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アカギ戦記  作者: 饅頭
二章【魔法学園バーミンガム】
68/130

グラン・シルバート

 葵とロゼはまず特別クラスの潔白を確実にしようとのことで二学年を洗うことにした。

 容疑者、協力者、の可能性は極めて低いが一応現場証拠ということでグラン・シルバートに事情を聴くことにする。

 グラン・シルバートは男子寮にいる為女子生徒が接触するのは困難だったがそこはレイ教授の力を借りる。

 放送によってグラン・シルバートが特別課題を渡すという体で特別クラスの教室に呼び出される。

 放送の呼出し後約5分程度でグラン・シルバートが教室内に入ってくる。

 無論レイ教授はいない。

 そこにいるのはロゼのみ。

 葵は教室の物陰に潜み待機している。

 やはり話し合いならロゼと二人きりの方がいいだろうと決めそうなった。

 「おや?ローズ先輩ではないですか!レイ教授はどちらに?」

 「ごきげんようシルバートさん。レイ教授ならここにはいらっしゃらないわ」

 「左様ですか。では俺はレイ教授を探しに行くので失礼します」

 「待ちなさい。グラン・シルバート貴方には学校爆破の疑いがかかっているわ」

 「全くいきなり、何を言い出すかと思えば。それは俺が図書館にいたからですか?俺も被害者ですよ。そんなことより寮待機の指示が解けてないのに何故ローズ先輩は外に?」

 「話をすり替えないでもらえるかしら?今は貴方が図書館にいたことについての話よ。私自身貴方を疑ってはいないの」

 「ならばなぜ?」

 「潔白を証明するため。貴方の質問への答えを言うわ。私はレイ教授に二学年の潔白を頼まれたの」

 「そういうことですか。だが一つ私も言わせてもらおう。一学年の生徒はどうなります?それにローズ先輩は本当に無実なのか」

 「一学年は無実よ。レイ教授の授業中の出来事だったもの。私はその時間の必修科目の担当教員が証明です」

 「まぁ指示した可能性もある。それは俺も同義、正直俺の無実が証明さえしてくれれば助かるのではっきりいます。裁定の陣で証明しましょう」

 「裁定の陣ね。それは名案ね」

 ロゼはポケットから取り出したペンで床に魔法陣をすらすらと書き出す。

 「ロゼ・オルレアン・アルシア・ローズ」

 魔法陣の半分が光り文字が刻まれる。

 「グラン・シルバート」

 もう半分も光り対局する位置に文字が刻まれた。

 「クエスチョン。貴方は学園の爆破事件に関与していますか?」

 ロゼがグランに問いかけると魔法陣が黄色に光る。

 「アンサー。無関係だ」

 魔法陣は青く光る。

 「クエスチョン。質問を返す」

 グランが質問し再度魔法陣は黄色く光る。

 「アンサー。私は事件を起こしてないしそれを指示すらしていないです」

 魔法陣は青く光る。

 そして魔法陣の光が消えると同時に書かれた魔法陣も消え去る。

 「お互いに無実が証明できたわね」

 「疑って申し訳ありませんでしたローズ先輩」

 グランは片膝をついて頭を下げる。

 「いいえ状況が状況です。しかたがないことです。レイ教授の呼び出しは以上なので自室へ戻ってくださって結構です」

 「はい。そうさせてもらいます。お二人とも頑張ってください」

 葵は思わずびくっとする。

 グランは教室を出ていった。

 「アオイさんもう出てきて大丈夫です」

 「はい。まさか気が付かれてたなんて・・・」

 「成程、通りで私が指示したなどそういうことを言ったんですね。アオイさんに気が付いたのは彼の固有能力によるものです」


To be continued.

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