跡地と図書館の爆破跡地のそれぞれの瓦礫の中から何かが飛び出した。

 

 同刻、女子寮内。

 ロゼが祭壇の天井が砕けた音で窓を開ける。

 「なにこれ?」

 学園中の道路がまばゆく紅い光に包まれているその光景に息を飲み込む。

 だがすぐに窓から外へ飛び出す。

 「〈フライ〉」

 飛行魔法をすぐに発動させて一気に上空まで飛び上がる。

 「巨大な・・・魔法陣・・・!?」

 ロゼが空高くから学園を見下ろすとそれは学園の道という道が紅く光り巨大な魔法陣をなしていた。

 「中心になにかいますわね」

 ロゼは一気に急降下してその場へ向かう。

 

 同刻、教会周辺の森の中。

 十字架を担いで森から出てきたグレアは学園中が紅い光に包まれている光景に驚く。

 「急がないとまずいな」

 グレアは教会の中の地下通路へと急ぐ。


To be continued.

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ