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アカギ戦記  作者: 饅頭
二章【魔法学園バーミンガム】
74/130

4月20日

 翌日は午後まで授業があり授業が終わったころには少し空が薄暗くなっていた。

 葵はエレンとカーラと共に女子寮の前まで来ていた。

 「なんか少し、胸騒ぎがする」

 「どうしたのアオイ?唐突に」

 「確かにちょっとなんかいやな予感がしますよね」

 「ビッチは黙ってれば?」

 「うるさいわよ山猿」

 「なんだと貴様!」

 「なによ獣」

 「ごめん二人とも。ちょっと教会の方に行ってくるね」

 「待ってアオイ私も行く!」

 「私も同行させてもらいます」

 「ビッチはくんな!」

 「サルは檻に入ってなさい!」

 葵が言い合いを続ける二人と共に教会に入ると中にはグレア枢機卿がいた。

 「あ、オルカ枢機卿!」

 カーラはすぐに手を胸の前で組み頭を下げる。

 「赤城二等兵、ウォーカー二等兵にベロナロ院生。揃ってどうした?」

 「いえ、ちょっと妙な胸騒ぎがして。一番手掛かりがありそうなのは教会かなって」

 「成程な。だがその感は的中している。実にいい感覚を持っている。是非教会に欲しい」

 「あ、ありがとうございます」

 「今教会の見取り図とこの教会を照らし合わせていてね。みるといい」

 グレアが葵たちに見せた見取り図をみると少し違和感を覚えた。

 「ねぇこれちょっと変じゃない?」

 「あら?サルでも見取り図がみれたんですね」

 「そういうビッチは何もわからないなんて獣以下だね」

 「あらぁついにご自身を ケ モ ノ とお認めになられたんですね」

 「っく!」

 「オルカ枢機卿」

 「オルカで構わない。なんだ?」

 「オルカさん。ここって丁度石像が置いてあるところですよね」

 葵が指さした祭壇の真後ろにある天使をほった巨大な石像。

 「確かにあるな」

 「この四角いのって像の設置場所だと思ったんですけど。でも像の土台の大きさに対して小さくないですか?他の場所は縮尺がかなりの精度なのに対して少し変というか」

 「赤城二等兵もそう思うか。よ、壊すか」

 「「「え?」」」

 グレアの発言に三人がはもる。

 聖職者としてその発言はどうなのかと。

 「元々動かせるようにして置いてはいると思うが、他のものが入れないように中から細工している可能性はある」

 グレアが石像に近づいて観察する。

 「やはり壊すのが手っ取り早いだろう」

 グレアは地面に寝かせてある巨大な十字架を軽々と持ち上げる。

 そして石像向かって投げる。

 石造に十字架がぶつかる寸前で石像が稼働して十字架を受け止める。

 

To be continued.

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