エヴァ・スターク
エヴァ・スタークの部屋のチャイムを鳴らす。
数秒後扉が開き私服姿のエヴァ・スタークが現れる。
「なにかよう?」
「スタークさん。今少しよろしいですか?」
スタークは小首をかしげる。
「自室待機では?」
「確かにそのとおりね」
「無駄話はいらないわ。必要以上の会話はいらない。手っ取り早く裁定の陣で終わらせましょう」
「え?あ、わかったわ」
少し呆気にとられたロゼがいそいそと廊下に先ほどと同様の魔法陣を描いていく。
「ロゼ・オルレアン・アルシア・ローズ」
「エヴァ・スターク」
魔法陣が光りそれぞれの名前が刻まれて魔法陣が起動する。
「クエスチョン。爆破事件に関係していますか?」
「アンサー。無関係よ」
魔法陣は青く光った。
「ザッツオール」
魔法陣は跡形もなく消え去る。
「特別クラスの無実を証明するのが目的?」
「学生という目線を使って動いてほしいというレイ教授からの頼みですわ」
「あっそ。そこの一年は?」
「私の手伝いですわ」
「ふーん。そう・・・」
エヴァは葵をまじまじと眺める。
「なにか顔についてますか?」
「いえ、気にしないで。ローズ先輩、手伝ってあげるわ」
「かまわないけど。貴女面倒ごと嫌いそうなのに」
「まぁ面倒なことは嫌いね。ただ面倒なことを起こされる方がもっと嫌いだから。でも貴方の指示は聞かない。私の考えで動く」
そういって返事も聞かずにエヴァは自室の扉を閉める。
「なんかあっという間に話が終わった感じだね」
「こんな感じでなんか私、苦手なんです」
とりあえず特別クラスの潔白は確実ということで次なる作戦を決める為に何故か葵とエレンの部屋に集まることになった。
「大所帯・・・」
部屋には葵、エレン、ロゼ。
そして、エレンが連れてきた肉壁と何故かいるエヴァ。
To be continued.