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アカギ戦記  作者: 饅頭
二章【魔法学園バーミンガム】
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ロゼの提案

 葵が着替えて外に出るとロゼがお手本のようなきれいな姿勢で立っていた。

 「すいません。お待たせしました」

 「?日本人は変なところで誤ると聞いたが本当なのね。まぁいいわ、ちょっとついてきてくれる?」

 え?何?私かられる?三年の先輩に?訳も分からず後をついていくとロゼの寮部屋にたどり着く。

 中に入るように促されてはいるとどうやら同室は誰もいないようだ。

 「いきなりで悪いんだけど。私に協力してくださらない?」

 「え?協力ですか?」

 「そう!この爆破事件の犯人を探るの!」

 「なんでまた?」

 「いやね、私さレイ教授に頼まれて事件究明の手伝いをすることになったの。要は学生の中でいたずらに爆破を仕掛けた犯人がいるなら同じ学生の方が逆に犯人を見つけられる!みたいな」

 「はぁ」

 「まったく学園長がいない時を図るなんてとんでもない犯人ね。でもレイ教授がいるから問題ないわね」

 「あの、色々と気になるところはあるのですが、なんで私?二学年のエヴァ・スターク先輩とかグラン・シルバート先輩とかじゃダメなんですか?」

 「うーん。まず貴女は絶対に犯人じゃないから。何故なら最初の爆破時にレイ教授と同じ教室にいたから」

 「はい。確かにいましたけど」

 「レイ教授は私の最も信用できる偉大な人よ。彼の証言のもとに特別クラス一学年全員は無実」

 「じゃあ、エレンとかカーラでも」

 「だって貴女固有能力を二つも持っているって聞いたのよ。レイ教授から」

 「確かにもってはいます」

 「でしょ!それで二学年を選ばない理由だけど。エヴァ・スタークは正直何考えてるかわからないのよね。チームを組むうえでそういうのはちょっと困るから。それとグラン・シルバートは事件時図書館にいたらしい。だから却下」

 「あの、確かに持ってますけど、魔力回路が焼き切れてて魔力量不足で使えないんです」

 「うーん、貴女に質問。魔力回路とは何だと思う?」

 「え?あーなんでしょうかね。回路っていうから電気回路みたいなイメージですかね」

 「あのね魔力量と魔力回路はイコールだと思っていいわ。正確には違うんだけど。要は一度に出力できる量も魔力量に依存するからそれが焼き切れたって言うのなら一度に出力できる許容を超えたのね。だから電気回路って考え方は割といいわね」

 「許容値を超えて大電流を流せばショートする。それと同じってことですね」

 「でもね。魔術回路は電気回路と違って身体機能なのよ。野球選手やサッカー選手が最初からプロレベルではないようにどんな魔術師も最初は何も知らない0から始める。ならば鍛えれば魔力の出力量は上がる。つまり治る可能性は十分あるわ。っと少し話がそれたわね。それでアオイさん。協力してくれる?レイ教授からも貴女を進められているのよ」

 「はい。特に断る理由もないですし、私としても早く解決してほしいので。是非手伝わせてください」

 「そういってくれると思っていました!ありがとう!あ、私のことは気軽にロゼって呼んでね。年齢的には年下だから。後敬語もいらないわ」

 「うん。わかった。ロゼ」

 「こちらこそ」

 葵はロゼと握手を交わし事件解決に向かって動き出すことになった。


To be continued.

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