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アカギ戦記  作者: 饅頭
一章【京都百鬼夜行】
30/130

市ヶ谷 蓮

 「やるじゃないか。私の傑作をいともたやすくと」

 連の攻撃を受けた邪竜は力尽きその体は徐々にチリと化していく。

 「あとはお前をぶっとばすだけだ」

 「舐めるなよ小僧。私自ら相手になってやる」

 「式神使いが何をするって?」

 『相棒。用心しろ』

 「みせてやるよ。〈常闇とこやみよろい〉」

 蘆屋恭介の体内から放出されたマナがどす黒いオーラとなって鎧のようにその全身を包み込む。

 「魔力の垂れ流し!?」

 『いや、魔力を膜のように全身にはっている』

 「そしてこいつでもって君の首をはねるとしよう〈常闇とこやみかたな〉」

 蘆屋が足元の黒泥に手を突っ込みそこよりどす黒いオーラを纏った刀を引き出す。

 『あれはまずいな。速攻でしかけろ!』

 「わかった!〈ターボアクセル〉」

 『〈Time Acceleration〉』

 『〈1s〉』

 蓮が先ほどと同様一気に加速して蘆屋との間合いを詰める。

 「〈ドラゴンクロ―〉!」

 『〈Dragon's Slash〉』

 蓮が大きく開いた五指で蘆屋の右腕を切り裂く。

 切り裂かれた腕は血しぶきをあげその場に落ちる。

 蓮はその時、大きな違和感を感じていた。

 「いや、それよりも早く!」

 『〈2nd〉』

 更に加速し蘆屋を蹴り飛ばす。

 違和感。

 『まて!〈3rd〉』

 蓮は蘆屋に追い込みをかけず、後方へと移動する。

 「ぐはっ!」

 誰も理解ができないまま、連の体から血しぶきがあがった。

 『〈cooling〉おい!?相棒?』

 蓮が顔を上げると先ほど切り落としたはずの右腕が元に戻って平然と蘆屋がたっていた。

 違和感。

 「はぁ、はぁ。いつ切った?」

 「おや?気が付かなかったのかい?まぁ切ったといっても少し鎧をひっかいた程度だよ。ただこの刀で切った物はほんのかすり傷を重症化させる」

 「はぁはぁ、ゼノン。残り時間は?」

 『残り90秒ってとこだ』

 「は?特撮もんでも3分は動けんぞ!?ってそのんなこと言ってる暇はないか。最速で行く」

 『かまわないが相棒。使用後はカウント0で変身解除だ。その時点でこの泥の上にたってたら即死だ』

 「〈ブースターアクセル〉」

 『〈Super Acceleration〉』

 蓮は更に加速し時間にして2秒で蘆屋を数万発殴り、更に1秒で数百メートル先まで吹き飛ばす。

 そして泥に浸かってない瓦礫の上で立ち止まる。

 2秒ほど経過した後、真赤な蒸気と共に変身が解除され生身の体が現れる。

 そのまま瓦礫の山に倒れこんだ。

 だが吹き飛ばされた蘆屋は平然と立ち上がり連へと近づいていく。


To be continued.

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