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アカギ戦記  作者: 饅頭
一章【京都百鬼夜行】
45/165

全力をもって

 星がインフィニティに着弾するまで残り450メートルを切った。

 葵の放った矢はの北野白梅町液の上を既に通過した。

 それとほぼ同時に京都駅より一人の男が三城修也の待機していた金閣寺第一駐車場へとワープして現れる。

 「うわっびっくりした!てか石戸特等兵?」

 「ごめん。今急いでる。祁答院さんに頼まれてね」

 石戸和真は軽く会釈するとすぐに虚光の星めがけて走り出す。

 「間に合わない。なら〈エリアゲート〉」

 石戸の目の前に白い光の輪が出現する。

 輪の先の景色は上空。

 石戸は迷わず飛び込むと約100メートル先にこちらに向かってくる虚光の星が確認できる。

 「〈フライ〉」 

 石戸の体は地面に落下せずにその場にとどまる

 「〈ダイナミックゲート〉」

 まるでワームホールのような半透明なトンネルが出現する。

 トンネルは石戸の位置から虚光の星までを一直線に結ぶ。

 星がそのゲートに触れた途端。

 一気に加速して一瞬で石戸の眼前まで迫りくる。

 「〈クアンタムテレポート〉!」

 魔力消費の多い魔法を連発したことでほとんど魔力量が残ってない中最後の技を放つ。

 石戸の右手が虚光の星に触れる瞬間、虚光の星は見る影もなく消え去った。

 「ダイナミックゲートを物体が通過するとその距離分速度が加速する。星が通過した距離はクアンタムテレポートとフライの魔力を残すために70メートル。6秒であれに到達する。だけどそれじゃあ隙がまだある。クアンタムテレポートで一時的に量子レベルに飽和させた。つまり5秒後に際顕現する!」

 ジャスト5秒。

 まるでスパイ映画のステルスが解除されるかの如くインフィニティの目の前にそれは出現する。

 【なんですって?】

 インフィニティが理解する間もなく虚光の星が着弾。

 【〈ダメージリカバリー〉!】

 インフィニティの全てダメージを巨人に肩代わりさせるチート技。

 それによって京都中の全ての巨人が消滅する。

 すると祁答院の予想通りインフィニティの上空に再度穴が開かれようとしだす。

 だがそれよりも速くインフィニティの体を貫いた。

 神殺しの一射。

 自身のダメージをリカバリーできる巨人は既にいない。

 【おのれ、人間ごときがこの私にここまでの深手をッ!だがまだだ、時期に穴が開けば】

 「させねえよ」

 修也と同じく近くで待機していた柊が走り出す。

 【だれだ】

 「〈りゅう咆哮ほうこう〉!」

 柊は真上のインフィニティへ向かって拳を突き上げると魔力を帯びた衝撃波がインフィニティを襲う。

 「ダメ押しのダメ押しをしますわよ」

 更に八千代が金閣寺を足場に高く飛び上がる。

 「〈乙女おとめキック〉!」

 八千代の強烈な一撃がモロに入る。

 「今の俺じゃこれが限界。〈青き星〉」

 祁答院の指先からビーズほどの大きさの青く光る球体が放たれる。

 その一撃が脳天に直撃する。

 【私は神であるぞ。不敬な・・・人間・・・・・・どもが・・・】

 インフィニティの肉体が徐々に崩れていく。

 開きかけた穴が消え去る。

 タイプ:サターン。インフィニティは厄災の座から消滅する


To be continued.

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