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アカギ戦記  作者: 饅頭
一章【京都百鬼夜行】
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神を殺す手段

 地上の避難する人々や蘆屋が残していった魑魅魍魎の類をことごとく打ち滅ぼしていくインフィニティ。

 瞬間移動してインフィニティの放つ光線の先に行き地上への着弾を防ごうとしても急に軌道を変えて確実に殺戮の限りをつくす。

 「邪魔だ!〈青き星〉」

 襲い掛かる巨人を片手間に蹴散らしながら祁答院はインフィニティを倒す手段を模索する。

 「魔力中和に呪術無効、召喚否定。呪術と召喚が使えないのが厄介だ。それに権能持ち。俺の結界じゃ太刀打ちできない。でもって一番厄介なのがダメージリカバリー。受けたダメージを全て巨人どもが請け負う。穴は既に閉じている。故に巨人はこれ以上には増えない。なら〈飛翔の舞〉」

 祁答院はその場から一瞬で消え去る。

 【逃亡?いや違うな】


 「うわっ!け、祁答院!?」 

 氷室の目の前に突如祁答院が出現する。

 「氷室、お前に頼みがある」

 「お、おう。私にできることならいいだろう」

 「空のアレが見えるか?」

 祁答院が金閣寺の方面の空を指さす。

 巨人たちが渦巻く空の中に翼をもった巨大な女性の姿がみえる。

 「あれが、神?」

 「神か。まぁ位置づけはそこにあるだろうな。いや、いまそれはどうでもいい。アレを倒すには最大威力の虚光の星を二撃入れる必要がある。しかも1秒以内でだ」

 「連発できなかったわよね」

 「あぁ。それに遠くから撃ったら巨人どもが邪魔をする。本体は使えないが巨人どもが魔力的攻撃を捕食する。俺の粛清領域の防御を食ってきたしな」

 「それじゃあ至近距離?」

 「そうしたいんだが」

 「耐性が厄介ってことね」

 「そうだ。魔力中和。周囲の魔力的要因を中和して無効化する。至近距離だと粛清領域で自分を守れない。そして粛清領域以外にあまり魔力を回したくない。最初の貯めをつくる時間を稼いでほしい」

 「時間を稼ぐね。わかったっわでも二撃目をどうやって入れる?どうあがいたって確実に当てるとするなら時間が足りないし、巨人に邪魔されるんでしょ?巨人を一掃するのは?」

 「多分、ダメだ。インフィニティ、その名を冠するのなら巨人の打ち止めはない。恐らく再度穴をあける」

 「断言できる理由は?」 

 「可能性を見た。そういえば、八千代が来ていたな。氷室、俺が合図したら切り札を使え。俺は八千代の元へ向かう〈飛翔の舞〉」

 「おい、ちょっと」

 氷室が呼び止めるより早く祁答院はその場からすぐに消え去る。


To be continued.

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