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アカギ戦記  作者: 饅頭
一章【京都百鬼夜行】
34/160

音信不通

 迫りくる巨人の群れを殴る蹴るしながら葵たちの元へと突っ走る柊。

 現在円町駅付近。

 駅には逃げ込んだ人々がいた。

 そこへ集中している巨人の群れを拳だけで処理していく。

 「くっそ!どんだけいるんだよ。空の穴が消えて卵が破裂して、状況に浮いていけねえな」

 「〈アイスプリズン〉」

 「あ」

 空から飛んできた巨人たちが一瞬で氷像へと化す。

 「どうにか、追いつけた。柊!上司の電話に出なさい!」

 「あぁ」

 「なに、そのめんどくさそうな顔は」

 「いや、なにも」 

 「あっそう。どいつもこいつも電話にでやしない。ちゃんと出たのは石戸だけ」

 「・・・?石戸って」

 「ポーター!あんた部下の名前くらい覚えなさい」

 「さーせん」

 「今石戸が京都駅で巨人を足止めしてくれてる」

 「ポーターってそんな強かったっけ?」

 「家系魔法がね。難点が彼の魔力量が少ないことだけど。それでここからの動きを指示するわ」

 「へい」

 「私は京都駅に引き返して石戸と京都駅に避難した人を死守する。柊は葵の場所に行って。ヤクモが4段階解放状態なら葵に送還させなさい。そして葵を京都駅に向かわせて」

 「俺はそのまま蘆屋をやっていいか?」

 「葛城と一緒に行ってほしいけど。葛城、珍しく電話に反応なし」

 「戦闘中とか?」

 「いや葛城はその場合は3コールくらいで切るわ。だけど全く反応がない」

 「なるほどね。じゃ葛城さんの持ち場通りつつ葵のとこに向かうわ」

 「そうして。それじゃまた後で」

 氷室と柊は円町駅を後にして各々目的地へと向かう。

 

 同時刻。

 火打形公園で避難誘導をしていた修也と八千代。

 そこへ巨人の群れが種激に来る。

 「なんだあれ」

 「あれは、神でも仏でも悪魔でもない。ましてや妖怪でもありませんわ。厄災、人類滅亡レベルの災害ですわね」

 「災害だって?てかまだ俺魔力回復してない。無理だわこれ」

 「全て薙ぎ払えば問題なし、ですわね。〈䨻ほうりゅう〉」

 轟音と共にまるで巨大な龍が真横を突っ切ったかのように巨人の群れを巨大な雷撃が一網打尽にする。

 「まったくもって、負ける気がしませんわね」


To be continued.

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