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アカギ戦記  作者: 饅頭
一章【京都百鬼夜行】
24/160

氷室家の令嬢

 烏丸五条交差点。

 周囲の建物や地面に金魚が氷漬けになって張り付いている。

 そして交差点の中心では氷で身動きが取れなくなっている男いる。

 「流石は氷室家の令嬢様だ。外になんか出ないで箱の中に入っていればいいものを」

 「黙れ。死に急ぎたいか?私の質問だけに応えろ。お前たちは百鬼夜行を起こして何をしたいんだ?」

 「何をだと?神をだ」

 「神?」 

 「そうだ。その為の百鬼夜行だ」

 「そんなもの顕現させてどうするっていうのよ」

 「さぁな。蘆屋様の考えなんて計り知れない」

 「まぁ知っているにしろ知らないにしろ。君にはこのままつかまっていてもらうから」

 氷室は男を後にして突如暗くなった空を見渡す。

 「多分蘆屋はもう現れているんだろうな。祁答院が動いている様子が確認できないということは何か厄介な問題があると考えていいか。とりあえず誰かと合流するべき・・・わっ!」

 ビル群の間をかき分けて一匹の金魚が氷室の横を通り過ぎる。

 「取りこぼしか!」

 金魚はそのまま氷漬けにした男めがけて空中を泳ぎ、男の首を食いちぎる。

 術者を失った陰陽術によって出現した金魚たちは水となって弾けて消える。

 「自殺?」

 男が死んだ途端西側の方から大量の魑魅魍魎がやってくる。

 「なるほど。何か仕込んでたのね。まぁいいわ〈アイスエイジ〉」

 氷室の体温が下がると同時に体全体から白い冷気がゆっくりと放出されていく。

 「〈アイスメイク〉」

 氷室が魔法を唱えると右手に氷の剣が出現する。

 「〈オクタプルアクセル〉」

 一息つく間に氷室は大量の魑魅魍魎をことごとく叩き切ってしまう。

 加速魔法アクセルを強化したその動きは常人にはとらえることができず。

 一瞬にして氷室が消え現れると同時に敵が切られていたという事実だけが残る。

 「既に始まっていたか。空も異様な暗さだし、夜とかそういうんじゃない、結界?みたいな感じかな?ともあれ状況がわからない、誰かと合流しないと」


To be continued.

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