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アカギ戦記  作者: 饅頭
一章【京都百鬼夜行】
32/130

【インフィニティ】

 空に開かれた大穴から大量の巨人の群れが京都中に飛び交う。

 氷室は残り少ない生存者の為に京都駅へと急ぐ。

 道中襲ってきた巨人を氷像にしながらひたすらに走り続ける。


 葵の持ち場に向かう柊は空からの襲撃者に足を止める。

 襲ってくる巨人をいなし叩き落し。

 壊して少しづつ葵達と蘆屋の元へと移動する。

 

 八千代と修也は周辺の生き残った人たちの避難誘導をしながら向かってくる魑魅魍魎を次々に消滅させる。

 だがその勢いは弱まることはなく、互いに魔力量が少ないのでいつ戦線が崩壊してもおかしくない状況に陥っている。

 そこへ巨人が突っ込んできた場合は生き残った人たちの安否は保証できないだろう。


 そして最もその大穴の近くにいたのは祁答院杏良太。

 「成程ね。厄災の顕現、それが目的か。にしても厄介なものを呼んでくれたよ。タイプ:サターン。誠の名をインフィニティ。蘆屋恭介の式神による夜の結界によって京都は隔離された。死者の魂は輪廻へと変えることはなくこの地に充満する。本来あり得ない量の魂の充填。それによる厄災の顕現。まったく、やってくれたな。本体はあの卵の中か。なら孵化する前に壊すだけ。〈虚光の星〉」

 赤い光の球体と青い光の球体が衝突し、混ざり黒い光を放つ球体へと成る。

 そしてそれは一気に巨大化し家一軒を飲み込むほどにまで肥大化する。

 「ほろべ」

 祁答院から放たれた黒く光る球体は人の歩み寄りやや早い速度で卵へ向かって突き進む。

 「まじかよ」

 卵への攻撃を合図になんの統率性もなく自由に空を舞っていた大量の巨人たちが一気に祁答院の放った黒く光る球体へと突進する。

 だが黒く光る球体を止められることはなく次々と巨人が消滅していく。

 それでも大穴から無限にわいてくる巨人は球体に向かって突進をやめない。

 その異様な光景は逃げ惑っていた人々の目をくぎ付けにする。

 「あれは、喰っているのか!?俺の技を・・・!」

 巨人たちはただ突進するのではなく消滅の魔力の塊を喰らい、球体の大きさを徐々に小さくしている。

 そして祁答院の放った技が卵へと直撃する寸前に食い切られてしまう。

 

To be continued.

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