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アカギ戦記  作者: 饅頭
二章【魔法学園バーミンガム】
62/130

魔術協会とは

 日曜もこれといって何事もなく平凡な一日が過ぎ再び月曜日がやってくる。

 「今日は先週に言った通り魔術協会についての授業だ」

 レイ教授が教壇に立って教科書を開く。

 「魔術について学ぶ上で四つの巨大な組織について知っておかないといけない。ではその四つとはなにか、ミスカーラ答えてみろ」

 「はい。協和法廷きょうわほうてい魔術協会まじゅつきょうかい聖典教会せいてんきょうかい超常対策秘匿機関ちょうじょうたいさくひとくきかんの四つです」

 「その通りだ。協和法廷とは一般人が認知してはいけない事件の裁判や犯罪者を裁く裏の法の番人。そして聖典教会。公には公開されていない宗教組織で様々な宗派にパイプがある。次に超常対策秘匿機関だが、これは人間社会に漏れだしてはいけない事件などを事前に防いだり対処したりする機関だ。これらは今日は深くは触れない。そして魔術協会。これは魔法を扱うものを守るためにつくられた。では何故守る必要があると思う?ではミスエレン」

 「はい。すいませんわかりません!」

 「ではミス葵」

 「はい。えっと確か魔女狩りから魔法を守るためとかだった気がします」

 「いいだろう。そう、魔女狩りから魔法を守るために魔術協会とはつくられた。その創設者はバン・ヴィレッチとグリム・ノワールという二人の男だ。彼らによって魔法という学問は失われずに現代まで残ってきた。バン・ヴィレッチはレイモンド・ヴィレッチという魔術師の息子でその兄弟にアイザック・ヴィレッチがいる。アイザック・ヴィレッチとは超常対策秘匿機関の立ち上げを行った人物だな。そしてバン・ヴィレッチは魔術協会の立ち上げ、そして魔術を後世に残すためにこの学び舎、ヴィレッチ国立魔法大学院を創設した。学園は魔術協会への扉として存在する。魔術で高みを目指すものは現代ならだれもが入る道だからな」

 カーラがそこで手を上げる。

 「あのレイ教授。魔術協会に属さずに魔術を高めることはできますか?」

 「あぁ無論できなくはない。だが協会に属することで得られるものもある、それは個人の判断にゆだねられる。元々高い固有能力を所有していたりすると態々学び高みを目指しはしないだろうな。では高みとはなにか、それは神秘だ」

 「神秘ですか?」

 「そうだミスカーラ。様々な能力には序列が存在する。序列とはその能力の強さにある」

 そういってレイ教授は先日同様に自身の手に銃を出現させる。

 「たとえば私の能力は覇王はおうに位置する」

 今度はエレンが挙手する。

 「あのその序列って誰がきめているんですか?」

 「世界が決めている」

 「世界?」

 「明日新入生の固有能力保持者の序列を測定する。ヴィレッチ国立魔法大学院は世界に三か所ある能力の序列を測定できる超広範囲魔法陣が敷かれている。毎年1年間かけてオドを貯蔵し陣を発動させる。発動時間は1日。学園地下の祭壇で測定ができる。この魔法陣は魔術界のロストテクノロジーとされていて現代では同じものを再現ができない」

 再度エレンが質問する。

 「なんでその序列を知る必要があるんですか?」

 「ミスエレン。入学以来一番いい質問だ。それは魔術協会が神秘に到達したものを増やすためだ。何故到達した物を増やす必要があるか、それは超常対策秘匿機関に深くかかわる。わかるか?」

 「アナザーアースってこと?」

 「そうだミスエレン。つまり魔術協会とはなにか、それは魔術という学問の維持と人類滅亡を回避するためにより強い魔術師を育てる場所ということだ。現在協会内において神秘に到達した者は三名。すまんが名前は伏せさせてもらう。では質問がなければ休み時間に入る」


To be continued.

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