表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アカギ戦記  作者: 饅頭
序章【東京事変】
6/130

人類最強の男

 「助けは不要だったか?」

 「祁答院さん!いえ、必要でした」

 「祁答院だと!?」

 高木は明らかに動揺していた。

 だが本部と小川は少し余裕そうな表情をしている。

 「高木。なに動揺してんだ。祁答院がなんだか知らねえが。やっちまうぞ」

 本部が吠える。

 「そうだ。俺たちがあの人からもらった力があれば勝てはしなくとも逃亡くらいはできる」

 小川が続くように言い放つ。

 「馬鹿。全人類最強の男だ。まさかそんな大物が出てくるとは予定外だ。クソッ!山田がこんなの連れてくるからだ!小川!ブーストだ」

 「了解」

 小川が高木の肩を軽くたたく。

 高木は右へ走りコンテナの裏に回った。

 「つぶれろ」

 コンテナが揺れて葵と祁答院に向かって飛んでくる。

 だがそのコンテナが二人に衝突する瞬間に上からコンテナが降ってきた。

 上から降ってきたコンテナと高木が飛ばしてきたコンテナがぶつかって共に半壊する。

 「葵、君に一つ聞いておきたいんだが、何故ヤクモを召喚したり自分で戦闘しなかったんだ?」

 「はい。それは私が公安にいたとき敵につかまったらその身をもって情報を守れと言われてきたもので」

 「なるほどな。葵、君はこれからは君が正しいと思う事の為に戦え。死ぬ渕までもがいて生きろ。そうすれば君の心に溜まった黒い泥が落ちる日が来るさ」

 「よそ見してると死にますよ!」

 気が付けば二人の真上に数個のコンテナが降り注いできていた。

 祁答院は人差し指をぴんと上に向かってたてる。

 すると徐々に指先に赤く光る球体が形成されていった。

 「〈あかほし〉」

 祁答院の指先から放たれた小さな赤い球体はコンテナに接触する瞬間に一気に肥大した。

 肥大した球体に触れたコンテナは一瞬にして消滅していく。

 「いいか。これが格の違いだ」

 祁答院の圧倒的力を前に威勢の良かった本部も量の膝をついて崩れ落ち、小川は両腕を上げて降参の姿勢をとる。高木は次なる攻撃に出ようとしていた手をおろした。


To be continued.

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ