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アカギ戦記  作者: 饅頭
一章【京都百鬼夜行】
41/160

公園にて

 「〈綿未めんよう〉」

 八千代が投げた小石がブワッと一瞬で膨張して巨大な綿あめのように変化する。

 そして遥か空より飛んできた光線を防ぐ。

 火打形公園で三城と八千代、主に八千代がインフィニティの攻撃から非難した一般人を守っている。

 「きりがないわ」

 「金閣寺の方面から飛んできてるな。てかこれじゃあ無効に合流しようにもできないよな」

 「さ、次の群れが迫ってきてるわ」

 八千代が構える。

 「〈青き星〉」

 青く光る巨大な球体が一瞬にして巨人どもを消滅させる。

 「これは・・・」

 八千代達の前へと祁答院が降り立つ。

 「ここにいたか」

 「私に用事でも?」

 「お前の全力を厄災にぶつける」

 「急に何を言い出すかと思えば。断りますわ」

 「なに?」

 「正確には私の力では恐らく、杏良太はんの思う威力は望めないと思いますわ」

 「完全な状態でもか?」 

 「まぁ、問題があるとするならば、消費しすぎというところですかね」

 「ぶっちゃけ私というより修也の魔力量がほぼ空なので維持可能時間が多く見積もって5秒」

 「そこまでか」

 「ぶっちゃけそこまでいくと賭けになる。だからもう一押し何かあればいいと思うわ」

 「もう一押しか。ヤクモは無理に顕現させれないからな。体への負荷が半端じゃない」

 「てか向こうから何か走ってきてんぞ」

 修也が指を指した方向を祁答院と八千代が見ると二つの人影が向かってくるのが確認できる。

 「あれは・・・。司と葵だな。ん?葵のあの手」

 祁答院が葵の手の違和感を感じ取る。

 「彼女の手がどうかしたのか?確かにぼんやり光って見えるけど」

 修也が目を細めて葵をじっと見る。

 「あれは、鬼道家の・・・」

 まもなくして二人が公園に到着する。

 「あれ?祁答院さんもいらしたんですか?」

 「ヤクモはどうした?」

 「気が付いたらいなくなっていて呼び出せないんです」

 「そんなことより祁答院。コイツの左腕なんだが、わかるか?」

 「あぁ、それは【神撃之矢(しんげきのや】だ」

 「神撃之矢?なんか巨大になれそうですね」

 「巨大になれるのと違います?」

 「巨大になるメリットないだろ。てか紹介遅れた。こんな状況だが一応、君が例の新入りだろ?俺は同じ十三番隊所属の三城修也。そんでこっちの狐が八千代」

 「あ、よろしくお願いします。えっと同じ部隊の赤城葵です」

 「そんなことよりその神撃之矢ってなんなんだ祁答院」

 「その左腕は葵に元々あった能力だ。それがヤクモの使用によって目覚めたといったところだろう。四番を解放したね。恐らくそれが原因。今まで魔力なんて使ってなかったから器は常に満タンの状態。それをヤクモの魔力行使で一気に蛇口をひねられた。同時にヤクモの魔力が器に流される。当然体が驚いて魔力酔い。そして器以上に注がれた魔力の行き場はその左腕だ」

 「これは、どうすれば」

 「簡単な話、穿つ以外に選択はない」

 「穿つ・・・」

 「ちょうどいい的もあることだし」

 「それなら確かにいけるでありんす」

 「作戦が決まった。神を撃ちに行くぞ」


To be continued.

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