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アカギ戦記  作者: 饅頭
序章【東京事変】
7/130

エピローグ&プロローグ

 「高木雄一郎。お前が今まで集めた呪怨玉は何処にある?」

 倉庫内で高木を祁答院が問いつめる。

 「既に、あの方のもとに送った後だ」

 「さっきから言ってるあの方って誰だ?そいつの目的は何だ?」

 「いうわけないだろ」

 「そうか。ならお前の脳に直接聞くだけだ」

 祁答院が高木の頭に手を置いて目線を合わせる。

 「強制暴露」

 高木の体が一瞬ビクンと震え顔から生気が抜ける。

 「お前は誰の指示で動いていた?」

 「はい。蘆屋恭介あしや きょうすけ様です」

 「蘆屋恭介の目的は?」

 「はい。京都で百鬼夜行を起こすことです」

 「それは何故だ?」

 「・・・」

 「なら呪怨玉は何処だ?どうやって搬送した?」

 「はい。何人ものバイトを雇って運ばせました。明後日には京都に到着する見越しです」

 「どうやって百鬼夜行を起こす?」

 「はい。呪怨玉を使って起こします」 

 「具体的には?」

 「・・・」

 「ならその団体名なんてものはあるかい?」

 「はい。【ヤカミ】と言ってました」

 「今どのくらいヤカミに呪怨玉は集まっている?」

 「はい。先月末の段階で必要数の93%です」

 「ヤカミの本拠地は?」

 「・・・」

 「とりあえず聞けるのはこのくらいか」

 「あの、祁答院さん。今何をされたのですか?」

 終始気味の悪い光景に我慢ならずに葵は祁答院に問いかける。

 「ああ、強制暴露だよ。手を触れた状態で俺が問いかけたことを相手に応えさせる固有技ってとこかな。聞いたことに対して相手が知らないことは沈黙でかえってくるけどね。たしか、妖術の一つに似たような術があるらしいけどあっちは下手したら相手を廃人にするからね」

 「そうなんですね。そういえば、なんで祁答院さんはあのタイミングでここに来たんですか?」

 「それは」

 祁答院が話し出そうとしたとき外からサイレンの音が聞こえてくる。

 「氷室たちが到着したな。あとで話そう」

 高木他七名がパトカーに乗せられて連れ出されていく。

 葵と祁答院は氷室が乗ってきたヘリコプターで日本本部に帰還する。

 

 超常対策秘匿機関、日本本部【アトランティス拠点】作戦会議室。

 氷室亜里沙が壇上に立ちマイクを手にする。

 「現在日本各地で発生している小規模な宗教団体による呪怨玉を使った活動。それら活動の元締めを先ほど第一部隊所属の祁答院殿と試験部隊である第十三部隊の赤城三等兵が突き止めた。元締めトップの名前は【蘆屋恭介】場所は京都。団体の名は【ヤカミ】回収した呪怨玉により百鬼夜行を起こそうとしている。百鬼夜行が手段か目的かは不明だ。現在祁答院殿が捕縛した心神振興会のメンバーを尋問している。それでは、今回の作戦概要を通達する。先行潜入部隊に第十三部隊の赤城葵!」

 「はい!」

 葵は返事と共に立ち上がり敬礼する。

 「次にこの場にはいないが葵の契約している亜人ヤクモ。そして第十二部隊、葛城庄司かつらぎ しょうじ中隊長!」

 「はい」

 中年手前ほどの見た目の男がさっと立ち上がり敬礼する。

 「以上三名。お前たちは京都到着より3日以内に蘆屋恭介の所在と呪怨玉の保管場所を突き止めてくれ。3日間が過ぎても連絡がなかった場合。京都を隔離する。以上だ」

 

To be continued.

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