表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アカギ戦記  作者: 饅頭
二章【魔法学園バーミンガム】
63/130

序列の確認

 火曜日、昨日言われた固有能力の序列を調べる為に葵は学園中央の地下に来ていた。

 特別クラスでは葵だけが固有能力を保持しており他の二名は休日扱いとなっている。

 序列の確認には一般の一学年も共同で行っており葵以外に何人かが列になって並んでいた。

 葵が一番後ろに並んでいると息を切らしながら一人の女子生徒が走ってくる。

 「はぁー間に合ったー」

 葵の後ろに並んだ生徒はつい先週にぶつかった獣人の子だった。

 「お久しぶりです」

 葵が挨拶すると一瞬困惑した後あっ!という顔をして尻尾をフリフリと振りだす。

 「お久しぶりです!えーっと・・アオイさん!」

 「はい。あってます。ルーさんですよね」

 「はい!えっとアオイさんも序列の測定に来たんですね」

 「そうですよ。自分の事だからしっかり知っておこうと思って」

 「なるほどです。あ、次アオイさんの順番ですね」

 「あ、ほんとうだ。」

 前の人が序列の確認を終えて祭壇からどいたのをみて、葵が祭壇に上がる。

 祭壇の上に立ち目の前の水晶に魔力を込めると足元の魔法陣が起動し水晶の上にホログラムとして情報が出現する。

 出現する情報は水晶に触れている術師にしか視認できない仕様になっている。

・双者封印術式(血):王級

・神撃之矢:魔級

 「双者封印術式が確かヤクモとの契約の術式で、神撃之矢が私が持っていた能力だったよね」

 葵は自身の序列を確認して祭壇を降りる。

 降りると入れ替わりでルーが祭壇へと昇る。

 レイ教授曰く固有能力は魔力を扱ったことがあれば自然とその力に気が付くことができ手足を動かすように扱える。

 そして使えば使うほどにその力は洗練され序列が上がることがある。

 また固有能力にはまだ未解明の謎が多くあり今も研究がなされているという。

 現代ある仮説の中で有力視されているのが世界に元々存在していた力を波長の合った人間が使えるという説だそうだ。

 序列の確認が済んだルーが足早に近づいてくる。

 「アオイさん。この後お暇ですか?」

 「まぁ特にやることはなかったかな」

 「それじゃあお昼ご一緒しても?」

 「うん。いいよ。あ・・・」

 「どうされました?」

 「ちょと五月蠅いのがいるけどそれでもいい?」

 「はい!にぎやかなのは大歓迎です!」

 彼女がその後にぎやかどころではない光景に開いた口が閉じなくなったのは言うまでもなかった。


To be continued.

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ