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アカギ戦記  作者: 饅頭
一章【京都百鬼夜行】
35/130

 【汝は私に対して三度の不敬を払った。その罪、この地にいる全ての命をもって償ってもらうぞ】

 「そうはさせない。所詮はまがい物の神だろ?」

 【それは4度目の不敬だ。人の子、まずは汝を滅せよう。喰らいつくせ】

 インフィニティの合図で巨人たちは祁答院めがけて突撃する。

 祁答院は右手を腰に当てて抜刀の構えをとる。

 「〈黒つるぎ〉」

 魔力の刀を一気に抜くと黒い斬撃が円を描き向かってくる巨人どもを切り裂いた。

 一気に半数近くの巨人が切り裂かれ落下していく。

 「全く、どんだけいやがるんだよ」

 祁答院の斬撃をかわして接近してきた巨人たちは祁答院に襲い掛かる寸前に見えない壁に激突する。

 「残念。君たちの攻撃は絶対に俺には届かない」

 【〈マナイーター〉】

 インフィニティからの指示が出ると巨人たちは祁答院の周囲に張られた見えない壁を喰らいだした。

 【汝のそれは魔力によるもの。ならば攻撃が当たるところまで削らせる】

 「そうくるか。なら」

 祁答院が胸の前で両手を組む。

 「〈反転領域死暗乱舞はんてんりょういきしあんらんぶ〉」

 祁答院の周りを包む透明な魔力の壁が黒く変色し巨人たちをその内部へと引き込んでいく。

 そして祁答院を中心に発声する黒い球体の魔力の壁は、次々と巨人たちをその中へと引き込んでいく。

 そして一気に巨人たちが四方八方に吹き飛ばされた。

 同時に黒い壁は再び透明な壁へと戻っていく。

 吹き飛んだ巨人はその場で動きが止まりまるで魂を抜けたようにぐったりとしている。

 「ふぅ。やっぱこれ使うと疲れるね。術式で発動までの工程を簡略化してもリソース管理がきついわ。これで7割くらいは戦闘不能にしたか?とっとと本体倒した方が早いな」

 【手下たちが反応しない?まぁいい。使えないのなら滅ぼすのみ。〈エアスライサー〉】

 インフィニティの大きく広げた翼がまばゆく光、幾本もの光線が放たれる。

 光線は祁答院が戦闘不能にした巨人たちを次々貫いていく。

 貫かれた巨人はそのまま地面へと落下していく。

 「獣の癖に合理的に物を考えるな。いや、獣だからこその合理性か」

 【作戦変更。魂の充填を優先。地上の人類をせん滅する】


To be continued.

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